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【ヨミ】ワークライフマネジメント

ワークライフマネジメント

「ワークライフマネジメント」とは、社員一人ひとりがより付加価値の高いアウトプットを出し続けるために、仕事(ワーク)と生活(ライフ)の時間配分だけを意識するのではなく、ライフステージに応じて、双方の充実を自ら積極的にマネジメントし、相乗効果を発揮することを言います。“仕事と生活の調和”を意味する、従来の「ワークライフバランス」(WLB)と基本思想は共通していますが、バランスという表現を使うと、単なる時間の割り振りといった意味合いに矮小化されやすく、“仕事も生活もほどほどでいい”“両立するために仕事のウエートを下げて生活に傾けていい”などの誤解を招くケースも多いため、WLBを経営や事業の視点からとらえ直した「ワークライフマネジメント」を掲げる企業が増えてきているのです。
(2017/1/10掲載)

ケーススタディ

「ワークもライフもほどほどに」の誤解を払拭
限られた労働力で付加価値を高める働き方改革

「仕事と生活の調和」を意味するワークライフバランスという言葉そのものは広く一般に普及、定着した感がありますが、一方で、その基本思想は必ずしもまだ十分に共有されておらず、日本の社会においては成熟した概念になりきれていないと言う人も少なくありません。ワークライフバランスという言葉からイメージするものが人によってバラバラで、女性活躍推進や子育て支援の問題のみに矮小化されやすい傾向や「ワークもライフもほどほどに」といった誤ったニュアンスが、依然として払拭されていないのも事実です。

労働力人口が減少するかたわら、家事・育児や介護、自己啓発などの理由により時間の制約を受け、持ち時間の100%を仕事に振り分けることのできない働き手が、女性だけでなく、男性社員マネジメント層の中にも増えています。さらに事業の視点からみると、グローバル競争の激化や顧客ニーズの高度化・多様化・複雑化といった厳しい環境下で、企業としての競争力を維持・向上していくためには、変化に迅速かつ柔軟に対応し、より付加価値の高い商品やサービスを提供し続けるほかありません。つまり、企業としては、労働力に制約が増す中でこれまで以上の成果を求められるわけですから、社員一人ひとりに対しても、限られた時間内により付加価値の高いアウトプットを出すための、効率的な働き方への改革を求めていくべきなのは当然でしょう。

そうした働き方改革は決して子育て中の女性社員だけのテーマではなく、ましてや「仕事も生活もほどほどでいい」「仕事のウエートを下げて、生活に傾けていい」というような甘い発想が通じる問題でもありません。だからこそ、誤解が生じやすいワークライフバランスの表現をあえて避け、「ワークライフマネジメント」を、経営に直結する人事戦略として提唱する企業が増えているのです。

ワークとライフを別個にトレードオフの関係として捉えるのではなく、業務の効率化やメリハリのある働き方で仕事の生産性を高めるとともに、創出された時間で仕事以外での生活を充実させ、そこから得られる充足感や多様なインプットをエネルギー源に、さらに付加価値の高いアウトプットを発揮する――そうした好循環の実現こそが「ワークライフマネジメント」の狙いであり、そのために他の誰でもない、働き手自身が自らのワークとライフを積極的にマネジメントすることが求められているのです。

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