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残業時間の計算方法について

当社では、17時30分を就業終了時間とし、以降の時間帯に業務をする場合、残業時間を計算することとなっております。

現在、社員の健康等を考え、また、作業効率を上げていただき、極力残業をぜずに早期退社をすることを推進しておりますが、なかなか実行されません。
そこで、残業に入る前に一旦区切りがついたら、早く退社していただくことを目的として、また、残業する場合でも一旦休憩してもらい、それから残業をしてもらうようにしたいと考えています。
上記のことを実施するにあたり、休憩時間帯は残業代を支弁しないということで運用してはどうかと考えております。
このような運用を設けているという企業があるとお聞きしたことがありますが、法的にも問題はないのでしょうか?

また、一般的な決め方(他の企業でよくある規定)などおわかりでしたら、ご教示いただきたいと思います。

よろしくお願いします。

投稿日:2012/07/04 16:02 ID:QA-0050304

ヤタローさん
東京都/保険(企業規模 101~300人)

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プロフェッショナル・人事会員からの回答

全回答4

プロフェッショナルからの回答

服部 康一
服部 康一
服部賃金労務サポートオフィス代表

お答えいたします

ご利用頂き有難うございます。

休憩時間につきましては労働時間では無い為原則として残業代等の賃金を支給する義務はございません。また労働基準法上の休憩の与え方さえクリアしていれば特別な定め方等も無いので、休憩時刻等の明示等実際の運用に沿った内容を記載すればよいだけです。特に多様な他社例等を参考にする必要もございません。

しかしながら、よく見られる問題としましては、休憩中と称しながら現実には電話応対をする等何らかの業務に関わる行為を行わせたり或いは黙認していたりする状況です。こうした時間は休憩時間の自由利用に反しますので、労働時間とされ賃金支払義務が発生することになります。

従いまして、実際の運用におきましても完全な休憩時間として社員が利用出来るようにしておくことが不可欠です。

ちなみに、休憩時間を設けても居残る社員は減らない可能性もございますし、そうであれば全く意味の無い措置になってしまいます。それ故、残業に結びつく直接原因を調査した上でその原因に対して有効性のあると考えられる対策を講じられた方がよいのではというのが私共の見解になります。

投稿日:2012/07/05 01:10 ID:QA-0050310

相談者より

ありがとうございました。
具体的なご説明によりご意見よくわかりました。

社内での対応等について実態を調査の上慎重に検討していきたいと思います。

投稿日:2012/07/05 08:41 ID:QA-0050317大変参考になった

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プロフェッショナルからの回答

川勝 民雄
川勝 民雄
川勝研究所 代表者

あまり、推薦できない

時間外労働に先立ち、休憩を必要とするような加重な執務状況は別として、通常残業は、所定内時間労働の、一番リズムの乗り切った時間帯に始まることが多いものです。 営業、事務、開発、製造など業務は違っても、従事された方なら、同じような経験を持たれていると思います。 リーガル面での問題はあまりないようなので、ビジネス面 ( 効率面 ) からは、あまり、ご推薦できない措置のように思います。

投稿日:2012/07/05 10:40 ID:QA-0050319

相談者より

実務面から考えると、私も実務上がりのためご意見よく理解できます。
本来あるべきは、残業しないでほしいところですが、当社の場合、なかなか実行されない面(結構残業中おしゃべりをしているなど)があり、早期退社を目的にそれを促す方策という意味で考えていたところです。
もう少し検討が必要ですね。
ご意見ありがとうございました。

投稿日:2012/07/05 11:24 ID:QA-0050320大変参考になった

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プロフェッショナルからの回答

小高 東
小高 東
東 社会保険労務士事務所 代表(特定社会保険労務士) 

残業について

・まず、休憩時間は労働時間ではありませんので、残業代等は発生しなくて問題ありません。

・時間外労働の前に休憩時間を入れる会社は、少なくありません。大企業でも、所定労働時間8hで昼休憩45分の場合に、8h超える労働はあと15分以上の休憩は必要ですので、そういうケースでは、必ず休憩をはさみます。

・昼から、ずっと労働では効率も落ちるでしょうし、夜食を取る方もいらっしゃるし、ダラダラ残業防止にもなりますので、休憩を入れることは、決して悪いことではありません。

・会社として、早く退社してもらいたいのであれば、残業承認制度を徹底して、安易に残業させないことです。残業は、原則として業務命令でするものです。

投稿日:2012/07/05 11:49 ID:QA-0050321

相談者より

本件は、さまざまな意見があることがわかりました。結構悩むところです。
私も実情はよくわからないのですが、情報としてかなりの企業が休憩時間等の運用をしていると聞いております。
私としても人件費節減という観点より、残業を相当しないといけない・・・となる体質がよくないと考えています。
何とか効率よく作業をしていただき早期退社を目指してほしいと思っております。
いただいたアドバイスを参考に、対応等を検討したいと思います。

ありがとうございました。

投稿日:2012/07/05 16:59 ID:QA-0050322大変参考になった

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プロフェッショナルからの回答

増沢 隆太
増沢 隆太
株式会社RMロンドンパートナーズ 人事・経営コンサルタント

本来の残業のありかた

そもそもの目的の達成のためにも、残業は日中の能率が悪い社員が、勝手に残業代稼ぎで行えるものではありません。コンプライアンス的にも、必ず残業時は上長の確認と許可の下、行うという取り決めを履行されてはいかがでしょう。それではとても処理できないほどの業務量なのであれば、根本的にコンプライアンス上危険な環境であるということになります。残業を規制するのは時機に沿っていますので、今であれば多少の不満は出ても受け入れやすい環境だと思います。

投稿日:2012/07/05 23:04 ID:QA-0050328

相談者より

ご回答大変ありがとうございました。

ご意見を踏まえて、当社としての対応方法を再度検討したいと思います。

特にコンプラ上も問題ないとすると、確かに実行上社員からの不満はあるけれど、法的に問題なさそうですね。

投稿日:2012/07/06 09:26 ID:QA-0050333大変参考になった

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回答に記載されている情報は、念のため、各専門機関などでご確認の上、実践してください。
回答通りに実践して損害などを受けた場合も、『日本の人事部』事務局では一切の責任を負いません。
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懲戒処分を設ける際は、就業規則で定める必要があります。自ら乱用しないよう注意深く規定しましょう。

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