仕事が遅すぎる若手社員への教育方法
ご相談させていただきたいこと
当社の従業員についてです。仕分け・ピッキングに従事しており、ごく簡易な作業(例:段ボールを並べシールを貼るなど)でも非常に時間がかかるため、業務の進行に支障をきたしています。
状況
・作業スピードが極端に遅い(70代の従業員が5分で終える作業に30分~1時間かかる)
・会話に難がある(質問を投げかけても長い沈黙の後、「特に…」と答えるなど)
・遅刻が複数回
・業務スピードや遅刻について指導するも改善が見られない
これらの点から、なにかしらの障害の可能性も疑っております。
また、他の従業員にも悪影響が出始めており、社内からは指導記録を盾に即刻自主退職を促すべきという声も出ています。
しかし、面接し正社員として採用したのは当社であり、安易な解雇は避け、研修や指導を通じて成長や改善を図りたいと考えております(解雇に伴うリスクも考慮しています)。
質問事項
・このような従業員に適した研修やプログラムには、どのようなものがあるでしょうか?(社内教育の例や、効果的な事例などがあればお伺いしたいです)
・障害が疑われる従業員の対処法について、特に通常業務・基礎業務が難しい場合に、適した業務への工夫や実例があれば教えていただけると幸いです。
・(別件ですが)この従業員を面接し採用判断した管理職への検証方法は、どのようにすれば良いでしょうか?
・同じ作業場にいる他の従業員の不満解消や説明の方法
についても、経験談や参考になる対応策があれば教えていただきたいです。
ご知見をいただけますと幸いです。よろしくお願い申し上げます。
投稿日:2024/10/31 18:42 ID:QA-0145156
- 雲の秀さんさん
- 北海道/運輸・倉庫・輸送(企業規模 51~100人)
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プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
ご質問の件
・状況からしますと、外部研修というよりは、
内部OJTで、直属の上司などが、指導、注意を繰り返すしかないでしょう。
業務スピードについては、現場で原因がわからないのでしょうか。
具体的な原因がわからないと解決策はありません。
・病気差別などになるリスクがありますので、先に障害を疑わないことです。
業務上支障があることについてのみ、注意・指導し、改善もなく、
体調面など問題があるようであれば、本人とよく相談し、
遅刻も多いということですので、
医師の診断書をもらってくるようにしてください。
そして医師の診断を根拠に、判断をしてください。
・まず、面接時の状況を直接ヒアリングしてください。
・注意、指導を徹底すること。
遅刻が多いことについては、就業規則をもとに懲戒処分の対象とすること。
あとは、評価制度を徹底し、賃金差をつけることも検討してください。
投稿日:2024/11/01 11:42 ID:QA-0145162
相談者より
コメント・アドバイスありがとうございます。
「誰でもできる仕事だから~」という危ない方向に考えが進んでしまっていたので、
一度改めて全体を見直し、最適な手段を取ることに足します。
投稿日:2024/11/05 10:01 ID:QA-0145241大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
参考になれば
お世話になります。
内容拝見しました。
・今まで見た事例では、上記のように、遅刻が多く、仕事で混乱している”ある従業員”に健康診断を受けさせたところ、血液の数値に異常が見られ、医師から少し仕事量を減らすようにというアドバイスがありました。それに従い、残業はさせず、治療を進めた結果、数値が正常に戻り、現在は普通に機能しています。
他の例では、”別の従業員”ですが、いくら注意しても遅刻が直らないので、本人にいろいろきいてみたところ、その会社に入社する前に、かなり辛い状況(裏切り)に遭っており、いつも良く眠れないということがわかりました。現在は、睡眠がとれるように支援している最中です。
選考をしっかり行わずに不適格な状態の人を安易に採用してしまい、後から苦しむ会社は多々ありますが、雇ってしまったからには、一度本人に向き合って原因を探り、そこを軸にコーチングや指導してみるのもありだと思います。
・まずはその人のレベルに合った、単純な仕事などをさせるしかないでしょう。(他の人の足を引っ張らないような特別な仕事を作らなければならないかもしれません)
・採用を担当した管理職がどういう考えでその人を雇ったのかわかりませんが、会社として、人材採用の基準、適性診断の導入などを考えてみてはいかがでしょうか。(弊社でも扱っています)
・チームに対して悪影響がある人は、チームや現場から切り離すのが基本です。そうでないと全体の生産性が落ちてしまうからです。ただ人事としては、その人がなぜそうなったのか、その原因に向き合い、それを理解した上で、説明をした方がよいでしょう。
ご参考になれば幸いです。
投稿日:2024/11/01 16:55 ID:QA-0145178
相談者より
実例など大変参考になりました。
「雇ってしまったからには、一度本人に向き合って原因を探り、そこを軸にコーチングや指導してみる」という部分が疎かになっていたと反省しております。
投稿日:2024/11/05 10:03 ID:QA-0145242大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
対応対応
・基本的能力に欠陥が疑われるのであれば、外部研修などでの対応は無理ではないでしょうか。そのような基本的能力は採用時にチェックすべきものなので、べースが出来ている人材であれば教育での能力向上も可能性があります。
・障害や疾病など、素人が判断することは許されません。企業の対応は障害の有無ではなく、能力をしっかり見定めて採否を決めるところまでが責任でしょう。逆に原因が疾病があろうと何であろうと、基本的服務規律を守ることは社員の義務なので、それが満たせなければそもそも雇用継続も出来ないことになります。本人から診断書などが提出され、障害者認定を受けた上で、「合理的配慮」などを求められれば、雇用条件変更と共に業務と給与の再検討はもちろんできます。
・問題社員を採用した場合、事前の面接でチェック可能かどうか内容によります。そもそも面接技術についても、単に管理職だからできる訳ではなく、人事的に専門能力が必要なはずですので、そうした基本的な面接技術をどこまで確認して採用にあたらせたかなど、会社の責任が第一でしょう。面接の進め方、採用基準の設定も会社としての人事政策であり、どこまで共有できていたのかなど、慎重に確認して下さい。
・他の社員への影響が一番の懸念材料です。採用責任が会社にはあり、そのツケが他の社員に回るようなことはぜひとも防止すべきです。早急に当人の教育、それが出来ないのであれば条件変更など、まずは問題点の改善に取り組む姿勢を即座に見せないと、他のまっとうな社員を失うという最大の損失を招きかねません。
投稿日:2024/11/01 18:52 ID:QA-0145186
相談者より
ご回答ありがとうございました。
当社ではお恥ずかしながら、「面接の進め方、採用基準の設定」というものがなく、配属予定先の管理職が面接は行っていましたが、”人を確保することが目的”となり、面接が形だけとなっていたのも原因となっております。
ここの部分の見直し・基準設定は実施致します。
投稿日:2024/11/05 10:09 ID:QA-0145244大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
ご相談の件ですが、まずは当人に対し業務取り組みの現状を説明された上で、健康面で何らかの問題を抱えていないかお尋ねされるのが先決といえます。
仮に障がい等の問題が判明すれば、事情に応じて軽易な業務等へ配置転換も検討されるのがよいでしょう、
一方、当人が何も問題は無いと言われるようでしたら、研修指導をある程度された上でも改善が出来ないようでしたら就業規則の解雇事由に基づき解雇されるのが妥当といえるでしょう。一般的な研修プログラム等を考えられても恐らく無駄になりますので、そうしたシステマチックな対応をされるのではなく、当たり前の事をこなせるよう上司が手取り足取り指導される他ないものといえます。
そして、現場の作業員に対しましては、個人情報に配慮しながら会社としての上記取り組み説明をされるとよいでしょう。
投稿日:2024/11/01 18:54 ID:QA-0145188
相談者より
面談の進め方のヒントとなりました。
ありがとうございます。
投稿日:2024/11/05 10:06 ID:QA-0145243大変参考になった
回答に記載されている情報は、念のため、各専門機関などでご確認の上、実践してください。
回答通りに実践して損害などを受けた場合も、『日本の人事部』事務局では一切の責任を負いません。
ご自身の責任により判断し、情報をご利用いただけますようお願いいたします。
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