自主的な残業の取り扱いについて
いつも参考にさせていただいております。
この度働き方改革関連の動きを受けて、ようやく打刻システムを導入しました。
弊社では元々、上司の承認のもと事前に申請書を提出した分を残業時間と見なす運用でやってきましたが、一部の従業員において、システム上で集計される労働時間と会社滞在時間に大幅な乖離が発生しそうです。
ただしこれは従業員の都合によるものでして、会社の命令で残業させているわけではありません。
家庭の事情で19~21時に帰宅することができず、社外で時間をつぶすにはお金がかかるので、22時過ぎまで会社に居させてもらえるなら有難い、とのこと。
そして自主的に残っている間、他にすることもないので業務を進めているそうです。
これに対し会社としては、電気代はかかるけど強制的に帰れというのも可哀想だから、残業代は支給しないが会社に残るのは許可するというスタンスです。
お互い納得の上でのことですが、事実だけ見ると「毎日定時後に数時間仕事をしているのに、残業代が支給されていない」ということになります。
労基署の調査が入った場合、事実から判断して残業代の支払いを命じられそうだなと思っています。
定時が19時なので、毎日22時に帰宅すると月60時間程度の乖離となり、数字的なインパクトも大きいです。
このようなケースでは、上記説明で理解してもらえるものでしょうか?
会社に残るのは許可するが仕事はさせないとか、そもそも自己都合で残ることを禁止するといった対応が必要になるでしょうか?
宜しくお願いいたします。
投稿日:2018/07/20 17:52 ID:QA-0077942
- marukanさん
- 東京都/情報処理・ソフトウェア(企業規模 31~50人)
この相談に関連するQ&A
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
勤怠管理
勤怠管理は人事の基本であり、就業時間は社員が勝手に決めるものではありません。ご提示の状況は理解できますが、世間でいう「サービス残業」と違いは無く、残業代支払いが求められるのが当然と考えるべきです。
>強制的に帰れというのも可哀想
このようなことをどなたが判断されたか不明ですが、会社の私物化であり、拘束時間はすべて会社の管理下にあり、当然給与支給を免れることはできません。
投稿日:2018/07/20 20:07 ID:QA-0077943
相談者より
ご回答ありがとうございました。
代表含む幹部陣の共通認識です・・・やはり給与支給の必要があるのですね。
これまでずっとタイムカードも渋っていたのですが、法改正で今後は必須になるという話が出てようやくの導入でした。
現状のリスクを説明し、正しい体制に変えられるよう動きます。
ありがとうございました。
投稿日:2018/07/23 09:55 ID:QA-0077964参考になった
プロフェッショナルからの回答
- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
会社の認識、リスク感、対応の全てが、大間違いだらけ
▼ 「会社って何する処?」という超初歩的なレベルでも即刻、回答できるご質問です。会社は、「無料休憩所」でもなければ、「時間限定ホームレス休憩所」でもありません。
▼ ご相談事案は、会社にとって、単に、光熱給水費の問題ではなく、セキュリティ・リスク、更に、リーガル・リスクを孕む状況であることは、一見して、誰にでも分かることです。
▼ 会社は、所定労働を完了した時点で、速やかに退社を命じるべきです。可哀想? 何処に、そんな配慮を要するべき点があるのすか? 直ちに、「不法居残り」を禁止すべきです。これは、寧ろ、不法占有に近い状況でしょう。
▼ このまま放置するのであれば、その決定者は、懲戒処罰ものですね。そもそも、事案のタイトルから「自主的な残業」と決めてかかっているいること自体に、既に、違和感があります。少々、きつい表現になった点はご容赦下さい。
投稿日:2018/07/21 13:41 ID:QA-0077947
相談者より
ご回答ありがとうございます。
上層部の温度感としては「従業員の望みをかなえてやっている」くらいのもので、まったくリスクの意識がありません。
私としても確信があるわけではなかったので、こちらで質問して良かったです。
リスクであることを説明し、体制を変えられるようにします。
ありがとうございました。
投稿日:2018/07/23 10:18 ID:QA-0077965大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
ご相談の件ですが、「家庭の事情で19~21時に帰宅することができず、社外で時間をつぶすにはお金がかかるので‥」といった理由で会社に残しておく事自体極めてナンセンスな措置といえます。
仕事が終了すれば速やかに帰宅するのは当たり前ですし、仮に帰宅出来ない?(通常では考えられない状況ですが)というのであれば理由はともあれ全くの私的事情ですので、そこまで会社が便宜を図る義務などございません。居残る事で余分な光熱費もかかりますし、まして夜ですので安全管理、さらには機密情報保護といったリスク管理の面からも当然に避けるべき措置といえます。
加えまして、ご懸念の通りその間に任意であっても業務に携わっていたとなれば、会社がそうした行為を黙認しているものと判断され、残業代支払を命じられる可能性は高いでしょう。
まさに「百害あって一利なし」といってもおかしくない措置といえるでしょう。
対応としましては、これまで残って仕事をされていた時間については残業代精算を行われると共に、今後は上記理由を丁寧に説明の上、業務上必要なき居残りは明確に禁止されることが重要といえます。
投稿日:2018/07/21 23:54 ID:QA-0077952
相談者より
ご回答ありがとうございます。
やはりリスクであること、よく分かりました。
これまではタイムカードがなかったことで遅くまで残っていても記録としては残らない状態でした。
言ってみれば残業させている証拠がない上に、従業員が私的事情で残らせてくれといっているのだから会社としてはリスクではない、という考えだったのだと思います。
今後は客観的な情報として退勤時の打刻時間が残りますので、その点からリスクであることを説明し、経営層・当該従業員の意識を変えていきたいと思います。
ありがとうございました。
投稿日:2018/07/23 10:26 ID:QA-0077966大変参考になった
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