ハローワーク新システム開始!
人を集める求人票の書き方
社会保険労務士
東谷義章
(2)【仕事の内容】欄は仕事内容をできるだけ詳しく「です・ます」調で記載する
ハローワークの求人票を見ていると、【仕事の内容】欄をほとんど記載していなかったり、記載していても、例えば飲食業などでは「ホール内での接客、調理」程度の記載しかしていなかったりするものが多くあります。そのような求人票を掲載している会社に「もっと仕事内容は詳細に記載したほうが求職者からの反応が良いですよ」とアドバイスをしても、「飲食業のホールの仕事や調理の仕事なんて誰でも知ってるでしょう」という答えが返ってくることがよくありました。はっきり言って、これは間違いです。
まず、飲食業の経験がない人は飲食業での仕事内容を知りません。飲食業の経験がある人でも、そのお店独自の仕事内容については当然知る由もありません。そのため、仕事内容欄はできるだけ詳しく記載する必要があるのです。
また、求人票の記載は必ず「です・ます」調で記載してください。例えば、「ホール内での接客、調理を担当」と記載されている求人票と、「ホール内でのお客様への接客および厨房での調理業務を担当していただきます」と記載されている求人票ではどちらが求職者から好感を得られるでしょう。もちろん後者です。求職者は「これから入社する会社はどんなところだろう」と不安に思っています。そこで、求人票に「です・ます」調で丁寧に仕事内容が記載されていると、「丁寧に教えてくれそうな会社だな」と思ってもらえます。
なお、【仕事の内容】欄も、最初の120文字(30字×4行まで)の内容が求人情報一覧画面に表示されるため、最初の120字には、例えば飲食業なら「○○町にある和風レストラン『○○○○』のホール及びキッチンスタッフでのお仕事です。『少し贅沢な日常』をテーマに、家族連れのお客様に質の高い和食を提供しています。飲食店未経験の方でも安心して働いていただけるように店長自ら優しく丁寧にお教えします。」など、お店の雰囲気や働きやすさをアピールした内容にすると、求職者の目に留まる可能性がより高まります。
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