降格と減給についてお伺いします

お答えいたします

ご利用頂き有難うございます。

ご相談の件ですが、就業規則（人事評価・賃金等の規程を含みます）上で減給・降格についてどのように定められているかによります。

通常の就業規則であれば、基本給についても評価等によって減給の場合がある旨定められている事が多いのでそうであれば差し支えございませんが、仮にそうした減給についての定めが見られないようであれば、減給する根拠が無い為認められないものといえます。勿論、社長の決済だけで有効足らしめる事は出来ません。

一方、役職給につきましては、役職毎に手当支給額が定められているはずですので、降格が正当な措置であれば該当する役職手当の支給をされている限り問題はございません。しかしながら、降格理由が「悪いこと等で問題を発生した場合」のみに限られており、体調不良等その他の理由での降格が一切定められていなければ、降格の根拠が制度上存在しない為、減額措置のみならず降格自体が認められないものといえます。

また、赴任手当については、基本給及び役職給とは無関係のものですので、同手当の支給がなされていても減給措置が有効とはなりえません。

つまり、基本給や役職給の減額が上記理由によって有効でないとすれば、就業規則の未整備が原因ですので、今後に備えまして早急にこうした事情に応じて減給や降格が行えるよう内容見直しを図られるべきです。そして、当該従業員につきましては、規定外の措置であったことを陳謝し、減額以前に遡って不足分を支給されるべきといえます。

投稿日：2017/08/29 12:01　ID：QA-0072234

相談者より

ありがとうございました。
就業規則の整備を早急に考えたいと思います」。

投稿日：2017/08/29 14:00　ID：QA-0072236大変参考になった