タレントプール
「タレントプール」とは、「才能(タレント)」を「蓄積(プール)」すること、つまり採用活動の中で応募者とのつながりを一度きりの縁とするのではなく、つながりを保ち続けることを指します。採用活動の中では、条件が合わずに最終段階で不採用となったり、求職者から内定を辞退されたりするなど、うまくいきかけていたのにマッチングしないケースが多々見られます。しかし、一度は縁のなかった人材でも、その後状況が変われば、うまくマッチングする可能性もあります。そのようなタイミングに改めてスカウトできるよう、採用の可能性がある人材とコンタクトを取り続けることは、昨今の激化する採用市場において有効な手段の一つとなりそうです。
企業はコスト削減、求職者はじっくり見極め。
両者にとってメリットの大きいタレントプール
従来の日本の雇用スタイルは、終身雇用型でした。そのため日本企業では、雇用関係に無い人たちと定期的にコンタクトを取ることに、あまりなじみがないかもしれません。アメリカでタレントプールの概念が知られるようになったのは、2001年にマッキンゼーが発表した人材育成や採用に関する調査報告書『The War for Talent』にまでさかのぼります。これによってタレントプールの考え方がまたたく間に広がり、多くの企業が自社の採用活動に取り入れるようになりました。
タレントプールは、企業側にも求職者側にもメリットがあります。企業のメリットの一つは、採用のためにかかる紹介料や広告料を削減できること。また、自社に関心のある人に対してコンスタントに情報を届けることにより、候補者のエンゲージメントを高める効果も期待できます。
求職者側のメリットとしては、自身のキャリアをゆっくりと考えられることが挙げられます。中長期的に企業からの情報をキャッチすることで、価値観に不一致があった場合に気付くことができ、ミスマッチを減らせる点は大きなメリットといえるでしょう。
タレントプールを形成するために、一般的にはLinkedInやFacebook、Twitch、TalentBaseなどのSNSが用いられます。ブログ機能などを通じて定期的に自社の情報を発信したり、イベントを開催したりすれば、定期的に接点づくりを行うことができるでしょう。新たなポジションの求人が発生した際に、その情報を届けることも可能です。タレントプールの中からうまく採用に結びつけることは、今後、優秀な人材獲得の鍵となりそうです。

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