出向者の残業手当費用の負担について
	出向者の残業手当の費用負担についてお教えいただきたいです。
 
 状況:出向元の給与水準が「100」とすると出向先の給与水準「80」で「20」の差がある
    その為、出向者への給与については出向元が100%を支給し、内80%を出向元に請求している。
    出向者は100%出向先での労務を提供
    
 質問:出向先にて出向先の命により残業等を出向者が行った場合、出向者については、出向元の
    残業単価で計算した残業手当を支給するのですが、その負担の方法を教えてください。
 
    負担案1・・・出向先の命で残業を行わせているので、出向元の残業単価で計算した
           残業手当の100%を出向先で負担する。
 
    負担案2・・・出向先の命で残業を行わせているが、給与水準の差分(20%)は出向元が
           負担し、給与水準分(残り80%)を出向先が負担する。
   
    負担案3・・・出向契約書を締結し、その負担割合を明記しそれ通り対応する。
 
 現在、社内では上記3つの意見がありますが、まだ他に望ましい方法があるかもしれません。
 税法上の問題も含め、どの方法が良いのかご教示いただければと思います。
 よろしくお願いいたします。    
投稿日:2020/12/03 11:24 ID:QA-0098798
- 困ったパパさんさん
- 鹿児島県/商社(総合)(企業規模 101~300人)
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
 
					- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
給与負担割合と整合性を
                ▼本件の給与負担割合(8 vs 2)の根拠は分りませんが、時間外手当は賃金本体に付属するものであり、整合性を維持し、本体と同じ負担割合とするのが妥当でしょう。
 ▼その際は、記載されている選択肢では、(3)となります。                
投稿日:2020/12/03 14:14 ID:QA-0098800
相談者より
                ご回答ありがとうございました。
出向先での支給額は、出向者の年齢や勤務年数能力を勘案し、出向先で同じような社員の処遇を割り抱いた場合、出向元の給与の約8割程度が妥当という事です。
本給の賃金体系に基づけば確かに2割分を出向元が負担すべきという事だと思うのですが、もし、出向先において残業単価は出向元で計算された金額で良いという事であればそれを契約書に表示すれば出向先が100%負担することもできるのでしょうか。                
投稿日:2020/12/03 16:53 ID:QA-0098809大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
 
					- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
給与負担割合と整合性を P2
                ▼2割負担といっても、出向先の2割は、出向元の2割と違います。本人には、出向元の2割の支給が必要です。
 ▼従い、差し支えなければ、お考えの様に、出向元の2割を出向先が100%負担してあげれば、本件解決します。(一寸、気になっていた点です)                
投稿日:2020/12/03 17:42 ID:QA-0098815
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
                ご利用頂き有難うございます。
 
 ご相談の件ですが、出向社員の給与の費用負担に関しましては法的定めがございませんので、会社間で協議し合意の上で取り決める事が可能になります。
 
 そうなりますと、当然に③の決め方になりますが、税法上の観点からすれば残業分の支払自体は全て出向先の指示に基づき発生している事からも、実際の取り決めとしましては①の内容とされた方が望ましいともいえるでしょう。詳しくは専門家である税理士にご確認頂ければ幸いです。                
投稿日:2020/12/03 18:28 ID:QA-0098822
相談者より
                ご回答ありがとうございました。
税務上の問題はさておき、残業費用の負担については出向元・出向先で決定したらよいとのことですね。これから税理士等に確認してみます。ありがとうございました。                
投稿日:2020/12/07 08:04 ID:QA-0098868大変参考になった
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