研修実施に伴う留意点について
いつもお世話になっております。
このたび、入社3年目の営業社員についてご相談がございます。現在、同社員の営業成績が伸び悩んでおり、今後の育成方針を検討しております。
これまでにも、異なる上司・先輩のもとで指導を受けることで、新たな営業手法を習得し、成果向上につながった事例がございます。そのため、売上実績が高く、指導力にも優れた社員が在籍する他県の営業所にて、一定期間研修を受けさせることを検討しております。
一方で、勤務地が他県となることや職場環境の変化により、本人が負担を感じ、退職につながる可能性も懸念しております。
つきましては、研修を実施する場合のおおよその期間や、運用上の留意点等について、ご教示いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
投稿日:2026/01/09 10:59 ID:QA-0162931
- newyuiさん
- 神奈川県/その他業種(企業規模 31~50人)
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本Q&Aは法的な助言・診断を行うものではなく、専門家による一般的な情報提供を目的としています。
回答内容の正確性・完全性を保証するものではなく、本情報の利用により生じたいかなる損害についても、『日本の人事部』事務局では一切の責任を負いません。
具体的な事案については、必ずご自身の責任で弁護士・社会保険労務士等の専門家にご相談ください。
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
回答いたします
ご質問について、回答いたします。
入社3年目の壁を打破するための他県研修は、期間を3ヶ月~6ヶ月に設定する
ことをお勧めします。最短の3ヶ月であれば、1ヶ月目で手法を学び、2~3ヶ月目
で成果を出す流れが理想的かと存じます。
離職リスクを抑える運用上の留意点は、第1にこれが期待に基づく選抜であること
を明確に伝えることです。成績不振への罰ではなく、将来の幹部候補としての武者
修行であると位置づけてください。
第2に、宿泊費や帰省費用の補助など経済的負担を軽減し、元の拠点の上司が定期
的に面談を行うことで孤立を防ぐと良いでしょう。期限を定めた上で、戻る場所が
ある安心感を醸成することが重要となります。
投稿日:2026/01/09 11:59 ID:QA-0162944
相談者より
いつもお世話になっております。
大変参考になりました。
ありがとうございました。
投稿日:2026/01/09 14:47 ID:QA-0162963大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
拝見しました。
お世話になります。
ご相談内容を拝見しました。
面白い取り組みだとは思いますが、期間や退職のリスクは人それぞれでしょう。
目的は、その人の営業スキルと能力の向上であり、そのために皆さんの時間や労力を費やすわけですよね。
この方法で進めたいなら、目的をしっかり説明し、左遷ではなく修行だということ、「自信と成果」の両方が達成されたら戻ってきてもらう意向であることを伝え、本人がどう受け止めるかを観察するということになると思います。(今の職場でできる他の方法もあるのかもしれませんが…)
離職のリスクに関しては、数字を出さないまま営業部にいるなら、いずれ居場所がなくなり自然に離職してしまうでしょうから、上述の話をしたうえで、本人が嫌がるなら入れ替えを想定しつつ現職場でできることを模索するか、配置転換を考えていくことになるでしょう。
よろしくお願いします。
投稿日:2026/01/09 12:09 ID:QA-0162946
相談者より
お世話になります。
ご回答ありがとうございました。
とても参考になりました。
投稿日:2026/01/09 14:53 ID:QA-0162966大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
ご回答申し上げます。
ご質問いただきまして、ありがとうございます。
次の通り、ご回答申し上げます。
1.結論
他県営業所での研修は、育成目的が明確で、期間・条件・フォロー体制が整理されていれば有効な手法です。一方で、目的や期間が曖昧なまま実施すると、本人に「左遷」「退職勧奨」と受け取られるリスクがあります。短期・目的限定型での実施が基本となります。
2.研修期間の目安
実務上は、次の区分が現実的です。
(1)短期研修(1~2か月)
営業同行、ロープレ、案件管理手法の習得が中心
心理的負担が比較的少ない
「育成目的」と説明しやすい
→ 初回として最も無難で推奨
(2)中期研修(3~6か月)
担当顧客を持ち、成果検証まで行える
成果が可視化しやすい反面、
生活環境の変化による負担が増す
→ 本人の同意・納得感が重要
(3)長期(6か月超)
研修というより「配置転換」に近くなる
→ 本件では非推奨
3.法的・運用上の留意点
(1)業務命令として可能か
営業社員であり、
職種が変わらない
一時的・教育目的
人事権の濫用と評価されない
のであれば、業務命令として実施可能です。
ただし、期間・目的・評価方法を明示しない場合は紛争リスクが高まります。
(2)本人説明のポイント(重要)
説明時には、次を必ず伝えることが重要です。
処分・評価低下ではないこと
期間限定であること
研修後の配置・期待役割
成果の評価方法
→ 「期待しているからこその研修」というメッセージが不可欠です。
(3)生活面の配慮
住居(社宅・マンスリーマンション等)の手配
旅費・帰省費の扱い
手当の有無
これらを整理しないと、実質的な不利益変更と受け取られやすくなります。
4.退職リスクを下げる運用上の工夫
(1) 事前面談での意向確認
→ 命令可能であっても、可能な限り合意形成を図る。
(2) 中間レビューの実施(1か月目など)
→ 合わない場合の軌道修正が可能。
(3) 受入側の指導担当を明確化
→ 「放置研修」は逆効果。
(4) 研修終了後の活用イメージ共有
→ 帰任後の役割を事前に示す。
5.まとめ
研修期間は1~2か月(最大でも3か月程度)が現実的
目的・期間・評価方法の明確化が不可欠
業務命令として可能でも、合意形成と配慮が重要
生活面の不利益が出ない設計が、退職防止の鍵
本件は、制度よりも運用と説明の質が成否を分けます。
以上です。よろしくお願いいたします。
投稿日:2026/01/09 12:13 ID:QA-0162947
相談者より
いつも詳細にご説明ありがとうございます。
大変参考になりました。
ありがとうございました。
投稿日:2026/01/09 15:10 ID:QA-0162968大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
ご質問の件
新たな営業手法を習得するのにどのくらいの期間がかかるのかによります。
業務命令で行くわけですから、はじめから本人の負担は考えなくてもよろしいでしょう。
留意点としましては、OJTのようですから、教える側の社員にとっては、
時間がとられますので、足かせとなることです。
また、営業社員の上司も売上実績が高く、指導力にも優れた社員を勉強すべきでしょう。
企業規模、営業内容がわかりませんが、売上実績が高く、指導力にも優れた社員の行動については、全営業マンが共有すべきでしょう。
投稿日:2026/01/09 14:51 ID:QA-0162964
相談者より
いつもお世話になっております。
大変参考になりました。
ありがとうございました。
投稿日:2026/01/09 15:13 ID:QA-0162969大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
ご相談の件ですが、業務内容や職場環境等にもよりますので、この場で確答までは出来かねる旨ご了承下さい。
その上で申し上げるとすれば、過去に類似の事例が有るという事でしたら、その事例を期間の目安とする事も考えられます。また、ご懸念の通り余り長期間に渡りますと人にもよりますが心的負担になりかねませんので、長くても半年程度までに留められるのが妥当といえるでしょう。その上で、研修状況が良好であれば当人とも相談の上で期間を延長される事も考えてよいものといえます。
そして、留意点としましては、指導される方が意図せずも度を超えて厳しくなってしまう可能性がございますので、事前にハラスメント研修等をしっかりされており十分に認識されているか確認される事、及び研修中当人にも定期的に連絡され問題が発生していないかチェックされる事が挙げられます。
投稿日:2026/01/09 15:41 ID:QA-0162973
相談者より
いつもお世話になっております。
大変参考になりました。
ありがとうございました。
投稿日:2026/01/09 15:50 ID:QA-0162975大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
対応
営業内容や研修の内容もわからないため、判断は難しいですが、類似例があったのであれば、それに準拠。全く新たなケースなら、その指導者含めて事前計画をしていくべきでしょう。
定数定量的に成果が出るものとは思えませんので、経営目標を踏まえて現場感のある研修にする必要があります。
投稿日:2026/01/09 16:17 ID:QA-0162981
相談者より
いつもお世話になっております。
大変参考になりました。
ありがとうございました。
投稿日:2026/01/09 17:28 ID:QA-0162988大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
研修を育成の機会として活かすための考え方
他県の営業所での研修は、単に営業スキルを学ぶ機会にとどまらず、本人が自らの仕事の捉え方や立ち位置を再定義する契機となり得る点で、有効な育成施策だと考えられます。特に入社3年目前後は、一定の経験を積む一方で、自身の成長実感を得にくくなる時期でもあり、環境の変化が前向きに作用する可能性も少なくありません。
研修期間については、一般的には1~3か月程度が一つの目安となりますが、重要なのは期間そのものよりも、「何を学び、どのような視点を持ち帰ってほしいのか」を事前に明確にしておくことです。目的が曖昧なまま環境だけを変えてしまうと、本人にとっては「評価されていない」「試されている」という受け止めになりかねません。
運用上の留意点として、次の視点を補足として挙げさせていただきます。
育成意図の言語化と共有
今回の研修が、短期的な売上改善だけでなく、営業としての思考プロセスや顧客との関係構築のあり方を学ぶ機会であることを、本人と共有することが重要です。「会社が何を期待しているのか」だけでなく、「会社としてどう支えたいのか」を伝えることで、研修の意味づけが大きく変わります。
成果よりも学習に焦点を当てたフォロー
研修中は数値成果のみで評価するのではなく、気づきや試行錯誤のプロセスを言語化させる場を設けることで、学びが本人の中に定着しやすくなります。元の上司が定期的に対話の機会を持つことも有効でしょう。
「戻る場所」があることの明示
研修はあくまで一時的な育成施策であり、本人の居場所や役割が否定されていないことを明確にしておくことが、心理的安全性の確保につながります。これにより、環境変化による不安や離職リスクを抑えることが期待できます。
このように、研修を「人を入れ替える施策」ではなく、人の成長を支援するプロセスとして設計することで、本人の納得感と主体性を引き出し、結果として組織全体の育成力向上にもつながると考えられます。
投稿日:2026/01/09 21:40 ID:QA-0162995
相談者より
他県での研修を実施する上で大切な点について
とてもわかりやすく説明いただき、有難うございました。
とても参考になりました。
投稿日:2026/01/13 15:03 ID:QA-0163034大変参考になった
人事会員からの回答
- オフィスみらいさん
- 大阪府/その他業種
異なる上司・先輩のもとで指導を受けることで、新たな営業手法を習得し、成果向上につながったという成功事例に準ずることでよろしいのではないでしょうか。
ただし、一定の効果が出るまでは、人によって要する期間の長短はありますので、目安として3か月程度を予定し、経過観察を続けるうえで、期間延長が必要ということであれば本人とも相談しながら進めていくのがよろしいでしょう。
他県での研修ですから、指導する上司・先輩にはいつでも報告・連絡を求められる環境を整え、本人にも定期的に連絡を取り、問題点、懸念点がないか等のチェックは欠かすことなく、決して当該営業所に預けっぱなし、任せっぱなしにだけはしないよう留意してください。
投稿日:2026/01/10 08:20 ID:QA-0162999
相談者より
いつもお世話になっております。
大変参考になりました。
ありがとうございました。
投稿日:2026/01/13 14:49 ID:QA-0163033大変参考になった
本Q&Aは法的な助言・診断を行うものではなく、専門家による一般的な情報提供を目的としています。
回答内容の正確性・完全性を保証するものではなく、本情報の利用により生じたいかなる損害についても、『日本の人事部』事務局では一切の責任を負いません。
具体的な事案については、必ずご自身の責任で弁護士・社会保険労務士等の専門家にご相談ください。
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