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タナケン教授の「プロティアン・キャリア」ゼミ【第49回】
さあ、3分間キャリア・ストレッチをはじめよう

法政大学 キャリアデザイン学部 教授

田中 研之輔さん

タナケン教授の「プロティアン・キャリア」ゼミ

令和という新時代。かつてないほどに変化が求められる時代に、私たちはどこに向かって、いかに歩んでいけばいいのでしょうか。これからの<私>のキャリア形成と、人事という仕事で関わる<同僚たち>へのキャリア開発支援。このゼミでは、プロティアン・キャリア論をベースに、人生100年時代の「生き方と働き方」をインタラクティブなダイアローグを通じて、戦略的にデザインしていきます。

タナケン教授があなたの悩みに答えます!

私が今、皆さんに伝えたいのは、キャリア開発を「お祭り」にしないでください、ということです。キャリア開発は、1年に一度の伝統行事ではありません。2週間に一度の定例行事であり、理想を言えば、毎日の生活習慣にしていきたい。歯を磨くのと同じように、日々の「当たり前」の生活行動として、習慣化していきたいものです。

実はそのような狙いを実践していくために、『キャリア・ワークアウト』(日経BP 2022)を上梓しました。組織内キャリアから自律型キャリアへの転換を、具体的な事例を交えてまとめたものです。

一方で、ワークアウトというコンセプトは正直なところ、一生懸命に取り組みたい人に向けてのハードワーク的な意味合いをイメージさせるのではないか、と感じるようにもなりました。もちろん、キャリア開発には集中的なトレーニングが効果的なので、キャリア・ワークアウトは不可欠です。

ただ皆さんにとっては、キャリア開発がもっと日常的なことであってほしい。そこで今回お伝えするのが「キャリア・ストレッチ」です。

私は「キャリア・ストレッチ」を、次のように定義しています。

これまでのキャリア経験の中で蓄積されてきたビジネス資本や社会関係資本の個別特性を理解した上で、その硬直性や固定性をほぐし、新たなキャリア資本を構築していくための主体的かつ柔軟な行動

内容はなんでもOKです。先日、日経新聞で、韓国語検定の受験者が増えているというニュースを読みました。検定受験者に受検理由を聞いたところ、韓国エンターテイメントであるKPOPにはまり、アーティストが話す内容を少しでも理解したいから、韓国語を勉強し始めた。気がついたら韓国語が理解できるようになっていたから、検定も受けてみようと思った、と話していたそうです(出典:「推しのため」韓国語磨く 検定受検最多、中国語も抜く/2023年10月21日掲載)。

ここにキャリア・ストレッチのヒントが凝縮されています。業務ではなく、自らの好きや関心のあることを出発点にするのです。

もう一つ、キャリア・ストレッチのヒントになるのが、「chocoZAP(チョコザップ)」などのコンビニジムです。コンビニジムは、誰もが気軽に始めることのできる「簡単」「便利」「楽しい」をコンセプトにしていて、利用者が急増しています。トレーニングの時間をあらかじめ確保し、服を着替えて集中的にやるのではなく、隙間時間にふらっと立ちより、気軽に運動をすることができます。だからこそ、継続が可能なのです。もちろん、他のジムと比較して低価格であることも、継続の理由につながっています。

このような視点で、キャリア・ストレッチを一緒にはじめていきましょう。まずは、3分間からスタートします。時間はいつでもOKです。テーマはなんでも構いませんが、せっかくのキャリア・ストレッチなので、これからのキャリアに何かしらつながっていく行動を選ぶように意識しましょう。

  • ビジネスシーンで、もう少し、英語でコミュニケーションをとりたい
  • 社内イベントの告知フライヤーを作成するために、デザインを学んでみたい
  • チームメンバーとのコミュニケーションをより円滑にするために、1on1の手法を習得したい

具体的な行動目標を立てると、「何をすればいいのかわからない」状態から抜け出すことができます。

具体的な目標は一つに限定する必要がなく、途中で変わっても問題ありません。なぜなら、キャリア・ストレッチ行動は必ず、皆さんのキャリア資本蓄積につながるからです。キャリア資本とは、自ら獲得していくものなのです。

私が実践しているキャリア・ストレッチは、「急上昇チェック」と「本屋めぐり」です。

X(旧twitter)やYouTubeの急上昇チェックは、3分で行います。目的は、世の中でどんなことが関心事になっているかを把握することです。もちろんSNS限定であることや、日本語で検索する場合は国内の関心事になるという社会限定性を理解した上で、実施しています。まったく知らないことが話題になっていると、なぜそれが話題になっているのかを自分なりに分析するようにしています。

また毎日とは言いませんが、隙間時間ができたら、本屋めぐりをしています。本屋に立ち寄る目的は、知らないテーマの本を手に取ることです。もちろん本屋に立ち寄らなくても、ネットショップでチェックできるし、購入することもできます。ただ、このわざわざ立ち寄ることに、私は価値を見出しています。ネットの履歴からリコメンドされる情報ではなく、本屋に実際に立ち寄ることで生まれる想定外の本との出会いを楽しんでいるのです。

実は、このキャリア・ストレッチも、自律的なキャリア形成の味方になってくれます。このゼミでもたびたび取り上げてきましたが、時代状況が大きく変わってきています。一つの大きなトレンドは、先に触れたように、組織内キャリアから自律型キャリアへの転換です。

田中研之輔 2022 『今すぐ転職を考えてない人のためのキャリア戦略』 p.30

出典:田中研之輔 2022 『今すぐ転職を考えてない人のためのキャリア戦略』 p.30

前回のゼミで焦点をあてたように、業務をこなすのではなく、キャリア資本を貯めていくことが求められています。視点を変えるのであれば、キャリア資本を貯めていくことが、自らのキャリアを守るセーフティネットにもなるのです。

さあ、このゼミで大切にしている考え方をあらためて、お伝えします。
「キャリアオーナーシップ!」

今日からキャリアのオーナーになりましょう。キャリアのオーナーになったら、本業に向き合う毎日の中で、固定化した情報やネットワークから一歩外を見るようにしましょう。考えが凝り固まってくると、キャリアも硬直化しやすくなります。

その上で、二つのことに取り組みます。一つは「キャリア・ワークアウト」です。集中的にキャリア開発をしていきましょう。そして、もう一つが、今回取り上げた「キャリア・ストレッチ」です。

キャリア・ストレッチは、すぐに結果を出さなくていいものです。「キャリア息抜き」と考えてもらってもOKです。瞑想とは違うやり方の息抜きがキャリア・ストレッチです。実際に手を動かし、足を動かして、自ら実践してみるのです。

今回のゼミを読んでくださった方なら、今日から誰でもスタートすることが可能です。キャリア・ストレッチに部署予算は不要であり、上長の許可もいりません。今日から、あなた自身が何をしていくのか――。これにつきます。


田中 研之輔さん(法政大学 教授)
田中 研之輔
法政大学キャリアデザイン学部教授/一般社団法人プロティアン・キャリア協会 代表理事/明光キャリアアカデミー学長

たなか・けんのすけ/博士:社会学。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。専門はキャリア論、組織論。UC. Berkeley元客員研究員、University of Melbourne元客員研究員、日本学術振興会特別研究員SPD 東京大学。社外取締役・社外顧問を31社歴任。個人投資家。著書27冊。『辞める研修辞めない研修–新人育成の組織エスノグラフィー』『先生は教えてくれない就活のトリセツ』『ルポ不法移民』『丼家の経営』『都市に刻む軌跡』『走らないトヨタ』、訳書に『ボディ&ソウル』『ストリートのコード』など。ソフトバンクアカデミア外部一期生。専門社会調査士。『プロティアン―70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本論』、『ビジトレ−今日から始めるミドルシニアのキャリア開発』、『プロティアン教育』『新しいキャリアの見つけ方』、最新刊『今すぐ転職を考えてない人のためのキャリア戦略』など。日経ビジネス、日経STYLEほかメディア多数連載。プログラム開発・新規事業開発を得意とする。

企画・編集:『日本の人事部』編集部

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この記事ジャンル キャリア開発研修

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アップスキリング
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テクニカルスキル(業務遂行能力)
シャドウイング
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