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異なる業界の風土にとまどう人材
さまざまな選考プロセスを試す企業

転職の際は企業・業界の風土にも注意
未経験業界でぶつかった大きな壁


異業界への転職。営業や技術の場合、その業界独特の商品を扱うことが多く、業界をまたぐにはそれなりの覚悟や勉強が欠かせない。しかし、経理や人事、総務といった管理部門の場合は、特に業界にしばられない業務も多いため、あまり業界を気にせずに、転職先を探す人も多い。しかし、実際には、独特の風土や慣習などに大きな違いがあるようだ。

メーカーから金融へ。キャリアアップを実現したが…

「ちょっと相談に乗っていただけないでしょうか。客観的な意見をお聞きしたいんですよ…」

電話をくれたのは、半年ほど前に転職したMさんだった。Mさんは、経理のスペシャリストとして、国内系、外資系の2社の大手メーカーで経験を積んでいた。当然、そのキャリアを高く評価する数社のメーカーからオファーがあったのだが、それを断って初めて経験する金融業界に転職したはずだった。数日後に会う約束をして、その日は電話を切った。

「新しい職場での調子はいかがですか?」

Mさんはもともと快活な方だが、なぜかひどく憔悴した様子である。慣れない業界での仕事は、Mさんに相当な負担を与えていたのだった。

「ええ、張り切って入社したのですが、メーカーと金融での業界風土の違いがこれほど大きいとは思いませんでした…。まあ、驚いてばかりもいられないので、頑張ってこの半年やってきたのですが…」
「Mさんは経理職で入社されたのですよね。たしかに業界は違いますが、経験豊富なMさんですから、十分対応されると思ったんですけどね」
「私も最初はそう思っていたんですよ。しかし…」

Mさんは、そう前置きし、現状について教えてくれた。

「金融機関ですから、自社の経理だけでなく、融資先の経理についてのアドバイス業務や代行なども行います。まあ、それ自体は入社前の面接でも聞いていましたし、それほど難しいこととは思いません。問題は、業務が微妙に変わってくる場合にいろいろと質問したいことが出てくるのですが、それを誰に聞いていいか分からないことなのです…」

この業界の風土は自分には向いていなかったのだろうか…

「誰に聞いていいか分からない…ですか?」

Mさんの悩みを聞いて私は驚いてしまった。相談や報告、連絡(いわゆるホウレンソウ)はビジネスの基本であろう。経験豊富なMさんがそんなことで悩んでいるのは、不思議な話だった。

「そうなんです。最初は私も、まわりの同僚や上司にひとつずつ確認を取りながら仕事を進めていたんです。数字を扱うわけですから当然でしょう。ところが、しばらくすると “なんでいちいちそんなことを聞くんだ”という態度になってしまったんですよ」

たしかに、金融の業界では「お互いをプロとして扱う」のが一般的だ。仕事に必要な専門的知識などは、「知っていて当然」とみなされる。日ごろから皆よく勉強しているし、ある意味で大人の業界といえる。しかし、それだけに必要な知識を知らない人に対しては厳しい世界でもあるのだろう。特に、中途入社の場合は即戦力であることを期待される。余計なプレッシャーがかかってもおかしくはない。

「以前、メーカーにいた時には分からないことは分かる人に聞けばいい…という感じでした。しかし、それができなくなってしまったんですよ。結局、全部自分で調べないといけないので、ほぼ毎日終電まで帰れない状態なんです…」
「なるほど…」
「しかも、自分で調べて行った仕事でミスがあると、周囲からは“こんなこともできないの?”という目で見られてしまうんです。次からは失敗できないと思うと、余計に緊張してミスを連発してしまったりして…」

経験豊富という触れ込みで中途入社しただけに、風当たりもきついような気がするのだ…という。

異なる業界の風土にとまどう人材 さまざまな選考プロセスを試す企業

「あの時、なぜメーカーに転職しなかったのかと、とても後悔していますよ」

たしかに、メーカーは金融とは逆で、分からないことがあればお互いに助けあえばよい…という風土があるようだ。もっとも、金融の場合は、全員が一人前のプロと認めるからこそ、年収の水準も他の業界と比べて高いのだが。

「甘いかもしれませんが、やはり私にはメーカーの水が合っていることが、ようやく分かりました。そんなわけで、再度転職先の情報をいただけませんか。次は、絶対にメーカーで頑張ろうと思います」

Mさんのケースはあくまで一例であり、極端かもしれない。しかし、仕事をする環境はとても重要だ。仕事内容だけでなく、環境や風土、それぞれの業界の慣習なども十分に知ったうえで転職先を決めないと、同様の経験をしてしまうこともあるだろう。

採用パターンに方程式はない
スピードアップと豊富な情報量を両立させる


通常、中途採用では面接を2~3回行う企業が一般的。しかし、競合が多い技術系の職種の場合、ゆっくり選考をしていては同業他社に先を越されてしまう…ということも少なくない。そこで、面接回数を減らし、1回だけの面接で合否を決定する企業も出てきた。スピードアップは候補者にとってもありがたいことだろうが、同時に得られる情報量が少なくなってしまうという実情もある。

一回だけの面接で本当にいいのですか…

「本日はありがとうございました。面接させていただいたKさんですが、ぜひ採用したいということになりました。さっそくメールで内定通知と年収の提示書をお送りしますので、よろしくお願いします」

Yマネジャーからかかってきた電話を受けて私は驚いてしまった。

「マネジャー、たしか御社の選考は2次面接まで行われるのではなかったでしょうか。1回の面接だけでよろしいんですか?」
「ええ、今回から1回の面接で合否を決めることにしたんですよ」

マネジャーの声は心なしか明るい。

「でも、今日の面接は技術者の方ですよ。技術部門は御社の中核なのでとても重要だ、とおっしゃっていたような気がしますが…」
「そうなんです、重要だからこそ選考プロセスを短縮することに決めたんですよ」

Yマネジャーによると、同社は技術部門が牽引している会社である。しかし、年々技術者の採用が難しくなってきた。応募者数も少ないし、同業他社同士で技術者の採用合戦が行われている。うかうかしていると、あっという間に競合会社に優秀な人材をさらわれてしまう…。

「実際、2次面接の調整をしている間に、他の企業からの内定が出て、良い人材をとられてしまうことが何度もあったんです。そこで、スピードが重要だという結論に達したんです。心配しないで下さい。選考の回数は減りましたが、以前は違う日に行っていたマネジャー面接と部長面接を同じ日に行っただけですから。決してミスマッチの合格は出していませんよ」
「分かりました。さっそく候補者の方に内定をお伝えします…」

内定した方は驚いていたが、何はともあれ喜んでくれたようだった。確かに試験に合格してうれしくない人はいないだろう。

とにかく柔軟に対応していきますよ…

「誠に申し訳ございません…」

候補者の方が内定を辞退してきたことを伝えるのは、何度経験しても寂しいものだ。

「何が悪かったのでしょうね…」

Yマネジャーは、やはり面接が一回になったことが影響したのかと心配していた。

「今回はそのご心配が当たったようです。競合他社で、何回か面接、訪問した会社があって、むこうの社員の方と仲良くなってしまったそうなんですよ。会社の雰囲気が良かった、というのが入社の決め手になったようです」
「そうですか…。じっくりやっていると遅すぎる。スピーディーにやると情報不足。…ちょっと対応を考えないといけないですね」

つくづく採用というものは難しいものである。もっとも、1回の面接でスムーズに決まっているケースもあるので、Yマネジャーのやり方が必ずしも間違っているというわけではない。

その後、この会社の選考プロセスは次のようなシステムに変更された。

異なる業界の風土にとまどう人材 さまざまな選考プロセスを試す企業

「1次面接でまず合否を決定するところは同じ。ただし、その後にもう一回、条件提示をするという名目で2回目のご来社をお願いします。1次面接が終わった時点で、合格者には速やかに内定を連絡し、条件提示も兼ねた2回目のご来社で、入社後の配属先部門の者がじっくり話し込んでコミュニケーションを図ります」

その後も、ケースバイケースでさまざまな採用パターンを試しているという。採用される人は毎回違うのだから、これで間違いないという絶対の方程式はないのだろう。今のところ、Yマネジャーの新しいシステムは候補者の方には好評である。

「すごく早く結果をいただけてうれしかったですし、2回目に訪問した時には、条件や入社後の評価制度や福利厚生などを詳しく説明してもらい、とても分かりやすかったですね」

うちの採用パターンはこれだ、と固定化していては良い人材を獲得することは難しい。長時間拘束する筆記試験が不評ということで、短い時間で終わるミニ試験に切り替えた企業もある。好景気の影響で採用の難易度があがるにつれ、各社ともさまざまな工夫をこらしている。

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