勤務時間の丸めについて
お世話になります。
先日、某外食産業系企業の「労働時間5分未満切り捨て」が新聞等で報道されました。
当社の現状は以下の通りです。
●正社員の時間外労働は申請制で、申請のあり承認された分につき適用する。
ただし、「10分単位」としており、10分未満は切り捨て。
●パートアルバイトの勤務時間はタイムカード打刻ベースだが、やはり10分単位となる。
労働時間8時間超の場合は自動的に割増賃金適用となるが、これも10分単位の丸め処理を行っている。
労働基準法の「労働した時間分の賃金を支払わなければならない」は、解釈の仕方があるのことは承知しています。
当社の「10分単位での丸め」について、問題点、懸念点、対応すべき点等ございましたらアドバイスをお願いします。
投稿日:2022/06/10 08:27 ID:QA-0116035
- くーちゃんさん
- 岐阜県/商社(総合)(企業規模 101~300人)
この相談に関連するQ&A
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
ご質問の件
労働しているのに、勤務時間を丸めるということになりますと問題となります。
一方あらかじめ、残業は10分単位ということを、正社員、パートによく説明・周知し、
運用としては、10分単位で、帰らせるか、次の10分まで延長させるかになります。
放置して、18分残業しているのだけど8分は切り捨てるということになりますと、
問題になります。
投稿日:2022/06/10 10:50 ID:QA-0116047
相談者より
ご回答ありがとうございます。
弊社における古くからの慣習でしたが、時代と共に認識を改めていく必要があることがわかりました。
投稿日:2022/06/13 11:50 ID:QA-0116140大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
「四捨五入」が現実的だが鉄壁とは言えない
▼原則として、労働時間は1分単位での計算が必要であり、1分単位の労働時間を切り捨てることはできないからです。もっとも1ヶ月単位の時間外労働、休日労働、深夜労働の場合は、通達で例外が認められています。
▼「10分単位での丸め」はグレーゾーンです。「四捨五入」が現実的だと思いますが、鉄壁とも言えません。
投稿日:2022/06/10 11:14 ID:QA-0116050
相談者より
ご回答ありがとうございます。
四捨五入では折衷案イメージかもしれませんが、原則に従う必要がありそうですね。
投稿日:2022/06/13 11:51 ID:QA-0116141大変参考になった
人事会員からの回答
- オフィスみらいさん
- 大阪府/その他業種
1か月間の時間外労働、休日労働および深夜労働について、それぞれの時間数の合計に1時間未満の端数がある場合は、30分未満の端数を切り捨て、それ以上を1時間に切り上げる、という取扱いであれば認められます。
1日における時間外、休日、深夜労働の各時間数に端数が生じても、1分単位の時間を切り捨てることはできませんので、注意が必要です。
投稿日:2022/06/11 09:56 ID:QA-0116087
相談者より
ご回答ありがとうございます。
1ヶ月間での丸めであれば認められることも承知しました。
ですが、原則に従って改善していくよう考えていきます。
投稿日:2022/06/13 11:51 ID:QA-0116142大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
ご相談の件ですが、基本的に労働時間については労働基準法の賃金全額払いの原則に基づき1分単位で取り扱われるものですし、行政でも原則そのような姿勢で対応されています。
従いまして、10分単位の計算で労働者側に不利になる措置につきましては、法令違反としまして労働基準監督署からの是正勧告の対象になる可能性が高いです。そうなってしまう前に、処理を1分単位に改める事が必要といえます。
投稿日:2022/06/11 20:35 ID:QA-0116106
相談者より
ご回答ありがとうございます。
指摘されてから是正するのは影響も大きくなるので、早急な対策が必要と思いました。
ありがとうございました。
投稿日:2022/06/13 11:53 ID:QA-0116143大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
切り捨て
丸めによって、実際に勤務した時間を切り捨てにすることが、給与不払いと見なされる最大のリスクです。
それを防止するためには法定通り1分単位で管理するか、勤怠管理を社員任せにせず、10分未満の場合は10分に収まるように勤務してもらうかでしょう。
投稿日:2022/06/12 18:09 ID:QA-0116117
相談者より
ご回答ありがとうございます。
10分になるように勤務してもらうというのも、理屈的にはその通りでしょうが現実的には難しそうなので対応策を考えていきます。
投稿日:2022/06/13 11:54 ID:QA-0116144大変参考になった
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