自己判断で早く出社する社員の管理について
当社は25名程度の60年続く任意団体です。就業管理について、今までは出勤簿に押印させるだけでしたが、いよいよタイムカードを導入することになりました。
勤務時間は9時~17時ですが、昔ながらの風土で部長を含むベテラン社員は、自己判断で朝7時から出社している者もおり、新聞を読む者もいれば、しっかり仕事をしている者もおります。早出による賃金を求める者もおりませんし、自己判断で来ているのだからお金はいらないという者もおります。
この状態でタイムカードを導入した場合、そのままタイムカードを打刻したら、ものすごい勤惰状況になり、会社としていいことではなく、さりとて毎日早出をつけるわけにもいきません。
長い間、習慣化されているのを今更「会社が認めない場合は早く来ないように」と言う訳にも行きませんし、対応に困っております。強引に行けば、始業の9時直前に打刻をする者が出てきそうです。
このような場合の就業管理及び風土改革についてどのようにしたらよいかアドバイスを頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
投稿日:2013/05/09 10:09 ID:QA-0054450
- チューバッカさん
- 東京都/その他業種(企業規模 11~30人)
この相談に関連するQ&A
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
御相談の件ですが、「タイムカードを導入する」という事の主旨についてコンセンサスが得られていないように思われます。勤怠管理をきちんと行なって法令遵守するといった目的でしたら、まず導入前にそうした説明を行われるべきです。どんな制度でも会社が突発的・一方的に導入したのでは、混乱が生じてしまうことは避けられません。制度導入以前に職場の問題について注意喚起を促し、現場の声にも耳を傾けた上で会社自らのポリシーを明確に示される事が大切です。
投稿日:2013/05/09 11:23 ID:QA-0054451
相談者より
現場の声にも耳を傾け、ポリシーを明確にですね。
ありがとうございました
投稿日:2013/05/09 15:47 ID:QA-0054457参考になった
プロフェッショナルからの回答
- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
システム外ルールの追加を念頭に
業務の有無に関わらず、 朝一番列車で、 6時や7時出勤することが、 個人的生活リズムの一部になっている事例は可なり仄聞します ( 因みに、一番列車の乗客は常連化しているケースもあるとか・・)。 そう言った方々の生活時計リズムが、体内に深くビルトインされている場合は、 タイムカード打刻制度への切り替えは、 仮令、 合理性が高くても、 趣旨説明だけでは旨くいかないことも多いと思います。 勿論、 説明努力は必要ですが、 始業前と雖も、 本来、 会社の指示を要件とする時間外労働ですので、 導入メリットは減殺されますが、 「 出社時には、就業開始時に打刻する 」 といったシステム外ルールを追加することも考えて対処するのが現実的でしょう。
投稿日:2013/05/09 12:03 ID:QA-0054452
相談者より
当社の状況を言い当てて下さりありがとうございます。
システム外ルールとはマニュアル等には記載せず、口頭レベルということでしょうか?
投稿日:2013/05/09 15:55 ID:QA-0054458大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
ご質問の件
1.部長を含むベテランということですが、いわゆる管理監督者であり、労働時間管理は自分でする方たちであれば、さほど問題はないと思われます。
2.お金はいらないという者もいるということは、いるという方もいるということでしょうか。
3.会社として、タイムカードを導入した目的は何でしょうか。
また、2時間前の出社を、よしとして認めるのか、例えば安全管理、電熱公費節約として認めないのかという問題もあります。
いずれにしても、労働時間管理は、会社側の義務となっています。早出をよしとして認めるのであれば、あとでトラブルが発生しないように、早く来て、新聞を読んだりするのは勝手であるが、早出残業の場合には、事前申請するということを周知・徹底することです。
残業は、会社の命令でするものであり、自己判断でするものではありません。
タイムカード=労働時間ではありません。早出と早出残業を明確にすることです。
投稿日:2013/05/09 14:07 ID:QA-0054455
相談者より
回答ありがとうございます。
お金のことをいうものは誰もいません。当社は早出残業に対する賃金の意識がないのが実態です。
そこでその辺を改善しようと、法令を順守しようということで、今回TOPからタイムカード導入の指示が出ました。
早出残業代は「会社が認めた場合のみ支払う」ということを明確にすれば、タイムカードの打刻時間はあまり気にしなくてもよい、という理解でよろしいのでしょうか?
投稿日:2013/05/09 16:04 ID:QA-0054459大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
- この回答者の情報は非公開になりました
お答えします
打刻された時間分の全てを支払う必要はありません。
タイムカードは出社した日や出退社の時間を管理するものとして位置づけ、それとは別に、実働時間数を申請するような形にすれば良いのではないでしょうか。
その際には、会社としての考え方(1日あるいは1月の実働時間数に関する要望、タイムカードの位置づけ=超過勤務代を支払うためのものではない)を周知することが必要です。お書きになっている状況を見れば、皆さんの理解を得られるものと思います。
投稿日:2013/05/09 15:13 ID:QA-0054456
プロフェッショナルからの回答
- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
口頭レベルということではありません
「 システム外ルール 」 のシステムとは、 機械化打刻を指しています。 口頭レベルという意味ではありません。 械化で対応できない 「 ( 悪しき ) 生臭い習慣 」 には、マニュアル整備によって、正常化に向けた矯正措置が必要ということです。
投稿日:2013/05/09 18:57 ID:QA-0054461
相談者より
良く理解できました。
重ね重ねありがとうございました。
投稿日:2013/05/10 09:13 ID:QA-0054464大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
時間外労働
早出も残業も、いずれも社員が勝手に行うことは許されません。まして会社(=上長)の許可が無ければ時間外手当の支給対象とはなりません。組織の在り方として、従来のような風潮を改めたいというトップの意向であれば、単にタイムカードや早出だけでなく、総合的な環境整備の必要があります。トップを巻き込んでの体質改善のような運動にしていくのが良いのではないでしょうか。
投稿日:2013/05/10 00:09 ID:QA-0054463
相談者より
総合的な環境整備ですね。
分かりやすい回答をありがとうございました。
投稿日:2013/05/10 15:18 ID:QA-0054472大変参考になった
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