日付に関する解釈
人事的な発令等に限らず、「●月●日付」という表現が用いられることが多々ありますが、この「付」という語の意味についてご教示頂きたくお願いします。
例えば「4月1日付 入社」という場合、その人は4月1日になった時点(3月31日午後11時59分59秒から4月1日午前0時00分00秒に切り替わった瞬間)に、その会社の社員となるものと理解しています。
一方、”退職”の場合に関してもその日付に切り替わった時点で効力が生じるという点については変わりないものでしょうか?
「3月31日付 退職」と表現される場合が散見されます。こうすると、3月31日の丸一日は社員であるとは解されず、同日になった時点(3月30日から3月31日に日付が切り替わった瞬間)に退職が成立する…と捉えられるものでしょうか?(つまり3月31日は既に社員とはいえない状態になっている??)
だとすれば、「3月31日一杯までは社員であり、4月1日には社員でなくなる」ことを表したい場合には、「4月1日付 退職」が正しいということになりますでしょうか?個人的にはシックリこない表現に感じてしまうのですが。
「3月31日をもって退職」とすれば意図は伝わるとは思いますが、他にスマートな表現があればご教示ください。
投稿日:2019/12/20 16:19 ID:QA-0089262
- スイーツ男子さん
- 長野県/機械(企業規模 501~1000人)
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プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
ご相談の件ですが、入社は始まりを示す表現であり、他方退職は終わりを示す表現になりますので、そもそもこうした意味合いの異なる文言について同列に考える事は出来ないものといえます。民法第140条でも期間の始点は当日の午前0時からとされている一方、同法第141条において期間の終点は末日の終了時点とされています。
従いまして、一般的に用いられている通り「4月1日付入社」であれば1日から在籍、一方「3月31日付退職」であれば31日まで在籍という理解で問題ないものといえます。より明確にされたい場合ですと「3月31日末日にて退職」といえばよいでしょう。
投稿日:2019/12/20 22:51 ID:QA-0089272
プロフェッショナルからの回答
通例
「付」はその日を含むものと解釈できますので、「4月1日付 入社」は4/1から、「3月31日付 退職」は3/31をもって退職=翌日から社員ではない、と通常判断されるでしょう。
投稿日:2019/12/21 10:23 ID:QA-0089273
プロフェッショナルからの回答
- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
「4月1日付退職」は不透明
▼「付け」という言葉も、常に、効果発行日と定義されている訳ではありません。これに対して「以って」は、日時の明示力が強く、疑問を持たれる事態は少ないと思います。
▼雇用を含め、日、週、月、又は、年によって期間を定めた場合は、「期間の末日の終了」によって、契約は満了します。(民法141条)
▼退職の場合には、「付け」に拘らず、「3月31日を以って退職」という表現であれば、誤解は生じないないでしょう。(実態は、3末日まで雇用関係は有効と了解しています)
投稿日:2019/12/21 10:46 ID:QA-0089274
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