中途入社社員の初任賃金と是正方法
中途入社した社員の初任賃金と是正に関して、一般的な考え方を教えてください。
弊社では初任賃金を通常の8割に設定し、是正期間を6年としモデル賃金に到達させる
という方法を取っていますが、是正期間があまりにも長いために新卒社員の若手に
抜かれる場合もあり、社員のモチベーションが上がらないというのが現状で、
制度を見直す必要があると考えております。
見直しの概要は下記となりますが妥当でしょうか。
・即戦力での採用以外であれば、初任賃金を通常の9割に設定し、
3年かけてモデル賃金に到達させる。
・ただし、該当する年度の評価で標準未満を取った場合は据え置き、
標準を超える場合は1年早める。
・是正期間3年の根拠は、弊社固有の知識やノウハウを身につける期間
以上、宜しくお願いします。
投稿日:2013/02/13 10:20 ID:QA-0053307
- *****さん
- 東京都/機械(企業規模 301~500人)
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プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
文面のような賃金制度につきましては、各会社のポリシーに基いて任意に決められるべき事柄になります。
従いまして、中途入社者の支給内容につきましても、各社の業務事情にもよりますので一概にどのような方法が最適であるかを断定する事は出来かねる件ご了承下さい。
その上で申し上げる事が出来るとすれば、中途入社者によってはすぐにハイパフォーマンスの方もいらっしゃるはずですので、一応の目安として8割や9割といった基準は設けるとしましても、入社者のスキルに応じて個別柔軟に判断し対応される方が適切と考えられます。モデル賃金への到達年数等についても同様ですし、そうでなければ折角入社にこぎつけた優秀な中途社員に見切りをつけられ結果手放してしまうことにもなりかねません。当人側の視点にも立って考えられることでどのような対応が望ましいかはおのずと見えてくるものといえるでしょう。
投稿日:2013/02/13 11:30 ID:QA-0053310
相談者より
ご回答くださいましてありがとうございました。
当社の中途採用に対するポリシーが不明確なものであったため、
先生のお手を煩わせてしまいました。申し訳ございませんでした。
投稿日:2013/02/22 15:36 ID:QA-0053518参考になった
プロフェッショナルからの回答
- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
拙速は避けるべきだが、必要な加速が必要
実戦的観点から言えば、 2年といった処が妥当だと思います。 御社固有の知識やノウハウに必要な期間との関連もあるでしょうが、 採用時には、 それなりの可能性を秘めた人材選別を実施しておたれる筈なので、 リスクはあっても実力レベル、 見込み伸びしろ可能性の大きい人材ゆえ、 通常以上の短期間でのモデル賃金到達が必要であり、 且つ可能だと考えるのが根拠です。 当然、 評価が高い場合には、 更にメリハリの効いた標準への回復措置をご検討されてもよいのではないでしょうか。 反面、 失望するような人材は、 試用期間の活用などに依り、 早期選別する仕組みを併用するのも、 一策です。 拙速は避けるべきですが、 必要な加速は欠かすべきではないと思います。
投稿日:2013/02/13 13:27 ID:QA-0053314
相談者より
ご回答くださいましてありがとうございました。
中途採用のなんたるかを理解していないということが判りました。
仰る通り、試用期間を活用するなどしてメリハリの効いた制度に
変えたいと思います。
投稿日:2013/02/22 15:34 ID:QA-0053517大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
一般論
掲示板ですので一般論での話になりますが、やはり社員のモラールアップは人事政策の柱であり、いかにやる気を引き出せるかは通常は業績に直結します。3年経たないと普通並み給与に至れないような印象を持たれるのは、こうした視点からかなり少数の制度と感じました。特にドッグイヤー、インセクトイヤーと呼ばれるような激しい経営環境におきましては、有能な人材を出来るだけ早く戦力化することは避けられません。そうした特例的なルートも十分対応できるようにされてはいかがでしょうか。
投稿日:2013/02/13 23:17 ID:QA-0053318
相談者より
ご回答くださいましてありがとうございました。
3年でも遅すぎるということを痛感いたしました。
投稿日:2013/02/22 15:24 ID:QA-0053516大変参考になった
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