企業研修、採用、評価、人材開発、労務・福利厚生のナレッジコミュニティ

【ヨミ】ブラインドサイヨウ ブラインド採用

「ブラインド採用」とは、選考過程において名前や性別、年齢、学歴といった個人情報を取り除き、能力のみで応募者を評価・採用する取り組みのことを指します。ブラインド採用の目的は、評価者自身も気づいていない先入観や偏見を排除すること。これにより、従業員のダイバーシティ推進にもつながると考えられています。
(2018/7/13掲載)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ブラインド採用のケーススタディ

なぜ会社には似たような人材が集まるのか?
ブラインド採用で、社内に新たな風を

会社の中を見渡すと、従業員のさまざまな共通点が見えてきます。特定の大学の出身者が多かったり、なぜか野球部出身者が多かったり。容姿やファッションが似ているといった共通点もあるかもしれません。明確な採用要件ではなかったとしても、選考を進めているうちに「うちの社風に合いそうだ」と、つい似たタイプを採用してしまうケースは多いようです。

スタンフォード大学のクレイマン・ジェンダー研究所が行った、有名な実験があります。70年代、アメリカでは、オーケストラの団員のうち、女性が占める割合はわずか5%でした。そこで、選考の過程でバイアスが働いているのではないかとの仮説に基づき、演奏する姿が見えないよう、幕を挟んでオーディションを実施する実験が行われました。その結果、一次審査を通過した女性の比率は、なんと50パーセントを越えたというのです。

アメリカや韓国などでは、こうしたアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)による従業員が画一化や、雇用機会の不平などを防ぐため、ブラインド採用を導入する企業が増えています。

アメリカでは、日本における学歴や性別などのバイアスに加えて、人種も採用に影響しているのが実情です。しかし、IMBの子会社が実際にブラインド採用を導入したところ、純粋に能力を評価するこの方法で入社した従業員が業務成績の上位を占めるようになったそうです。

韓国は超学歴社会で、名の知れた大学を卒業していないと大企業への就職は難しく、履歴書に貼付する顔写真の良し悪しも、結果を大きく左右するといわれてきました。そこで2017年6月、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、若年層に公正なスタートラインを保証するため、公務員や公共団体での選考には「ブラインド採用」を導入するよう指示しました。

採用に多様性が求められているのはなぜでしょうか。それは、産業構造が変わってきているからです。日本の場合、製造業が中心だった高度経済成長期においては、時間をかけて生産すればするほど売り上げが上がっていました。そのため、組織に多様性があるかどうかは重要ではありませんでした。しかし、物を作れば売れる時代は終わりました。今求められているのは、イノベーション。新たなアイデアを生み出すには、違う価値観やバックグラウンドを持つ人との出会いが欠かせないのです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

あわせて読みたい

通年採用
「通年採用」とは、企業が年間を通し、そのときの必要性に応じて自由に採用活動を行うことをいいます。欧米企業では当り前のことですが、日本の多くの企業の多くは、長年にわたって毎年春に新規学卒一括採用を行ってきました。変化が現れたのは、1990年代なかば頃。一部の企業が海外の大学を卒業した者や帰国子女の秋採...
ATS
「ATS」とは、Applicant Tracking Systemの略で、日本語では「採用管理システム」「採用支援システム」と訳されます。応募者受付から採用決定までにかかる人事担当者の業務を一つのシステム上で一元管理し、適時・適切な採用活動を進めるための機能を実装したシステムの総称です。応募者データ...
地域限定型採用
地域で募集・採用し、勤務してもらう採用方法のこと。昇進・昇給のスピードは遅くなりますが、転勤はありません。

関連する記事

採用成果を上げている企業は「勝つためのプランニングができている」「社内の協力体制は十分である」「PDCAサイクルは十分に機能している」割合が高い
「自社の採用チームは、採用において十分な成果を上げている」という項目に対して「当てはまる」企業は11.2%、「どちらかというと当てはまる」企業は49.4%。このような「成果を上げている」企業は、「採用市場において勝つためのプランニングができている」「採用活動に...
2017/06/30掲載人事白書 調査レポート
「新卒採用コンサルティング」とは
採用コンサルティングは、テクニカルな業務レベルでのサポートだけでは不十分だ。クライアントの企業理念や経営戦略などを十分に踏まえた、「戦略的な採用の提案」を行うことが求められる。
2011/01/31掲載人事支援サービスの傾向と選び方
6割以上の採用担当者が、学生に直にアプローチできる採用手法を検討 ~「2016年卒採用」における、スケジュール後ろ倒しの影響とは?~
2016年卒から新卒採用の時期を繰り下げる「採用選考の指針」が日本経済団体連合会(経団連)によって発表されました。これにより、「広報開始」が2015年の3月以降、「選考開始」が8月以降と後ろ倒しになります。スケジュールの変更に伴い、採用計画の見直しを迫られる企...
2014/11/26掲載編集部注目レポート

関連するキーワード

分類:[ 採用 ]
注目のHR Technology特集

会員として登録すると、多くの便利なサービスを利用することができます。

学びを可視化する ビジログ インディードの採用ノウハウを無料公開
<アンケートのお願い>人事コンサルティングに関する活用実態調査

50音・英数字で用語を探す

新着用語 一覧

注目コンテンツ


注目のHR Technology特集

【採用・退職率予測・エンゲージメント推進】
人事・経営者として知っておきたいHR Technologyサービス、セミナー、資料をピックアップ!


【人事の日制定記念企画】
オピニオンリーダーからのメッセージ

HR領域のオピニオンリーダーの皆さまから全国の人事部門に向けてメッセージを頂戴しました。


人事メディア情報

人事メディア情報

人事・労務関連の代表的なメディアをご紹介いたします。


人手不足と多様化の時代<br />
「給与前払い」は人材採用のフックとなるか?
new

人手不足と多様化の時代
「給与前払い」は人材採用のフックとなるか?

人材獲得施策にはさまざまなものがありますが、最近注目されているツールが...


グローバル時代を勝ち抜くために必要な“人材育成とマネジメント”

グローバル時代を勝ち抜くために必要な“人材育成とマネジメント”

日本企業はグローバル化を進めるにあたり、長年解決できない課題を持ち続け...