36協定の1日の限度時間の設定について
新年度における36協定を締結すべく長中ですが、弊社においては突発的なシフトの穴を埋めるため、法定外休日に呼び出すことがあります。法定外休日における超過勤務は、休日労働ではなく、時間外労働で考えるべきものと認識しておりますが、シフトによっては16時間のものがあります。法内超勤を考慮せず1日の限度時間を16時間と設定するのは可能なのでしょうか?弊社の36協定は、限度時間の設定を1日、1ヶ月、1年で定めておりますが、限度時間に関する告示では1週間の限度時間が15時間に定められており、その関係がどのようなものなのか気になるところであります。
投稿日:2012/03/26 09:50 ID:QA-0048959
- PTさん
- 北海道/その他業種(企業規模 501~1000人)
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プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
御相談の件ですが、1日16時間の延長時間(時間外労働)設定であれば1週間の限度基準も当然に超えてしまいますので通常認められません。仮に週内の労働時間を都度調整して法定労働時間(8時間)も含めて16時間の勤務になるようにするという運用であれば、延長時間自体は1日8時間となりますのでそのように設定されるのが妥当といえます。どうしても16時間の延長時間設定が必要であれば、限度時間を超える為特別条項付の協定締結で対応することになります。
投稿日:2012/03/26 10:40 ID:QA-0048961
相談者より
早々の回答ありがとうございます。やはり、16時間の設定は不可能なのですね。限度時間の設定を再度考え直します。
投稿日:2012/03/26 10:49 ID:QA-0048962大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
理屈上は15時間可能だが、数時間程度に止めるのが現実的
36協定の様式としては、通常、「 1日 」、「 1カ月 」、「 1年 」 という期間ごとに、限度時間を記入することになっています。 時間外労働の限度に関する基準には、「 1日 」 について延長することができる限度時間は示されていません。 「 週に1回しか発生しない 」 ことが確定していれば、1週限度の15時間を、「 1日 」 の限度時間として作成することも可能です。 勿論、これは理屈上の話で、基準監督署も、受理する時点でで、再検討を促してくるでしょう。 実際には、社員の健康管理などに配慮すれば、協定面では、数時間程度に止めるのが現実的だと思います。
投稿日:2012/03/26 11:46 ID:QA-0048963
相談者より
回答ありがとうございます。私の認識違いだったと思うのですが、実際に協定で一定期間(弊社の場合は1ヶ月)を定めても、限度時間に関する告示における一定期間(例えば1週間や2週間)の拘束を受けるということなのですね。具体的には、36協定において一定期間を1ヶ月に定めている場合、1ヶ月の時間外労働時間が45時間内であっても、そのうちある週の時間外労働が20時間であれば限度基準告知に違反しているとの理解でよろしいのでしょうか?
投稿日:2012/03/26 13:33 ID:QA-0048964大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
理屈上は15時間可能だが、数時間程度に止めるのが現実的 P2
ご理解の通りです。 特別条項付でなければ、1週15時間が、合法の限度と理解しています。
投稿日:2012/03/26 14:17 ID:QA-0048965
相談者より
ありがとうございます。私の理解が間違っていたことを理解しました。早速社内周知に努めます。
投稿日:2012/03/26 14:59 ID:QA-0048967大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
36協定の1日の限度時間について
1.36協定は、法定労働時間を超えた時間です。よって、8時間を超える時間外は、必ず休憩1時間を取らなければなりませんので、MAXでも16時間ではなく、15時間となります。
8h+1h+15h=24h
2.会社が、1日、1ヵ月、1年で定めた場合には、1週間や2週間の限度時間はまったく気にする必要はありません。シフトなどで1日の限度時間を長く定めても、1ヵ月の限度時間を守れば問題ありません。
投稿日:2012/03/26 14:58 ID:QA-0048966
相談者より
ご回答ありがとうございます。
限度基準で定められた期間のうち、一部の期間についてのみ締結すれば、その期間について限度時間を守ればいいのですね。
投稿日:2012/04/17 11:09 ID:QA-0049202大変参考になった
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