退職後に研修費用の返還を求めることはアリでしょうか
弊社では資格必須の業務があり、未経験者には入社後に会社が費用負担して研修、免許取得を行っています。20万円前後です。
この会社負担で研修受講し免許取得した社員が退職した場合、退職時に研修費用の返却を求めることは可能でしょうか。
そこそこ高額であり、他社に転職しても使える資格であるため、社長からそのような相談がありました。
取得から1年以内は全額返金、2年以内は15万円返金、3年以内は10万円返金…のような制度を考えました。
しかしながら、そもそも会社の指示で参加した研修ですから、いくら本人が生涯にわたる資格を得られたといっても返金を求めるのは無理があるように思います。
就業規則に定めたいようですが、無効と思われますがいかがでしょうか。
投稿日:2022/05/27 08:41 ID:QA-0115484
- ごん27さん
- 東京都/商社(専門)(企業規模 101~300人)
この相談に関連するQ&A
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
対応
研修は会社が与えたものなので、それを理由に退職を妨げることは禁止されています。
そこで研修費ではなく金銭貸借契約にして、会社はあくまでお金を貸し、勤務期間に応じて免除という仕組みを取るケースがあります。
退職は妨げることができませんが、早く辞めれば借金を負担することになります。
投稿日:2022/05/27 09:50 ID:QA-0115488
プロフェッショナルからの回答
ご質問の件
原則として、返還を求めることはできません。
労基法の賠償予定の禁止等に抵触しますので、労基法違反となってしまいます。
投稿日:2022/05/27 10:20 ID:QA-0115494
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
ご相談の件ですが、原則としまして違約金の定めを禁じている労働基準法第16条に反しますので返金は認められません。
場合によりましては金銭消費貸借契約を締結する事によって返金可能とされる場合もございますが、当事案に関しましては御社業務自体の必須研修に関わる費用といえますので、就業規則に定められても無効となる可能性が高いものと考えられます。
投稿日:2022/05/27 11:03 ID:QA-0115499
人事会員からの回答
- オフィスみらいさん
- 大阪府/その他業種
資格取得にかかる費用を会社が負担し、「資格取得から〇年以内に退職した場合は費用を返還する」といった取り決めは、労働基準法16条に違反して無効になります。
ですが、当該費用を貸した場合は異なり、 資格取得にかかる費用を貸付け、「資格取得から〇年以上勤務した場合は免除する」といった取り決めであれば、労働基準法16条に違反しないと考えられます。
あくまで、研修費用は社員の自己負担とし、会社と金銭消費貸借契約を結び、研修費用を会社が立替払いするという形で社員に貸与し、一定期間勤務すれば研修費用の返還を免除するということであれば、問題はないでしょう。
投稿日:2022/05/27 14:21 ID:QA-0115514
回答に記載されている情報は、念のため、各専門機関などでご確認の上、実践してください。
回答通りに実践して損害などを受けた場合も、『日本の人事部』事務局では一切の責任を負いません。
ご自身の責任により判断し、情報をご利用いただけますようお願いいたします。
問題が解決していない方はこちら
-
研修について 階層別研修等、ビデオ研修を用いた... [2005/09/20]
-
研修について 当社では、様々な研修を行う機会を... [2007/06/01]
-
研修中の労災について 研修予定者から質問を受けました。... [2008/07/08]
-
新入社員フォローアップ研修について 当社はメーカーですが、今年春入社... [2007/11/22]
-
新入社員の研修について 現在新入社員向けの研修制度を策定... [2005/12/06]
-
今春入社社員(学卒)の研修期間の残業 早速ですが、現在新入社員の研修(... [2010/04/19]
-
研修時の残業時間取り扱い 4月より新卒が入社し、1週間の研... [2007/02/07]
-
研修の成果設定について 研修を企画しておりますが、最終的... [2009/11/24]
-
入社前研修と雇用保険等の資格取得日,入社日 新卒採用について,これまでは4月... [2008/02/12]
-
退職日前の退職金一部(または全部)支払について 3月末付で退職予定の従業員に対し... [2009/02/13]
お気軽にご利用ください。
社労士などの専門家がお答えします。
関連する書式・テンプレート
テーマ別研修の目的・テーマ例・留意事項
事業展開と課題から必要な研修テーマを決定します。テーマには「グローバル研修/コンプライアンス研修/リーダシップ研修/ダイバーシティ研修」などがあります。
ここでは、研修テーマの設定、テーマ研修例の解説、研修の運営上の留意事項などを盛り込み整理しました。
研修報告書
社内向けに、研修の内容や所感を報告するための書式です。
社内研修広報
社内で研修を行う際に通知するための文面例です。
マナー研修受講報告書
社内向けに、マナー研修の内容と所感を報告するための書式です。