退職勧奨について
いつもお世話になります。
会社都合での退職勧奨について教えてください。
能力的な問題により会社から退職勧奨を行いたい場合、どのようなステップを踏むべきでしょうか。対象者は管理職者です。
また、退職金の割増を考えていますが、どのような基準で金額を決めたらよいのか悩んでおります。
今回は早期退職制度のような多人数対象ではなく、特定の社員を対象とします。解雇に当たるほどの能力不足ではないのですが、その部門での仕事がなく、周りに悪い影響があり、異動も会社として検討しましたが他部門で活用できるスキルがありません。一般の社員であれば今後の成長を待つこともできますが、管理職で年齢的なこともあり、それも困難な状況です。
決して短絡的に考えはおりませんが、退職勧奨を行う可能性がありますので、その場合に抑えておくべき留意点、進め方、納得のさせ方、等 ご教示いただけたら幸いでございます。
投稿日:2009/12/07 11:58 ID:QA-0018484
- *****さん
- 愛知県/ナノテクノロジー(企業規模 501~1000人)
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プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
特定の社員に対し個別に退職勧奨をされる際は、まず本人が理解できるような理由を明確に示すことが重要です。
ご相談の件の場合ですと、能力不足ということですがそうであれば改善指導を行ったり、管理職から降格させて様子を見るということも考えられます。
既に何らかの指導等を行われた上での事とは思われますが、いきなり退職を勧められるというのは当人におきましてもショックが大きいと思われますので、可能であれば客観的な現状を本人に理解させた上で更なる指導を行いそれでも改善出来ない場合での降格または退職勧奨とするのが望ましいものといえます。
納得のさせ方は詳しい事情を知り得ないので確答は出来かねますが、出来る限り当人の評価に関する客観的な資料を揃え、現状では当職を続けてもらう事が困難であることを説明することが大切です。
具体的に問題行為がある場合にそれを指摘することは当然ですが、それ以外で人格的な部分を批判する等本人の感情を害するような指摘は円満退職を図る上でも避けるべきといえます。
また退職金の上積み額に関しては、通常の希望退職であれば月給の12ヶ月~24ヶ月分程度が一般的と言われていますが、決まった計算方法はございませんので、あくまで御社の経営事情や本人の雇用継続への希望等を考慮して御社自身の判断で決めるべき事柄といえるでしょう。
いずれにしましても、本人の意志も確認された上で慎重に話を勧めていくべき案件といえます。
投稿日:2009/12/07 22:45 ID:QA-0018488
相談者より
やはり客観的な現状を本人に理解させることがまず重要ですね。
また、退職勧奨のノウハウがない場合、アウトプレースメントの利用は有効な手段となりうるでしょうか。
投稿日:2009/12/08 00:29 ID:QA-0037223大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
再度お答えいたします
こちらこそご返事頂き感謝しております。
確かにアウトプレースメントのようなノウハウを持った専門機関を利用されるのも一つの手段といえます。特に客観的に見まして該当労働者への説得が困難と予想される場合には有効といえるでしょう。
その場合の検討事項は、コスト面及び業者の信用性になりますので、依頼する場合には事情を十分に説明し詳細を確認されてから契約されることが大切です。
投稿日:2009/12/08 09:43 ID:QA-0018494
相談者より
服部様
アドバイスありがとうございました。いろいろな選択肢を考えながら
慎重に進めていきたいと思います。
投稿日:2009/12/08 12:31 ID:QA-0037227大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
- この回答者の情報は非公開になりました
アウトプレースメントの前に政策ご判断を
退職勧奨は不景気時には一段と増えるコンサルティングテーマです。
アウトプレースメント会社が「問題解決」をしてくれる訳ではなく、リスク管理の一部を担うだけです。弊社でも退職勧奨では(ステップ等は明記できません。お許し下さい)総合的な政策判断から、具体的なアクションまでご提案し、その上で手段としてアウトプレースする等ステップを進めます。
つまり人事コンサルティングを提供している会社であれば「まずどうするか」を相談可能でしょう。結果としてアウトプレースメント会社利用となるかも知れませんし、自社内で対応できることもあります。見積りを取り、コスト等ご予算によって判断されることをお薦めします。
投稿日:2009/12/09 20:46 ID:QA-0018521
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