「初めてプロジェクトリーダーを務めた際の難しさ」に関する実態調査を実施
初めてのプロジェクトリーダー、身に着けておけばよかったスキルTOP3は「リーダーシップ」「調整・交渉力」「組織マネジメント」!
株式会社グロービス(東京都千代田区、代表取締役:堀 義人)が提供する定額制動画学習サービス「GLOBIS 学び放題」は、プロジェクトリーダーを経験したことのある20代~30代の会社員を対象に「初めてプロジェクトリーダーを務めた際の難しさ」に関する実態調査を実施しました。
この調査から、ビジネスパーソンが、初めてプロジェクトリーダーを務めることになった際の難しさや役立った知識、身につけておけばよかったと思うスキルなどが明らかになりました。
<背景>
新年度のスタートに合わせ、新規プロジェクトを始動させたり、既存のプロジェクトの体制を見直す企業も多いでしょう。この春から初めてプロジェクトリーダーを任された方は、その進行に伴う難しさとやりがいの両方を実感し始めている頃ではないでしょうか。また、メンバーとしてプロジェクトに関わる方の中にも、「いつかは自分もリーダーを目指したい」という想いを抱く方も少なくないものと思われます。
異なる職種や専門性を持つメンバーとの意思疎通の難しさや、成果を求められるプレッシャーなど、初めてプロジェクトリーダーを経験する方が直面する課題はさまざまです。一方で、このような経験は、リーダーとしての成長のきっかけとなる可能性も秘めています。
初めてプロジェクトリーダーとなったビジネスパーソンは、具体的にどのような課題に直面し、どのように対処しているのでしょうか。これを明らかにするため、「GLOBIS 学び放題」は、プロジェクトリーダーを経験したことのあるビジネスパーソンを対象に、「初めてプロジェクトリーダーを経験した際の課題」に関する調査を実施しました。
<調査サマリー>
- 6割以上が社会人6年目までにプロジェクトリーダーを経験
- 初めてプロジェクトリーダーを任された際の経緯、1位は「上司からの指名」
- 初めてプロジェクトリーダーを務めた際に難しさを感じたこと、上位は「タスク設計、スケジュール策定・管理」「プロジェクトメンバーへの役割分担・業務の割り振り」「関係者との調整」
- プロジェクトリーダーに求められる重要スキルは、「リーダーシップ」「交渉・調整力」「論理思考」「組織マネジメント力」
6割以上が社会人6年目までにプロジェクトリーダーを経験
「初めてプロジェクトリーダーを経験した時期」を尋ねる設問への回答で多かったのは、1位が「社会人4年目-6年目」で44.0%、次いで2位が「社会人7年目-9年目」で20.3%、3位が「社会人1年目-3年目」で19.7%となりました。この結果から、6割以上が社会人6年目までにプロジェクトリーダーを経験していることが明らかになりました。
初めてプロジェクトリーダーを任された際の経緯、1位は「上司からの指名」
次に、「初めてプロジェクトリーダーを任された経緯」を尋ねる設問の回答では、1位が「上司の指名を受けた」で52.1%、2位が「プロジェクトメンバーや関係者の推薦を受けた」で30.6%、3位が「自ら立候補した」で16.4%という結果になりました。この結果から、半数以上のビジネスパーソンが「上司からの指名」で初めてプロジェクトリーダーを任されていることが判明しました。
初めてプロジェクトリーダーを務めた際に難しさを感じたこと、上位は「タスク設計、スケジュール策定・管理」「プロジェクトメンバーへの役割分担・業務の割り振り」「関係者との調整」
続いて、「初めてプロジェクトリーダーを務めた際に難しさを感じたことは何か」を尋ねる設問の回答では、1位が「タスク設計、スケジュール策定・管理」で40.3%、2位が「プロジェクトメンバーへの役割分担・業務の割り振り」で37.9%、3位が「関係者との調整」で36.7%という結果になりました。また、4位以降も回答率30%を超える回答が多数並ぶ形となり、初めてプロジェクトリーダーを務める際には、様々なことに対して難しさを感じる傾向にあることがわかりました。
さらに、「初めてプロジェクトリーダーを務めた際に難しさを感じたことについて、どんな行動をとったか」を尋ねたところ、1位が「上司に質問・相談した」で49.7%、2位が「上司や関係者への報告・連携頻度を増やした」で41.5%、3位が「プロジェクトメンバーに質問・相談した」で39.4%という結果でした。また、「プロジェクト内のコミュニケーション頻度を増やした」も、38.2%と僅差で4位となりました。ここから、初めてプロジェクトリーダーを務めた際に直面した難しさに対して、多くの人が、上司や関係者・プロジェクトメンバーとの連携により解決を試みていることがわかりました。
プロジェクトリーダーに求められる重要スキルは、「リーダーシップ」「交渉・調整力」「論理思考」「組織マネジメント力」
「初めてプロジェクトリーダーを務めた際、何に関するスキルや知識が役立ったか」を尋ねる設問への回答では、1位が「リーダーシップ」で34.2%、2位が「交渉・調整」で30.6%、3位が「論理思考」で30.3%という結果になりました。また、4位以降も回答率25%を超える回答が複数並び、プロジェクトリーダーを務める際に役立つスキルや知識は多岐に渡ることがうかがえます。
一方、「初めてプロジェクトリーダーを務めた際に、身につけておけばよかったと思うスキルや知識」を尋ねる設問では、1位は「リーダーシップ」で33.6%、2位は「交渉・調整」で31.8%、3位は「組織マネジメント」で30.6%という結果でした。1位と2位はいずれも「役立ったスキルや知識」と同様の項目となりました。
これらの結果から、多くの人が初めてプロジェクトリーダーを務める際に「役立った」「身に着けておけばよかった」と感じる重要スキル・知識は、「リーダーシップ」「交渉・調整力」「論理思考」「組織マネジメント力」であることがわかりました。
まとめ
今回の調査から、20-30代でプロジェクトリーダーを経験したことがある人の6割以上が社会人6年目までにプロジェクトリーダーを経験していることがわかりました。
また、初めてプロジェクトリーダーを務めた際に難しさを感じたことの上位は「タスク設計、スケジュール策定・管理」「プロジェクトメンバーへの役割分担・業務の割り振り」「関係者との調整」でした。4位以降も回答率30%を超える回答が多数並び、初めてプロジェクトリーダーを務める際にぶつかる困難の幅広さが伺えます。難しさを感じたことを解決するために、上司や関係者、プロジェクトメンバーとのコミュニケーションを密にした人が多いことが明らかになりました。
なお、初めてプロジェクトリーダーを務める際に重要なスキルとして、「リーダーシップ」や「交渉・調整」「論理思考」「組織マネジメント力」が挙げられました。これらは多くの人にとって実際に役立っただけでなく、事前に身につけておくべきと感じられる必須スキルであることがわかりました。
<調査概要>
調査期間:2025年5月23日~5月26日
調査方法:インターネット調査
調査対象:プロジェクトリーダーを経験したことのある会社員(20代~30代の男女)
調査人数:330名
モニター提供元:RCリサーチデータ
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社グロービス/7月3日発表・同社プレスリリースより転載)
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