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仕事だけが「働く」じゃない
――社会起業家が提唱する「働き方革命」で
企業を変える

認定NPO法人フローレンス 代表理事

駒崎 弘樹さん

抵抗勢力に立ち向かうためには「戦略」が必要

駒崎さんは著書『働き方革命』のなかで、「働く」には食べるためのペイワークだけでなく、お金を対価としない、別のさまざまな「働く」があると述べられています。

駒崎 弘樹さん Photo

働くとは「傍(はた)を楽(らく)にする」ことだという言い方があります。それを知ったとき、労働観としてすごく本質的でいいなと思ったんです。考えてみれば、パートナーと家事や育児を分担することも、ご近所のために雪かきを買って出ることも、もっといえば家族や友人の愚痴を聞いてやることだって他者に貢献する、つまり傍を楽にするわけだから、みんな「働く」なんですよ。僕たちがそういう広い意味での「働く」を実践すればするほど、他者への貢献が増えて、社会は少しずつだけど、確実に良くなっていく。それが、僕のたどりついた「働き方革命」のビジョンなんです。働き方を変える革命であると同時に、働き方を変えることで社会を変える革命でもあると思っています。

要は、“ハードワーク・ハードライフ”ですよね。WLBというと、ワークとライフを半分ずつみたいな意味にとられがちなんですけど、そうじゃなくて、ワークも100%、ライフも100%。どっちもハードに、真剣に向き合っていく。人生そのものを一生懸命「働く」というような構えが、僕たちには必要なんじゃないでしょうか。ただ、働き方のことで有識者会議に呼ばれたり、講演しにいったりすると、よくケンカしちゃうんですよ(笑)。「WLBなんてヌルイことを言っていると、グローバル競争に勝てないよ」みたいなことをぶつけてくる人が結構いますから。

でも、こう言い返すんです。2050年には日本の人口の4割が高齢者になり、働く人は今の3分の2まで減っちゃうんですよ。それでも日本を成り立たせようと思ったら、介護しながら働くのは当たり前だし、育児しながら働くのもその前哨戦なんだから、ちゃんと両立できなきゃまずいでしょうと。あなた方の時代は仕事さえしていればよくて、終わったら飲みにいくだけだったかもしれないけれど、これからはその時間を自分の学びや趣味にも使うべきだし、だらだら職場に残っているより、知的生産性を上げる努力をしていかないと、それこそ諸外国に負けちゃいますよと。

企業で働き方の見直しを進める場合にも、社内にそうした価値観の相いれない“抵抗勢力”が現れて、改革の壁になりがちです。どう乗り越えていけばいいでしょうか。

そこは、ある種の戦略が必要だと思います。企業ではありませんが、最近ちょっと頑張っているのがある官公庁。ひどい長時間労働が常態化していましたが、働き方革命を進めて、女性職員もだいぶ増えているんです。人事担当者がそこで何をしたかというと、要は、取り組みの“見える化”ですね。各部署が残業や休日出勤を減らすために、どんな工夫をどれくらいしているのか、進捗をオープンにしたわけです。官僚の人たちはやっぱりエリートだから、これをしろ、あれをしろと押しつけられるのは嫌なんだけど、となりの課ではもうここまでやっていますよ、なんて言われると急に焦っちゃう。横並びへの強迫観念みたいなものが働くんでしょうね。

プライドをうまく刺激するわけですね。

駒崎 弘樹さん Photo

そうそう、くすぐるだけでいいんです。生産性を向上させるために、具体的に何をするかというHOWの部分は、むしろ実際に施策を行う現場に考えてもらえばいい。この進捗の見える化は、民間企業でも活用できると思いますよ。

それと、特に中小企業はやはりトップを巻き込むことが重要でしょう。米国に環境経営で有名な「インターフェイス」というカーペットのメーカーがあるのですが、この会社の社長、かつては環境問題なんてまったく興味がない、株価しか見ていないような経営者だったんですね。ところがあるとき、この社長の近くにいた中間管理職の女性が、大学生の娘から「ママの会社はひどい。環境にすごく負荷をかけているから、これを社長に読ませてほしい」と言われて、一冊の本を渡されたんです。環境問題を扱った『サステナビリティ革命』という作品でした。確かにカーペットの生産は、製造過程で大量の廃棄物が出る。娘の批判はもっともなんです。ただ、彼女にしてみれば、その本を社長に直接渡して読ませるというのもハードルが高いので、社長のデスクにとりあえず置くだけ置いてみた。そうしたら、何げなく手にとった社長がものすごくショックを受けたんです。自分は今まで株主や資本主義に貢献してきたつもりだったのに、本当は悪者だったのかと。そこから一気に経営方針を大転換し、環境負荷を減らす対策を次々と導入していきました。結果的にたった一人の社員の娘のアクションが、トップを動かし、企業を変えたわけです。

社員一人ひとりは微力だから、トップを動かして組織を変えるなんてできっこないと、どうしても諦めてしまいがちです。

微力だけど、無力ではありません。だから、アクションを起こすと起こさないでは全然違う。実際、インターフェイス社は変わりました。環境問題も、働き方の問題も同じです。どんな小さな働きかけでもいいから、トップや周囲に向けてボディブローのように打ち続けていれば、やがて変化が向こうからやってくる。諦めないことが大切です。

キーパーソンが語る“人と組織”

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この記事ジャンル 育児・介護

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*****さんがその他でオススメしました

東京都 その他業種 2013/09/11

すばらしい!社内シェア&活用させていただきます。

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【用語解説 人事辞典】
ソーシャル・ジェットラグ(社会的時差ぼけ)
まだらテレワーク
ブリージャー (ブレジャー)
従業員シェア
高度プロフェッショナル制度
キッズウィーク
無期転換ルール
エンプロイー・エクスペリエンス
ノー残業デー
週休3日制