無料会員登録

日本の人事部への登録は45秒で完了!
※登録内容はマイページで確認・変更できます。

※「@jinjibu.jp」からのメールが受信できるようにしてください。

既に会員の方はこちら

または各SNSで登録

日本の人事部があなたの許可無く投稿することはありません

既に会員の方は
こちらからログイン

ログイン

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・ログイン

ありがとうございます。会員登録が完了しました。
メールにてお送りしたパスワードでログインし、
引続きコンテンツをお楽しみください。

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・自動ログイン

会員登録とログインが完了しました。
引続きコンテンツをご利用ください。

マイページ

会員登録済み


選択したSNSアカウントは既に会員登録済みです。

リアリティ・ショックの扱い方がポイントに
新入社員の組織適応を促す要素とは

甲南大学経営学部 教授

尾形 真実哉さん

リアリティ・ショックの克服にかかわる上司の影響力

リアリティ・ショックの程度は人によって異なるとはいえ、ギャップを乗り越えて組織に定着する人は、離職してしまう人と何が違うのでしょう。

一つは、その人が受けた、リアリティ・ショックの性質です。仮に大きなショックを受けたとしても、ポジティブに解釈できるギャップであれば、前向きに捉えて克服に努めるでしょう。それは、内容に腹落ちできる正当なこと(正当化可能性)、克服することで自分の将来につながること(キャリア展望への連鎖)、自分の努力で解決できること(自己完結性)です。このような性質を持つギャップは、もし新人一人では立ち行かないときにも、周りの協力やサポートによってうまく消化できる可能性は十分考えられます。

そしてもう一つ重要なのは、本人の振る舞いです。リアリティ・ショックを克服できる人は、壁に突き当たったときに自ら周りに助けやフィードバックを求める、人間関係を構築するなど、自分から積極的にアクションを起こす傾向があります。プロアクティブ行動といって、組織適応を促進する要因です。キャリアの初期段階で周りを巻き込む経験を積んでおくと、後に自身が主体となって仕事を動かすときにも役立つはずです。

とはいえ、新入社員が自力で克服できるリアリティ・ショックは、かなり限られています。そのため、上司や同僚のサポートや日頃の関係性など、職場とのつながりがとても重要です。組織適応に影響を及ぼすこれらの存在は、「適応エージェント」と呼ばれます。

カギとなる適応エージェントを教えてください。

適応エージェントの筆頭が上司です。直属の上司から部長クラスまで、役職は問いません。全ての上司が、新入社員の組織適応に影響を与えます。次が同僚です。共に仕事に取り組む相手であり、適切な指導や気軽な相談に応じてくれる存在です。信頼のおける同僚が多くいることで、適応は促進されます。

続いて、職場全体のコミュニケーション風土。積極的な情報共有と活発な対話によって個々の課題を解決し、組織全体の力に変えていける組織は、チーム全体で新入社員をフォローし合うことができます。そして最後は、組織で交わされる情報の質です。どんなにコミュニケーションが盛んでも、中身のない話では適応に良い影響を及ぼしません。新入社員にとって、有益な情報であることがポイントです。

では、なぜ上司が最も重要な適応エージェントなのか。上司一人で組織のカラーは変わりますし、役職者という点では組織に認められた存在でもあります。新入社員は、上司の言動を特別なものとして受け止めるものです。裏を返せば、仕事ができない、組織に適応していない上司の言葉は、何の説得力も持ちません。そのような上司にについた新入社員は、適応もうまくいかない可能性が高くなります。

四つの適応エージェント
四つの適応エージェント

それだけ上司の影響力は、大きいのですね。

そのとおりです。以前、新入社員にインタビューしたとき、「仕事を辞めようかと思い悩んでいたときに、部長が飲み屋でひたすら話を聞いてくれたので、踏ん張ることができた」という人がいました。心から尊敬し、信用できる人のフォローによって、その人は会社に定着することができたのです。

育成がうまくいっている組織は、上司間で役割分担をしている傾向にあります。例えば、直属の上司である課長は、日々の指導役として苦言も呈する役回り。一方、部長は普段は干渉せずに、ここぞというときにフォローするといった形です。上司も完璧ではないので、一人で全ての役回りをこなすことは不可能です。上長同士で補完し合う形で、新入社員の成長を見守るのもいいでしょう。

キーパーソンが語る“人と組織”

キーパーソンが語る“人と組織”

? このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します
フォロー

無料会員登録

フォローすると、対象ジャンルの新着記事が掲載された際に通知します。
利用には『日本の人事部』への会員登録が必要です。

メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

さまざまなジャンルのオピニオンリーダーが続々登場。それぞれの観点から、人事・人材開発に関する最新の知見をお話しいただきます。

この記事ジャンル 新入社員育成

無料会員登録

会員登録すると、興味のあるコンテンツをお届けしやすくなります。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

この記事を既読にする

無料会員登録

「既読機能」のご利用には『日本の人事部』会員への登録が必要です。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

  • 参考になった2
  • 共感できる0
  • 実践したい0
  • 考えさせられる0
  • 理解しやすい0
オススメ2
最新順 人気順 古い順

とんびさんが参考になったでオススメしました

長野県 精密機器 2020/07/14

 

*****さんが参考になったでオススメしました

東京都 電気・ガス・水道・エネルギー 2020/07/16

 

2件中1~2件を表示
  • 1

この記事をオススメ

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

オススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

キーパーソンが語る“人と組織”のバックナンバー

関連する記事

【用語解説 人事辞典】
退職代行
エビングハウスの忘却曲線
プライミング効果
ソーシャル・ノーム
チェーンストア理論
社会関係資本(Social Capital)
カークパトリックの4段階評価法
目標志向性
SF思考
ヒンドランスストレッサー