所定時間外(法定内)と法定外労働の管理について
当社は所定労働時間として8:30~17:00、休憩1時間の実働7.5時間です。
これまで労働時間管理として、就業規則及び給与規程において、8時間を超え...というところを時間外労働として超過勤務手当を支給するとしており、これまで慣例的に17:00~17:30の30分については残業前の休憩時間として、時間外については17:30からの申請としておりました。
今回、労務管理システムの導入を予定しており、その30分の取り扱いについて整理したいと考えております。そこで次のパターンについて問題がないかご教示いただければ幸いです。
なお、就業規則には「時間外勤務における休憩は、勤務時間2時間を超える毎に15分の割合で与える」とも規定されています。
また、法定内残業の1.00(割増なし)と法定外残業1.25(割増あり)の区別はシステム上、現時点ではできないとなっています。
①時間外について、所定時間を超えたところ(17:00)から申請し、法定内の30分についても法定超の1.25の割増で支給する。
②上記、「時間外勤務における休憩は~15分の割合で与える」との規定があるので、残業前休憩として、時間外労働をする者には一律で15分の休憩を与え、17:15~の申請とさせる。(この場合でも17:30までの15分は法定超の割増支給になります)
③これまでの運用のとおり、時間外申請を17:30~の法定外労働とする。
以上です。
宜しくお願いいたします。
投稿日:2023/02/08 15:28 ID:QA-0123545
- あお819057さん
- 栃木県/その他業種(企業規模 301~500人)
この相談に関連するQ&A
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
ご質問の件
根拠は就業規則になりますので、
「時間外勤務における休憩は、勤務時間2時間を超える毎に15分の割合で与える」
ということですと、17:00からは休憩を与えるとはとれません。
17:00~残業した場合、19:00から15分休憩を与えることになるのではないでしょうか。
①は問題ありませんが、
②は規定されているかどうかです。
③は、例えば30分しか残業しない場合、30分の拘束は労働者にとっては、不要かもしれませんので、労使協議も検討してください。
いずれにしましても、規定で明確にし、規定した以上は、休憩時間もしっかり取らせる必要があります。
投稿日:2023/02/08 16:56 ID:QA-0123553
相談者より
ご回答ありがとうございました。
当面、①の運用とし、システムのカスタマイズで法定内、法定外残業を分けて集計できるようにする予定です。
投稿日:2023/02/10 13:09 ID:QA-0123651大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
ご相談の件ですが、いずれも法定基準を上回る運用になりますので、特に差し支えはございません。但し、実際の休憩の取り方に関しましては慣例のみで運用するのではなくきちんと就業規則に明示されていなければなりませんので注意が必要です。
その上で、今後どの方法を採られるかにつきましては、現場の実情を確認され従業員が最も仕事を効率的に行い易いやり方を導入されるとよいでしょう。
投稿日:2023/02/08 22:48 ID:QA-0123580
相談者より
ご回答ありがとうございました。
休憩については規定したとして、実態として休憩を取らずに働く社員もいると想定されますので、当面①の対応として、システムのカスタマイズで法定内残業を集計できるようにする予定です。
投稿日:2023/02/10 13:12 ID:QA-0123652大変参考になった
人事会員からの回答
- オフィスみらいさん
- 大阪府/その他業種
①は労基法の規定を上回る処置として問題はありません。
②残業が1時間で終わった場合、就業規則の規定によれば15分の休憩を与える必要はないということになりますが、記載のとおりの運用で行くのであれば就業規則にその旨の記載が別途必要になります。
③時間外申請を17時30分からの法定外労働とするのはいいとして、例えば残業が1時間以内で終わった場合、事前に30分の休憩を与える必要があるのかという疑問がでてきます。
投稿日:2023/02/09 07:50 ID:QA-0123589
相談者より
ご回答ありがとうございました。
②については就業規則に定めがなく、また③についても短時間の時間外労働において休憩の必要性を考えると現実的ではない気がします。
投稿日:2023/02/10 13:15 ID:QA-0123653大変参考になった
回答に記載されている情報は、念のため、各専門機関などでご確認の上、実践してください。
回答通りに実践して損害などを受けた場合も、『日本の人事部』事務局では一切の責任を負いません。
ご自身の責任により判断し、情報をご利用いただけますようお願いいたします。
問題が解決していない方はこちら
-
深夜残業における休憩 普通残業から深夜残業になったとき... [2005/03/28]
-
休憩時間について 労働時間が6時間超は45分間以上... [2005/06/23]
-
休憩時間について いつも利用させていただいておりま... [2007/10/29]
-
みなし残業について 質問ですが、当社では 月30時間... [2009/05/15]
-
法定内残業をみなし残業に含むことはできますか 午前休を取得して、残業した場合の... [2018/08/03]
-
休憩時間は一時間だけで良い? まずはじめに弊社の勤務時間や休憩... [2020/06/29]
-
労基法の休憩時間について 労基法の休憩時間について教えてく... [2019/12/16]
-
休憩時間について さて、休憩時間に関する質問です。... [2006/11/14]
-
時短勤務者の残業時間 育休を取っていた方が時短で復帰し... [2017/06/07]
-
時間外労働について 残業をした場合は、申請をすること... [2021/09/15]
お気軽にご利用ください。
社労士などの専門家がお答えします。
関連する書式・テンプレート
勤務間インターバルの規定例
勤務間インターバル制度を就業規則に規定するための例です。
就業規則届
労働基準監督署に届出するための就業規則届です。是非ご利用ください。
懲戒規定
懲戒処分を設ける際は、就業規則で定める必要があります。自ら乱用しないよう注意深く規定しましょう。
時間外労働申請書
時間外労働は法令に従って管理し、適正に割増賃金を支払う必要があります。管理の補助ツールとしてご利用ください。