無料会員登録

日本の人事部への登録は45秒で完了!
※登録内容はマイページで確認・変更できます。

※「@jinjibu.jp」からのメールが受信できるようにしてください。

既に会員の方はこちら

または各SNSで登録

日本の人事部があなたの許可無く投稿することはありません

既に会員の方は
こちらからログイン

ログイン

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・ログイン

ありがとうございます。会員登録が完了しました。
メールにてお送りしたパスワードでログインし、
引続きコンテンツをお楽しみください。

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・自動ログイン

会員登録とログインが完了しました。
引続きコンテンツをご利用ください。

マイページ

会員登録済み


選択したSNSアカウントは既に会員登録済みです。

タナケン教授の「プロティアン・キャリア」ゼミ【第54回】
組織と個人の持続的成長を実現するCOX
(キャリアオーナーシップ・トランスフォーメーション)

法政大学 キャリアデザイン学部 教授

田中 研之輔さん

タナケン教授の「プロティアン・キャリア」ゼミ

令和という新時代。かつてないほどに変化が求められる時代に、私たちはどこに向かって、いかに歩んでいけばいいのでしょうか。これからの<私>のキャリア形成と、人事という仕事で関わる<同僚たち>へのキャリア開発支援。このゼミでは、プロティアン・キャリア論をベースに、人生100年時代の「生き方と働き方」をインタラクティブなダイアローグを通じて、戦略的にデザインしていきます。

タナケン教授があなたの悩みに答えます!

先日出版した『進化するキャリアオーナーシップ』は、富士通株式会社において20年ぶりとなる、人事制度のフルモデルチェンジの成果をまとめた書籍です。

富士通の人材開発チームの皆さまから2020年7月末にご連絡いただき、今日に至るまでの3年半、私もフルモデルチェンジ・プロジェクトに参画させていただき、プロティアン・キャリアに関する講演、キャリアオーナーシップ診断の開発と分析、キャリア対話のYouTube動画コンテンツの作成など、さまざまな取り組みをご一緒させていただきました。

この間の取り組みにより、組織エンゲージメントスコアの向上や社内ポスティング制度への社員の参加者数の増加、各種キャリア施策への積極的な参加など、定量的にも定性的にも効果が確認されるようになってきました。

なぜ、成果が出てきたのか。この点について、考えてみたいと思います。今から振り返ると、目指すべき方向性が明確であったことが大きな力となりました。

経営戦略と人事戦略とが連動したトランスフォーメーション

プロティアンゼミでも繰り返し取り上げてきたように、「人的資本の最大化」には経営戦略と人事戦略の連動が欠かせません。2020年10月に富士通は、全社DXプロジェクト「フジトラ」の本格始動についてプレスリリースを出しました。目指したのは、IT企業からDX企業への全社をあげた変革です。

代表取締役社長の時田隆仁さんがプロジェクトオーナーを務め、執行役員EVP CDXO、CIOの福田譲さんがプロジェクトリーダーとなって、経営戦略側からの変革が動き出しました。この経営戦略と連動する形で、執行役員SEVP CHROの平松浩樹さんが人事戦略側のプロジェクトリーダーを担いました(時田さん、福田さん、平松さんの肩書はいずれも、2024年4月時点のもの)

まさに、経営戦略と人事戦略が連動する形で、富士通の変革がスタートしたのです。先日、一緒に登壇した機会に、平松さんに「なぜ成果が出てきたのか、その鍵は何だったのか」をあらためてたずねてみました。
 
答えは「HR Visionを明確に策定したこと」でした。

経営陣がダイアローグを重ね、策定されたのが、「社内外の多才な人材が俊敏に集い、社会のいたるところでイノベーションを創出する企業へ」というビジョンです。そこには明確な方針が示されています。まず、(1)社内外の人材の流動化を促進させること。そして、(2)さまざまな地域や領域でイノベーションを創出していくこと。

さらにこのHR Visionは、富士通のパーパスとも共鳴するのです。富士通が掲げるパーパスは「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていく」ことです。パーパスとHR Visionの実現に向けて、人事部門でも変革が進められました。その際のCHROの大きな役割の一つは、「社員のやる気を引き出すこと」と「社員のやる気の阻害要因」を見定め、改善していくことです。よりわかりやすく表現するならば、「キャリアのブレーキ」要因を探し出し、「キャリアのアクセル」を踏める状態へと改革を進めていくことです。

先に策定したHR Visionは、人事の施策ではなく、「経営戦略と人材戦略」を連動させていくための共通認識にあたります。富士通の取り組みで見ていくと、経営戦略としてIT企業からDX企業への変革を進め、人材戦略としてキャリアオーナーシップへの変革に取り組むことで、組織と個人の持続的成長を実現しているのです。もちろん、これらの取り組みを各種の動画や記事、メディアなど、さまざまな機会を通じて発信していること自体が、人的資本の情報開示にもなっています。

組織と個人の持続的成長を実現するCOX(キャリアオーナーシップ・トランスフォーメーション)

HR Visionを策定することで、人事部門の役割も明確になります。これまでの「管理・調整」のバックオフィス的機能を果たす<守りの人事>から、「自律・開発」をプロデュースするグロース機能を担う<攻めの人事>への役割転換です。「何から始めていいのか、わからない」という状態を抜け出し、「持続的成長を実現するには、何から始めていくのか」という選択と運用のフェーズを迎えることができるのです。

さらに次の「人的資本価値向上モデル」を掲げることで、<グロース人事>として取り組むべきことがより明確になります。

社員個人のキャリア開発、社内外の人材の流動化、人材ポートフォリオが人材戦略とHR Visionとつながり、さらに経営戦略と連動する形で、変革が進んでいくのです。

ここまで設計ができてくると、次なる段階は、それぞれの施策を全方位で着実に取り組んでいくことです。社員一人ひとりに、キャリア自律型への転換の大切さを納得してもらいながら、キャリアオーナーシップを実現していくための鍵になったのが、「現状の状態の可視化」と「現状の状態の内省化」です。

プロジェクトチームの皆さまと開発したのが、キャリアオーナーシップ診断です。16の質問に回答することで「なりたい自分」になるためのキャリアコンディションを4類型に診断し、現状を把握できるようにしました。

共通の設問群でキャリアコンディションを可視化させると共に、キャリアオーナーシップ・トランスフォーメーションは、キャリアダイアローグを重ねることで進展していきました。私がプロジェクトチームに参画したとき、キャリア研修は実施されていました。ただ、当時のプログラムは「個人のキャリアの棚卸し」に主眼点がおかれていました。

私が大切にしたのは、キャリアは個人の問題ではなく、関係の問題であるという点です。

そこで、自律的なキャリア形成の実現プロセスを関係論的なアプローチから明らかにしたプロティアン・キャリア論の知見を、まずは社員の皆さまに伝達していくように登壇を重ねました。次に、キャリアを語り合う場としてキャリアCaféを実施しました。

これらの取り組みにより、通常の業務をこなすのに時間がとられていた社員の方々が、それぞれのキャリアについて少しずつ語りあうようになっていったのです。

組織と個人の持続的成長を実現するCOX(キャリアオーナーシップ・トランスフォーメーション)

キャリアダイアローグのポイントは、「何をしてきたのか」ではなく、「何をしていきたいのか」です。つまり、現状に至るまでのAs-Isを確認しあうのではなく、これから創出していきたい未来像であるTo-Beを意識的に語りあうのです。

組織は生き物であると痛感しました。一つひとつの取り組みが、たしかに新たな組織文化を創出していったのです。もちろん、プロジェクトチームの皆さまとの挑戦はこれからも続きます。先日も、ミドルシニアの社員の方々が躍動するのは、どのような機会や制度を設けたらいいのかについて、議論を重ねました。

策定したHR Visionの実現に向けて、全社員に向けて、さまざまなアプローチやチャネルで伝え続けていきます。社員のキャリアオーナーシップは1日にしてならず、なのです。

キャリアオーナーシップ・トランスフォーメーションの具体的な事例として富士通の取り組みを見てきました。「富士通だからできる」という理解は間違っています。皆さまの企業でも必ず、実現可能です。そのための一歩として、まずは経営層や人事開発チームを集めて、HR Visionを策定してみてください。策定したビジョンは未来永劫というわけではなく、むしろ常に個人と組織の関係性を把握しながら改善をし続けるべきものです。

個人と組織の持続的成長は、これからのあなたの取り組みにかかっているのです。それでは、また次回に!

田中 研之輔氏
田中 研之輔氏
法政大学キャリアデザイン学部教授/一般社団法人プロティアン・キャリア協会 代表理事/明光キャリアアカデミー学長

たなか・けんのすけ/博士:社会学。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。専門はキャリア論、組織論。UC. Berkeley元客員研究員、University of Melbourne元客員研究員、日本学術振興会特別研究員SPD 東京大学。社外取締役・社外顧問を31社歴任。個人投資家。著書27冊。『辞める研修辞めない研修–新人育成の組織エスノグラフィー』『先生は教えてくれない就活のトリセツ』『ルポ不法移民』『丼家の経営』『都市に刻む軌跡』『走らないトヨタ』、訳書に『ボディ&ソウル』『ストリートのコード』など。ソフトバンクアカデミア外部一期生。専門社会調査士。『プロティアン―70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本論』、『ビジトレ−今日から始めるミドルシニアのキャリア開発』、『プロティアン教育』『新しいキャリアの見つけ方』、最新刊『今すぐ転職を考えてない人のためのキャリア戦略』など。日経ビジネス、日経STYLEほかメディア多数連載。プログラム開発・新規事業開発を得意とする。

企画・編集:『日本の人事部』編集部

オピニオンリーダーからの提言

オピニオンリーダーからの提言

? このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します
フォロー

無料会員登録

フォローすると、対象ジャンルの新着記事が掲載された際に通知します。
利用には『日本の人事部』への会員登録が必要です。

メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

HR領域のオピニオンリーダーによる金言・名言。人事部に立ちはだかる悩みや課題を克服し、前進していくためのヒントを投げかけます。

この記事ジャンル 戦略人事

無料会員登録

会員登録すると、興味のあるコンテンツをお届けしやすくなります。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

この記事を既読にする

無料会員登録

「既読機能」のご利用には『日本の人事部』会員への登録が必要です。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

この記事をオススメ

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

オススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

「タナケン教授の「プロティアン・キャリア」ゼミ」のバックナンバー

関連する記事

【用語解説 人事辞典】
壊れたはしご
限界認知
インタンジブルズ(無形資産)
アート思考
社会関係資本(Social Capital)
SF思考
心理的資本(Psychological Capital)
イノベーションを生み出すためには何が必要か
スタートアップビザ
ネットワーク型組織