ハローワーク新システム開始!
人を集める求人票の書き方
社会保険労務士
東谷義章
(6)【職務給制度】欄では職務に応じて賃金を決定することをアピールする
2020年4月に「同一労働同一賃金」についての関連法が施行(パートタイム・有期雇用労働法については中小企業は2021年4月施行)され、派遣労働者やパートタイム労働者、有期雇用労働者の賃金などの待遇について、派遣先の正社員または社内の正社員との整合性を図らなければいけないこととなりましたが、その整合性を図る方法が「職務給制度」を正社員やパートタイム労働者・有期雇用労働者に公平に適用することにあります。
したがって、【職務給制度】欄で「あり」とし、職務給制度の内容を記載することによって、正社員はもちろん、パートタイム労働者や有期雇用労働者からも「しっかりと評価してもらえる会社」と思ってもらえる可能性が高まります。
(7)【復職制度】欄では再雇用制度があることをアピールする
「復職制度」とは、結婚、出産、介護、疾病、配偶者の転勤などにより一旦退職した場合に復職する(再雇用する)制度を指します(育児・介護などの休業後に職場復帰するものは該当しない)。
まだまだ結婚や出産、親の介護などで退職を余儀なくされる人も多い状況ですが、復職制度があると、安心して応募する人が増える可能性が高まります。
(参考2)は以上の内容を踏まえて作成した求人票です。ぜひ参考にしてみてください。
【執筆者略歴】
●東谷義章(ひがしたによしあき)
東谷社会保険労務士事務所代表。社会保険労務士。社会保険労務士資格取得後は、ハローワークにて求人事業所や求職者への相談業務などに5年間従事。求職者との相談業務に従事しているなかで、求職者が求人票のどこにポイントを置いているかを発見。募集をしても応募してもらえない会社に対し「求職者から応募してもらえる求人票の作り方セミナー」も多数開催。
人事の専門メディアやシンクタンクが発表した調査・研究の中から、いま人事として知っておきたい情報をピックアップしました。