出向について
	当社は技能工の特定派遣を行っている会社でございます。
 派遣を行っている取引先から、出向契約の依頼を受けておりますが(当社が派遣の認可を持っていることで)偽装出向だとか抵触日逃れだと指摘されることを懸念し、お断りをしております。
 そこで考えたのが、当社の関係会社(資本関係)へ取引先へ派遣している社員を転籍させ、その会社からあらためて、取引先へ出向契約させる方法を考えておりますが、何か問題はあるでしょうか?
 ※「業として行わない」という原則から、出向料的なものも一切請求しない方針です。
 
 よろしくお願いします。    
投稿日:2012/07/04 15:39 ID:QA-0050303
- mechaさん
- 大阪府/その他業種(企業規模 101~300人)
この相談に関連するQ&A
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
 
					- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
派遣先の変更要請の本当の目的が問題
派遣先の出向契約に変更要請の目的が分らないので、 確答し兼ねます。 名実ともに出向契約が成立するには、 使用者の権利の譲渡を必要とする、 特定の目的が必要です。 具体的目的は、法に記載されている訳ではありませんが、 諸種の判例を含め、 概ね、① 人事配置・人事交流 ② 業務指導 ③ 雇用調整 ④ 高齢者対策 ⑤ 人材開発 ⑥ 人員一時的融通などが挙げられます。 人件費を含む諸経費の負担割合は、税法も勘案し、受益者負担の原則を適用します。 「 出向料的なものも一切請求しない 」 ことが、妥当であるとは限りません。
投稿日:2012/07/04 20:52 ID:QA-0050306
相談者より
                言葉足らずで申し訳ありません。
参考にして社内で再度話し合いたいと思います。
ご回答ありがとうございました。                
投稿日:2012/07/05 08:06 ID:QA-0050311参考になった
プロフェッショナルからの回答
目的
派遣料金が得られなくなってまで出向を行う目的は何でしょうか。関連会社を使う方法等、いずれにしても一番当局が目をつけかねない方法に、わざわざ収益性もなくリスクのみ高いアクションを起こすように見受けられます。出向を拒絶されてきたことは、派遣会社としてはきわめて正当であり、脱法的な対応をしないという姿勢で良いように思いました。
投稿日:2012/07/04 22:13 ID:QA-0050307
相談者より
                ご回答ありがとうございました。
(出向は)取引先の強い要請であり、当社としましては、あくまで「社員の雇用を守る」ことを最優先にした苦渋の決断でもあります。
ご意見を参考に、取引先とも再度話し合いを持ちたいと思います。
ありがとうございました。                
投稿日:2012/07/05 08:11 ID:QA-0050312大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
                ご利用頂き有難うございます。
 
 御相談の件ですが、転籍というのは現行の雇用契約の終了かつ新たな雇用契約の締結を指すことになります。そういう意味で大変重要な契約関係の変更を伴う措置といえます。
 
 こうした事から転籍には原則としまして当人の自発的同意を得る事が必要になりますので、まず会社の思惑だけでこうした転籍を行う事は困難といえます。
 
 加えて派遣期間の問題から出向契約という希望であれば、当人が同意したとしましても出向ではなく取引先のみで直接雇用とするのが妥当といえるでしょう。業務内容や対象人物が同じであるにも関わらず故意に転籍まで行ってまで出向させる措置は、直接違法に当たらなくとも意図的に本来荷うべき取引先会社の責任負担を軽減しようとするものであって合理性に欠ける措置といえます。それ故一種の脱法的な行為として避けるべきというのが私共の見解になります。                
投稿日:2012/07/05 00:49 ID:QA-0050309
相談者より
                ご回答ありがとうございました。
仰る通り、取引先での直接雇用が基本であると私どもも判断しておりますが、先行き不透明なこの時代に、直接雇用を回避したい企業の思惑も理解できます。※このあたりのしがらみが、問題なのでしょうが・・・。
正しい考え方として、大変参考になりました。
ありがとうございます。                
投稿日:2012/07/05 08:24 ID:QA-0050313大変参考になった
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