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出向者の裁量労働について

いつもお世話になっております。
出向者の待遇について確認したいのですが、出向元の会社で裁量労働を適用していない場合で、出向先では裁量労働を適用する場合、出向先では裁量労働で働いているにも関わらず、賃金は残業も含めて支払うことになると思います。
この場合、出向先の裁量労働勤務は適法なのでしょうか？
実質時間管理がされてるとみなされてしまうのか、確認お願い致します。

投稿日：2008/02/07 11:47　ID：QA-0011292

報酬・賃金

*****さん: 東京都／その他業種（企業規模 301～500人）

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プロフェッショナル・人事会員からの回答

全回答2件

プロフェッショナルからの回答

川勝　民雄: 川勝研究所　代表者

出向者に対する裁量労働制適用上の問題点

■裁量労働制は、どちらかというと使用者側に有利な制度であり、労働者保護の立場を取る労働基準法からすれば取り扱いが難しい項目です。つまり、労働時間を管理できるにもかかわらず、みなし時間制にし、また指定業務の拡大は長時間労働の実態を覆い隠し不払い残業を合法化する危険性を孕んでいるからです。
■それだけに、労基法38-4には、こまごまと厳しい条件が付けられています。労使委員会の設立、全委員の一致した決議、その決議の労基監督署長への提出などです。決議事項には「対象労働者」が含まれていなければなりません。受入出向者といえども、出向先の指揮命令下で労働を提供することは、この「対象労働者」に該当し、この措置を講じなければ違法と判断されるべきでしょう。
■出向元企業としても、出向先における順法措置の確認と、実働時間の適正な把握、それに基づく就業規則に基づいた時間外労働に対する割増賃金の支給を保証することが重要になります。

投稿日：2008/02/07 13:53　ID：QA-0011297

相談者より

投稿日：2008/02/07 13:53　ID：QA-0034541大変参考になった

回答が参考になった 0件

プロフェッショナルからの回答

川島　孝一: 川島経営労務管理事務所所長

所属企業

出向者の裁量労働について

在籍出向者の場合、出向先の労働条件を適用させる（つまり裁量労働制を適用させる）ことは可能ですが、労働者本人に出向先の裁量労働に関する内容および賃金形態を周知する必要があります。
出向元で注意することは、就業規則に裁量労働に関する規定を定めることです。ただし、出向者以外は適用しないと思われますので、「出向先が専門業務型（または企画業務型ー先方に確認をとってください）裁量労働制を採用している場合には裁量労働制を適用することがある。その場合の裁量労働制の具体的な内容については出向先の定めによるものとし、具体的な労働条件および賃金については個別に明示する。」といった概略の記載をしておくことが必要です。
もちろん、出向者が出向先の裁量労働制の適用対象者に該当することは大前提です。

投稿日：2008/02/07 17:09　ID：QA-0011299

相談者より

投稿日：2008/02/07 17:09　ID：QA-0034542大変参考になった

回答が参考になった 0件

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