企業合併
地域毎の100%子会社3社の統合を考えておりますが、現状は地場での競争力を保持するための地域に合わせた労働条件で運営して来ております。その3社を完全統合して1社となった後でも、地域別(統合後はブランチ)別の3つ労働条件を残すことは可能でしょうか。
投稿日:2018/03/28 17:23 ID:QA-0075772
- kentaさん
- 東京都/食品(企業規模 501~1000人)
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プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
ご相談の件ですが、通常の会社合併の場合には、従前の労働契約内容は当然に継承されることになります。
従いまして、従来通りの地域別の労働条件を存続させるのはむしろ当然の措置であり、特に問題はございません。逆に、合併後統一の労働条件にされる場合には、不利益変更に該当する場合もございますので、労使間で真摯に協議される等慎重な対応をされることが求められます。
投稿日:2018/03/28 20:19 ID:QA-0075776
プロフェッショナルからの回答
労働契約
これまでの労働契約の利益を減らせば不利益変更となるでしょう。ゆえに現状継続とするのが一般的です。しかし組織変更や合併などを機に労働条件を変える社もあります。その場合は合併など新組織に移る段階での全社員との個別面談を通じて直接本人合意を取る等細かい対応をしています。当然合意抜きに強硬はできません。
投稿日:2018/03/29 10:49 ID:QA-0075789
プロフェッショナルからの回答
- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
いずれ、統一化は避け難く、早急な「検討委員会」の立上げが必要
▼ 新設合併、吸収合併、何れの場合でも、従業員の労働条件も引き継がれることはご存じだとおもいますが、統一後の会社としては、何らかの基準で統一させる必要に迫られます。
▼ 方式としては、次の四つの方式が考えられますが、検討に際しては、「会社の経営方針」と「労働者合意の難易度」がキーとなります。当然厳しい攻めぎ合いを覚悟する必要があります。
① 全て高いほうの労働条件にする
② 全て低いほうの労働条件にする
③ 合併前の複数の労働条件を維持する
④ 内容によって高いほうも低いほうも採用するが、全体的には従業員の不利益にならない労働条件にする
▼ ③の合併前の「競争力保持の為の地域間格差」は、合併後の一定期間は維持可能でしょうが、やがて人事異動に依る転勤も発生し、早晩、維持することは困難になるでしょう。
▼ いずれ、統一化は避け難く、場合に依っては、多大な時間と費用を要する可能性を含むだけに、先ずは、早急に、関係者による「労働条件統一検討委員会」を設立し、具体的な統一案を策定すべきだと考えます。
投稿日:2018/03/29 11:56 ID:QA-0075794
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