一ヶ月変形による労務管理

お答えいたします

ご利用頂き有難うございます。

ご相談の件ですが、このような長時間及び日を跨ぐ宿直等の夜勤につきましては、決して珍しいものとまではいえず、２４時間稼働している職場等では起こりうる事態といえます。

確かに安全配慮の観点からこうした不規則勤務を避けるべきはその通りですが、労働基準法上の定めに従い適正な措置を取られていれば、直ちにこうした勤務自体が違法な措置になるというわけではございません。

ちなみに、最も違法となりやすいのは、時間外等の割増賃金不払いといえますので、その点を特に注意されるべきといえます。

投稿日：2021/02/09 22:53　ID：QA-0100714

１カ月単位の変形労働時間制であれば対応可能ですが、現行この労働時間制をどう規定してあるのでしょうか。

一応、就業規則に定めてあるとの前提でお答えしますと、お書きの就業パターンを就業規則に規定しておく必要があります。

１か月単位の変形労働時間制をとる場合の始業終業時刻、休憩時間帯、休日を次のように定める、として他の就業パターンといっしょに列記しておきます（以下は例示です）。

昼夜間勤務：
始業　7：00　
終業　翌7：00
休憩時間帯　12：00-13：00　16：00-21：00　翌3：00-4：00

そうした複数勤務パターンの組み合わせにより所定労働時間の月間累計時間が、法定総枠に収まるようシフト表にて定め前月末に対象従業員に通知する、としておきます。

以上が規定例ですが、これまでの分は、始業から翌始業時刻までは１の勤務として、休憩時間をのぞく８時間経過後から、２割５分増し時間外割増賃金を支払うしかないでしょう。

投稿日：2021/02/10 08:00　ID：QA-0100721