無料会員登録

日本の人事部への登録は45秒で完了!
※登録内容はマイページで確認・変更できます。

※「@jinjibu.jp」からのメールが受信できるようにしてください。

既に会員の方はこちら

または各SNSで登録

日本の人事部があなたの許可無く投稿することはありません

既に会員の方は
こちらからログイン

ログイン

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・ログイン

ありがとうございます。会員登録が完了しました。
メールにてお送りしたパスワードでログインし、
引続きコンテンツをお楽しみください。

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・自動ログイン

会員登録とログインが完了しました。
引続きコンテンツをご利用ください。

マイページ

会員登録済み


選択したSNSアカウントは既に会員登録済みです。

真の「女性活躍推進」を実現するため、企業が克服すべき課題とは(前編)
できる女性ほど辞めていく!? 先進企業が陥りやすい女性活用の落とし穴

女性活用ジャーナリスト/研究者

中野 円佳さん

職場の過剰な配慮――妊娠を機に、扱われ方が変わった

育休世代がジレンマに陥る要因としては職場の問題も大きいと、指摘されています。出産後の女性に対する過剰な配慮か、配慮不足か。中野さんご自身が、記者時代に当事者として直面したのはどちらだったのですか。

どちらかというと、過剰な配慮ですね。ニュース部門にいるときに妊娠が判明し、すぐに異動になりました。会社の説明では、妊娠したから異動させたのではないとのことでしたが、職場では完全にそういうふうに見られていましたね。自分ではニュースでも続けられると思っていたのに、同期の男性から「楽な部署に移れてよかったね」などと言われましたから。まるで一人前じゃなくなってしまったかのような扱われ方に、ものすごく違和感を覚えました。たしかに異動先の部署は、勤務時間が不規則で長時間労働が当たり前のニュース部門と比べてずっと働きやすく、定時に帰っても全く問題はありませんでした。しかし私は、長時間労働の部署でも、パイオニアになっていきたいという気持ちがありました。取材先から、あなたなら朝から来て待ったりしなくてもいい、聞きたいことがあればいつでも携帯で連絡しなさいといわれるまで、頑張って信頼関係を築いてから妊娠したつもりだったんです。それなのに異動させられてしまい、本当に不本意でした。

長時間会社にいる人のほうが評価される傾向は、やはり根強いですね。

残業する必要がないからしないだけでも、残業ができない人として扱われ、下に見られてしまうこともありました。たとえば私の場合は、3ヵ月程度の海外インターン研修に参加したいと手を挙げたら、「ふだん残業もできないのに、こういうときにだけ手を挙げるのはおかしいんじゃないか」と言われたんです。成長の機会さえ平等に与えてもらえない。労働時間の長さで会社にコミットしている男性たちを見るにつけ、彼らがラインに乗っていて、自分は外されてしまったんだという悔しさを味わいました。

職場の問題としては、出産後も働き続ける女性のロールモデルがいない、という話をよく耳にします。先輩はいるけれど、「ああはなりたくない」など。中野さんの場合は、どうでしたか。

中野円佳さん Photo

新聞社にいたとき、自分が育休を取るまでの3年間で、7人の女性が辞めました。私は、その全員に“取材”して回ったんですよ。面識がある程度でそんなに親しくはなかった人もいましたが、ランチに誘って、「どうして辞めるの?」と。だって、それが記者の基本でしょう。女性が辞めるとなると、「旦那さんについていくらしい」など、噂だけが先行しがちです。退職理由が結婚・出産じゃないともっとひどくて、「彼女は●●社に転職するんだけど、実はその会社の社長の愛人らしい」とか。何か自分たちが納得できる理由がないと捏造するんです。しかし、辞めた7人に話を聞いてみると、やはり、いずれ私が直面するような悩み、会社にいても展望が開けないことが大きな理由として出てきました。

後輩から「ああはなりたくない」と言われているような女性に、話を聞きに行ったこともあります。新人時代にすごく輝いて見えた先輩が、結婚・出産した後に「彼女、やる気がなくなっちゃって……」と言われたりしているのですが、実際に話を聞いてみると、別にやる気をなくしているわけではなく、本人なりの選択があったんだと分かりました。

私自身はとくにロールモデルを求めていたわけではありませんが、いずれにせよ、本人の話をよく聞かず、勝手にロールモデルに祭り上げたり、勝手に反面教師にしたりするのはいかがなものでしょうか。一時期、ロールモデルがもてはやされ、各社が人事部の一押しみたいな形で社員をプッシュしたり、メディアもそれに加担して取り上げたりしたことがありました。たいていその人のいい部分しか見せないので、逆に社内から反発が出たり、本人も“客寄せパンダ”の違和感に悩んだりしたものです。本当は、会社が「この人」と推すのではなく、女性たち自身からこれと思う人の話を聞きに行ってみるべきでしょう。もちろん社外でも構いません。あの人は業界が違うからとか、あるいは私は子どもが二人ほしいけれどあの人は一人だからとか、私は実家が遠いけれどあの人は近いからとか、違う点にばかり目が行きがちですが、完璧なロールモデルなんているはずがありません。進んでいろいろな人に話を聞いて、イメージを膨らませてほしいですね。

企画・編集:『日本の人事部』編集部

Webサイト『日本の人事部』の「インタビューコラム」「HRペディア「人事辞典」」「調査レポート」などの記事の企画・編集を手がけるほか、「HRカンファレンス」「HRアカデミー」「HRコンソーシアム」などの講演の企画を担当し、HRのオピニオンリーダーとのネットワークを構築している。

キーパーソンが語る“人と組織”

キーパーソンが語る“人と組織”

? このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します
フォロー

無料会員登録

フォローすると、対象ジャンルの新着記事が掲載された際に通知します。
利用には『日本の人事部』への会員登録が必要です。

メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

さまざまなジャンルのオピニオンリーダーが続々登場。それぞれの観点から、人事・人材開発に関する最新の知見をお話しいただきます。

この記事ジャンル 女性活躍推進

無料会員登録

会員登録すると、興味のあるコンテンツをお届けしやすくなります。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

この記事を既読にする

無料会員登録

「既読機能」のご利用には『日本の人事部』会員への登録が必要です。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

この記事をオススメ

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

オススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

キーパーソンが語る“人と組織”のバックナンバー

関連する記事

【用語解説 人事辞典】
マッチョイズム
プレ・マタハラ
マイクロアグレッション
FemTech
SOGI
ジェンダーギャップ指数
ケア責任
心理的安全性
4R
ワークライフマネジメント