外部組合との労使交渉を逐一全社員に手紙を出す好意
いつもお世話になっております。
以前、休職期間を満了したにもかかわらず退職通知を不服とし外部にて労働組合を結成した社員についてご相談させていただきました。
その社員とは、社は誠意をもって対応すべく団体交渉にも応じ譲歩案をもって合意をとりつけているにもかかわらず、交渉内容やこの社員だけのケースとして特別譲歩した案なども全て全社員及びすでに退職した元社員にまで手紙や電話で逐一報告され対応に困っています。こういった行為は合法なのでしょうか。せっかく社としてはいろいろと譲歩してこの社員の為に動いているのに譲歩も交渉もすべて暴露されています。結局はこの社員は自身で窮地に陥っているような気がするのですが、このような行為を理由に当初の予定どおり退職してもらおうかと再考慮中です。この社員のとっている行為は許されるのでしょうか。
投稿日:2006/04/17 16:03 ID:QA-0004406
- ポーラベアさん
- 大阪府/旅行・ホテル(企業規模 101~300人)
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お答えいたします
以前にご相談のあった件覚えていますよ‥
労組との団交にも誠意を持って応じ、譲歩案にも合意しているとの事ですから、当該従業員の行動は組合員としての「正当な活動」の範囲を超えて問題がありそうです。
但し、実際上は交渉内容を他の社員等に知らせることなどで、企業にとって「どれだけの実害があるか」が問われる事になりますので、その点は注意が必要です。
例えば、本件の組合員の行動により、「他の従業員の業務に支障が発生している」「職場の風紀が乱れている」等の場合は、就業規則の内容にもよりますが、通常なら懲戒処分を課す事が可能といえるでしょう。
前回も申し上げましたように、「組合員であるから何をしてもよい」という理屈は全く通りませんので、正当な懲戒であれば、いわゆる「不当労働行為」とみなされることもありません。
尚、紛争となった際に重要なのは「証拠」ですので、当該組合員の取っている問題行動は常に記録しておき、職場で発生した不具合等もその都度逐一記録しておきましょう。
投稿日:2006/04/18 00:01 ID:QA-0004414
相談者より
いつも丁寧なご回答を頂きありがとうございます。最近はこのような開き直りとしかとれないような社員が多く、対応に苦慮しております。まじめにがんばって勤務している他の社員の事を考えると、このような問題行動をとる社員に彼らが振り回されて良いはずもなく、毅然とした態度をとりたいと考えております。
どうもありがとうございました。
投稿日:2006/04/18 08:59 ID:QA-0031817大変参考になった
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