企業研修、採用、評価、人材開発、労務・福利厚生のナレッジコミュニティ

【ヨミ】ジェンダーギャップシスウ ジェンダーギャップ指数

「ジェンダーギャップ指数(Gender Gap Index:GGI)」とは、世界経済フォーラム(World Economic Forum)が『世界男女格差報告書』において2005年から毎年発表している、社会進出における各国の男女格差の度合いを示す指標。0を完全不平等、1を完全平等とし、経済活動の参加と機会、教育の到達度、健康と寿命、政治への関与の4分野における男女格差を数値化・ランク付けしたものです。
(2017/12/15掲載)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ジェンダーギャップ指数のケーススタディ

2017年のランキングでは、日本は144ヵ国中114位
「国会議員の男女比」など政治参画が課題

世界経済フォーラムが発表した2017年版の「ジェンダーギャップ指数」の報告書において、日本は世界144ヵ国中114位となり、過去最低を記録した2016年の111位より、さらに順位を落としました。分野ごとの評価の内訳を見ると、経済分野の「幹部・管理職での男女比」は0.142(世界平均:0.320)で116位、政治分野の「国会議員の男女比」が0.102(世界平均:0.279)で129位と、特に低いことが分かります。一方、教育分野と健康分野では男女格差がほとんど見られず、なかでも健康分野の「出生時の男女比率」と「平均寿命」は、いずれも1位でした。

男女格差が少ないとされる総合1位から5位には、アイスランド、ノルウェー、フィンランド、ルワンダ、スウェーデンがランクイン。上位の北欧諸国は、評価得点に差のつきやすい「政治への関与」において、特に高いスコアを記録しています。なかでも、9年連続首位のアイスランドは、日本では格差が顕著となった「国会議員の男女比」が0.909と、男性とほとんど同じレベルで女性も政治に進出しているようです。

しかし、この結果のみで「日本では女性が迫害されている」と判断するのは待った方がよいかもしれません。「ジェンダーギャップ指数(GGI)」には、国の発展レベルによる差は考慮されておらず、純粋に“男女格差のみ”を測っている調査です。極端な例ですが、大学進学率が男性90%・女性85%の国より、男女ともに0%の国の方が、男女差がないとして上位にランクインされるのです。

男女間の格差を測る国際的指標には、このほかに国連開発計画(UNDP)が発表する「ジェンダー不平等指数(Gender Inequality Index:GII)」があります。GIIは保健分野、エンパワーメント、労働市場の3分野から構成され、国の発展度合いも加味されるもの。こちらの2015年の調査では、日本は159ヵ国中21位であり、調査分野や項目により結果には大きな違いがみられることが分かります。

しかし、GGIでもGIIでも、女性議員や女性管理職・経営者の少なさが日本のランキングを下げていることは変わりません。順位だけを見るのではなく、それぞれのランキングにおいて、他の先進国とどのような項目で異なるのかを見ること。女性活躍推進法を形骸化させないためには、政治や経営分野での女性進出を阻む本質的な要因に目を向けていく必要がありそうです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

あわせて読みたい

ウーマノミクス
「ウーマノミクス」とは、「ウーマン」(女性)+「エコノミクス」(経済)を組み合わせた造語。ゴールドマン・サックス証券のチーフ日本株ストラテジストであるキャシー・松井氏が1999年から提唱している概念で、女性の活躍による経済の活性化、働き手としても消費者としても女性のパワーがけん引する経済のあり方を...
ガラスの天井
「ガラスの天井」とは、英語の「グラスシーリング」(glass ceiling)の訳で、組織内で昇進に値する人材が、性別や人種などを理由に低い地位に甘んじることを強いられている不当な状態を、キャリアアップを阻む“見えない天井”になぞらえた比喩表現です。もっぱら女性の能力開発を妨げ、企業における上級管...
4R
「4R」とは、従来、企業組織の中で女性の比率が高い、あるいは女性が配属されやすいといわれてきた四つの部署・職種――人事(HR)、経理(IR)、広報・宣伝(PR)、カスタマーリレーション(CR/お客様相談室)の総称です。すべて部署名の英語表記にRがつくことから俗に「4R」といわれ、これに秘書(Secr...

関連する記事

井原慶子さん: グローバルで女性が活躍するためには何が必要か ――レースクイーンから「世界最速の女性レーシング・ドライバー」になった井原慶子さんに聞く(後編) ~女性活躍推進には、「制度」よりも、まずは「ムーブメント」~
「前編」では、井原さんがカーレーサーとなり、欧州での厳しい生活環境の中、プロフェッショナルとして活躍するために、「今日やるべきことを、できるところまでやる」など、独自に身に付けたスタイル・処世術について聞いてきました。「後編」では、今後、女性が組織の中で活躍し...
2015/11/20掲載キーパーソンが語る“人と組織”
人事マネジメント「解体新書」第69回 新・女性活用時代―― いま改めて注目される「女性活躍推進」について考える(前編)
アベノミクスの成長戦略で、女性の活躍推進が打ち出された。日本社会において、女性の積極的な活用が経済的閉塞打開のカギを握る、というものである。周知のように、「女性活用」の重要性は以前から言われてきたが、なぜ今、改めて注目されることになったのか? この古くて新しい...
2014/04/07掲載人事マネジメント解体新書
女性活躍推進の重要性が叫ばれる現在も、変わらず求められるのは 「トップやマネジメント層の理解」と「女性社員の意識改革」 ~「女性管理職3割以上」時代に向けて実態を調査~
昨今、女性管理職の登用を推進する企業が増えています。企業の現状はどうなっているのかを知るために、「女性管理職に期待していること」「活躍している女性管理職のタイプ」「女性管理職を増やすための取組み」の三項目について聞きました。
2014/10/01掲載編集部注目レポート
新入社員研修の種類や企業事例、「新入社員研修」サービス

会員として登録すると、多くの便利なサービスを利用することができます。

働くパパママ育休取得応援奨励金 ボブ・パイク 参加者主体の研修テクニック

50音・英数字で用語を探す

新着用語 一覧

注目コンテンツ


「2020年度 新入社員育成」ソリューション特集

新入社員研修の種類やカリキュラム例、企業事例、おススメの「新入社員研修」サービスをご紹介します。


【人事の日制定記念企画】
オピニオンリーダーからのメッセージ

HR領域のオピニオンリーダーの皆さまから全国の人事部門に向けてメッセージを頂戴しました。


人事メディア情報

人事メディア情報

人事・労務関連の代表的なメディアをご紹介いたします。


「改正労働者派遣法」施行に伴う派遣社員のキャリアアップ教育にどう対応するのか

「改正労働者派遣法」施行に伴う派遣社員のキャリアアップ教育にどう対応するのか

2015年9月に施行された「改正労働者派遣法」により、派遣社員活用のあ...