マイカーの通勤・業務使用時の申請について
全国に専門店チェーンを展開する会社です。
当社では店舗立地の関係からマイカー通勤をする従業員が多く、またマイカーの業務使用も頻繁に行われています。
マイカー通勤・業務使用を行うためにはそれぞれ申請書に任意保険の保険証券(保険の付保状況がわかるもの、基準以上の保険に加入しているか確認するため)のコピーを添付し提出(保険更新の都度)させています。
以前からの問題として、保険証券のコピーがなかなかまともに添付されない(添付忘れ、コピーした部分が違っていて付保状況がわからないなど…。)ことが多いため、
保険証券の写しを添付せず、
加入する保険の内容(保険会社・証券番号・保険期間・車種・ナンバー・付保金額)を記入させ、「私は、間違いなく上記内容の自動車保険に加入しており、以後契約更新及び記載内容に変更があった場合は、そのつど申請書を提出いたします。また、法令及び会社規則を遵守し安全運転に努め、万が一私の過失により事故を起こした場合は、私が一切の責任を負うものとします。以上の事を誓約し署名押印いたします。」
という文の下に署名押印をさせ、
さらに上席者が何のチェックもせず、承認し回付してくるため、上席者(店舗は店長、店舗以外は課長)に「私は、上記内容に嘘偽がないことを確認いたしました。」という文のあとに上席者にも署名押印をさせてはどうか?という案を提案しました。
その後役員が話し合った結果、そもそも申請書をペーパレスにしてイントラのマイページ(パスワードを入力し給与明細もそこから見ることが出来ます。)から自らが入力して申請させてはどうか?という案が出ました。
合理化することに異議はありませんが、自己申請では虚偽の申請(保険金額・期間)も可能です。その場合、特に業務使用で事故があったりすると…。会社の管理責任が問われることとなると思います。
そもそも会社には運行供用者としての責任はあると思いますが、この場合ではさらに管理不行届き(虚偽のできる仕組みをつくり、チェックを怠った)の責任も重く、リスクも高まると思います。
システム次第とは思いますがこのような合理化はどのように思われますか?
投稿日:2013/08/08 13:46 ID:QA-0055685
- TYKMさん
- 愛知県/販売・小売(企業規模 101~300人)
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
マイカー通勤等
ご質問のような対応では、添付書類としての意味がありません。
車の使用については、ご認識のとおり、使用者責任、運行供用者責任の問題が絡んできますので慎重に判断することが必要です。
従業員側の申請を鵜呑みにしないための、添付書類です。
仮に、運転免許証、任意保険証券や車検証の写しの確認を会社が怠り、本人の申告と事実が違っていた場合に、会社として確認を行っていなかったとみなされるリスクがあります。
また、添付してくる従業員との公平性も欠き、いずれ誰も添付してこなくなるのではないでしょうか。車の運転については、死亡事故の可能性もありますので、ルールを徹底するべきです。
投稿日:2013/08/08 15:56 ID:QA-0055690
相談者より
ありがとうございました。
投稿日:2013/08/08 16:19 ID:QA-0055691大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
御相談の件ですが、そもそもマイカー使用の申請書に保険証券のまともなコピーが添付されないというのが大きな問題です。添付がそれほど手間がかかるものとは思えませんし、マイカー使用の便宜を認めてもらうわけですから、その程度の措置を煩わしく思うほど雑な性格の方であれば、申請する資格自体がないものと考えてよいでしょう。
ご認識の通り、マイカーを特に業務使用まで認めるということになりますと運行供用者としての責任を問われることになりえますし、そうした重要な承認手続きに関しまして、ルール違反を当人が平気で犯し、かつ上司が黙認している事態はあまりにひどい状況といえます。
その上、会社側でもそういった不備のある申請書を受理しているという事であれば、最大の責任は会社そのものにあるといえるでしょう。
従いまして、対応としましては、事故の際の会社責任の重さからも、当初のルール(保険証コピー添付)を厳格に守ってもらいそれが無い場合は申請を一切受け付けない事、これに尽きるものといえます。
投稿日:2013/08/08 21:23 ID:QA-0055696
相談者より
ありがとうございました。
投稿日:2013/08/09 08:48 ID:QA-0055699大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
懸念通り
ご懸念、きわめて通りにかなっていると思います。そもそも真っ当な手続きをしてこないにもかかわらず、それをズルズル認めている体制が極めて危険な常態であり、当然管理責任を負わなければなりません。今回の改定(改悪?)はそれを追認する形になり、事故時には限りなく会社責任が大きくなると懸念されます。本来の手続きを徹底することこそ、コンプライアンス的にも内部統制的にも正しいと感じます。
投稿日:2013/08/08 23:52 ID:QA-0055698
相談者より
ありがとうございます。
投稿日:2013/08/09 08:49 ID:QA-0055700大変参考になった
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