志望動機書や説明会への参加を義務づける企業 手の込んだ職務経歴書を作成する人材 採用競争が一段と激しくなっている。各社とも良い人材を確保するために、選考プロセスを見直したり、スピードアップを図ったり…と工夫を重ねている。しかし、そんな流れに逆らうかのように、応募時の志望動機書を必須条件にしたり、会社説明会への参加を義務づけたりす...
異なる業界の風土にとまどう人材 さまざまな選考プロセスを試す企業 異業界への転職。営業や技術の場合、その業界独特の商品を扱うことが多く、業界をまたぐにはそれなりの覚悟や勉強が欠かせない。しかし、経理や人事、総務といった管理部門の場合は、特に業界にしばられない業務も多いため、あまり業界を気にせずに、転職先を探す人も多...
資格取得は一種のギャンブル 試用期間に利用される紹介予定派遣 専門的な資格を取得すれば転職や就職に有利ではないだろうか…。誰もが一度は考えることだろう。特に1990年代以降、就職難が続いたため、資格取得を目指した人も多かったはずだ。たしかに、司法試験や公認会計士、弁理士などの試験は超難関だが、合格すれば専門家と...
転職活動でストレスを解消する人材 採用活動でネガティブ情報を提供する企業 転職活動をしている人たちのほとんどは、転職を真剣に考えている。しかし、中には別の目的で活動をしている人もいるようだ。たとえば、仕事での不満やモヤモヤを、転職活動をすることで解消しようという人。また、将来が不安だから、「とりあえず転職活動でもしておこう...
内定後に連絡がとれなくなった人材 入社前に条件確認をおこたった人材 何か問題が起こったら関係各所にすぐ連絡を入れる。「報・連・相」がビジネス常識の初歩の初歩であることに疑いをはさむ人はいないだろう。ところが、転職活動となるとこれがまったくできない人がいるのは不思議なことだ。たしかに転職自体はプライベートなことだが、ビ...
キャリアチェンジに成功しすぎた人材 中途採用に力の入りすぎた企業 新しい分野に挑戦する意気込み、そして初めての業務や環境に対する適応力。これらはどこの企業でも求められている。当然、転職活動の際にも評価が高くなるはず。しかし、ある程度の年齢になると、同じ分野で長く経験を積んできた人の方が求められるようになったりする。...
門戸を広げれば人が集まる、というわけでもない 一度決意した転職も最後まで貫ける、というわけでもない 人材紹介会社を利用して採用を行う企業は、基本的には即戦力となりうる経験者を募集していると思って間違いない。まったくの異業種や異職種へのキャリアチェンジを希望される方のお役に立ちにくいのはそのためだ。しかし、まれに「未経験者でも可能」、または「未経験者...
人材採用の意思決定に時間がかかる企業 仕事が忙しく転職活動に時間がかけられない人材 転職活動には意外と時間がかかるもの。書類選考、1次面接、2次面接、内定、採用決定…という一般的なプロセスが順調に進んだとしても、最短で2~3週間くらいだろうか。事前の情報収集や複数の会社を受験する場合も考えると、2~3カ月はかかるのが普通だろう。しか...
自分の会社で自分の転職相談をすることを気にしない人材 知り合いがいる会社に転職することを気にしてしまう人材 転職が「うしろめたいこと」や「ネガティブなこと」でなくなって、転職相談に来られる方の意識や態度もずいぶん変わった。堂々としてきたのは良いことだろうが、ときには「ここまで開き直っていいのかな?」というようなこともある。代表的なものが「メール」だろう。勤...
潰れない会社を探して転職に失敗しつづけていた人材 潰れそうな会社から転職した人を採用しなかった企業 世の中には引越しが好きという人もいるが、全体から見れば少数派だろう。転々とするよりも、基本的には落ち着きたいという人がやはり多いからではないだろうか。引越しが好きな人よりももっと少ないのが「転職が好き」という人だろう。近年は、一つの会社に一生勤めあげ...
社長面接が遅れて優秀な人材を採り損ねそうになった企業 ジョブローテーションの企業に愛想を尽かした優秀な人材 転職活動というと、普通は1カ月、あるいは2カ月といった月単位で活動するものだろう。書類選考、1次面接、2次面接…と続いていくから、1社を受験して結果が出るまでには、短くても2~3週間はかかる。ところが、この転職活動が、急にあわただしく「時間単位」にな...
入社日の前に社内会議への出席を内定者に要求する企業 ビジネスクラスの航空費支給を面接企業に要求する人材 急な欠員を補うための募集や早急に立ち上げたいプロジェクトがあるときなど、いったん決めた入社日まで待っていられないという企業も往々にしてあるものだ。採用した人がすでに退職済みで無職の場合などは入社日を繰り上げればいいが、在職中の場合は引き継ぎや有給消化...
同じ企業から2度も内定をもらった幸運な人材 同じ人材の募集を2度も繰り返した不運な企業 じっくり考えて、「よし、ここで頑張っていこう!」と決めた会社。しかし、実際に入社してみたら仕事内容や配属部署、給与や勤務条件などが聞いていた話と違っている…などという話も時折あるようだ。そんな時、入社前に他の企業からも内定をもらっていた人の場合、「あ...
応募者の話を聞きながら眠ってしまった面接官 気に入らない応募者を次々に落とす経営トップ 面接は、企業と応募者が直接触れ合う最初の場。企業が応募者を選考するのと同時に、企業側も応募者から見られ、判断される場でもある。したがって面接担当者の役割は重要だ。きちんと選考を行うことは当然だが、企業の代表として応募者に良い印象を与えることもまた必要...
「個人情報」を隠したまま転職活動したい人 「転職回数」を少なくして経歴を書きたい人 転職活動に欠かせない履歴書や職務経歴書。考えてみれば、これほど「個人情報」のかたまりのような書類もないだろう。個人情報保護法などの施行にともなって、企業も人も、また人材紹介会社も、これら個人情報の取り扱いには細心の注意を払うようになっている。しかし、...
高い「年収」をオファーする会社が魅力的に見える、というわけでもない 安い「年収」をオファーする会社が内定者に冷たい、というわけでもない プロスポーツのFA(フリーエージェント)などの影響だろうか。「自分を一番高く評価してくれたところで働きたい」という人が増えている。この場合の「高い評価」とは、すなわち年収を指していることがほとんど。「給料がたくさん欲しい」というと、何となく嫌らしいと...
ネットを駆使すれば転職先の正しい情報が得られる、というわけでもない 年収にこだわればキャリアアップの正しい選択ができる、というわけでもない 人生の大きな岐路の一つである転職。応募企業についての情報をできるだけ調べて会社選びをしたいと思うのは、誰しも同じだろう。現在では、その情報集めのためのツールとしてインターネットは欠かせない。面接前には、会社案内のパンフレットではなく各社のウェブサイト...
インターネットを使えば海外から転職できる、というわけでもない 成果主義にすればやる気のある人材が集まる、というわけでもない 海外への社会人留学、あるいは転勤による海外赴任。外国での生活自体は、もはや珍しいことではなくなったが、同時にこれは、海外で暮らしつつ日本へ帰国してからの仕事を探す人の数が飛躍的に増えたことも意味している。以前に比べると、インターネットという便利なツー...
若者に人気の成長分野の企業は人材確保もたやすい、というわけにはいかない 第1志望の転職希望先が第2希望よりも先に内定する、というわけにもいかない ソフトの時代、コンテンツの時代が叫ばれている。日本製のアニメやゲームは世界的にも人気が高く、資源のない日本の中核ビジネスの一つになるかもしれないと言われるほどだ。しかし、自動車産業やエレクトロニクス産業など、これまでの日本のお家芸と言われた歴史ある産...
「官」の世界でのキャリアが「民」の世界で生きる、というわけでもない 企業は「名」を捨てて「実」を取ることなどたやすい、というわけでもない 「官」から「民」へ――郵政民営化の論争に象徴されるように、組織や制度を官主導から民主導のものへとつくりかえていく。今、この国の大きなテーマの一つだ。むろん組織や制度が変われば、そこで働く「人」も変化を求められることになるが、しかし公の機関や団体で働い...