職場の改善提案制度について
いつも大変参考にさせていただいております。
職場の改善提案制度についてです。
他社でもやられているところが多いと思いますが、
弊社でも職場の改善提案制度を行いたいと検討しています。
そこで下記の点を質問です。
①報償の金額や支給方法はどうすべきか(一時金、定時、ボーナス時等)
②募集方法
③精査の仕方
④提出ノルマの有無
以上、どうぞ宜しくお願いいたします。
投稿日:2011/11/04 18:12 ID:QA-0046865
- *****さん
- 東京都/美容・理容(企業規模 301~500人)
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
御相談の件ですが、職場改善制度自体につきましては任意の制度ですので、労働法令に反しない限り、各会社で独自に内容を検討し決める事が出来ます。加えて、こうした制度自体、各会社のポリシーや職場の業務内容に左右される性質のものですので、他社制度を参考にする事に余り意味は無く、自社の現状をしっかり分析した上でニーズに合った制度内容を考えるべきといえます。
その上で、あくまで私見に過ぎませんが申し上げますと、①:どのような方法でも差し支えございませんが、提案といった性質からも臨時の報奨金のような形で一時支給されるのが妥当といえます。具体的な金額等については御社事情を検討された上で決められるべきです。②:御社において全従業員に一番伝わりやすい方法を取られるべきです。出来れば説明会を開催されるのが一番分かりやすいでしょう。③:社内組織事情に鑑み決められるべき事柄ですが、運営主体となる人事部署を中心として少なくとも経営上層部や担当部署の責任者をメンバーに入れて審査を行うべきです。④:ノルマを課すことで良いアイディアが浮かぶという事にはなりません。逆に運用を間違えれば、従業員の負担感が増すだけとなってしまいますので、こうした会社からの押し付け的な方法は避けるべきです。
投稿日:2011/11/04 19:46 ID:QA-0046868
相談者より
ご回答ありがとうございます。
投稿日:2011/11/07 12:50 ID:QA-0046900大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
- この回答者の情報は非公開になりました
お答えします
提案制度の肝は、制度を設けた理由や背景、経営が期待していること、をしっかり伝えることと、そして、提案の良い部分に焦点を当ててしっかり実現してあげようとする姿勢です。このあたりが全体に浸透していないと、うまくいきません。
報奨金は多いのに、ぜんぜん提案が出てこず、締め切り間近になって 事務局が裏で 親しい人達や部門長に提案を出してもらうよう働きかけやお願いにいっているという、笑えない例もたくさんあります。
募集方法については、部門分けするのがよいのではないでしょうか。「新規事業部門」「収益改善部門(売上増やコスト削減)」「業務効率改善部門」「職場環境改善部門」といった具合に分けて、求めている内容を分りやすく伝え、かつ 多様な視点から出るようにしたほうがよいと思います。提出方法も、しっかりしたレポートでも、職場環境や業務改善に関するちょっとしたアイデアなら、数行のメモ程度でもOKとすれば よいでしょう。
純粋な提案制度とはやや異なりますが、サトーという会社の「三行提報」という仕組みがあります。毎日、全員がトップに向けて提案や報告を3行、127文字以内で書くというもので、日報のような意味合いもあるようですが、ここからたくさんのアイデアが実現しているようです。ここから学べることは、受け入れ、実現してやる姿勢と、大層に構えず、ちょっとしたアイデアのようなものが簡単に出せることが大切なのではないかということです。
報奨金の額やノルマにすることを考えるよりも、まずは 気軽にだせるような仕組み、経営からの期待を明確にすること、本気で実現していこうとする姿勢などを重視して制度づくりをされることをお勧めします。審査は経営会議のメンバーなど、通常 経営の意思決定に参加している人で構わないと思います。報奨金は一般に、表彰状と一時金をイベントの中で渡しているケースが多いのではないでしょうか。
投稿日:2011/11/05 11:17 ID:QA-0046871
プロフェッショナルからの回答
- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
改善提案制度は、企業の毛細血管のようなもの
|※| 改善提案制度は、うまく機能させれば、毛細血管のように、企業の隅々に、新鮮な血液を送り続け、活性化に大きく貢献するものです。然し、形骸化、陳腐化した事例も数多く見受けられますので注意が必要です。 .
|※| ご質問の順にはなりませんが、経験に基づくポイントを、参考的に、項目別列挙します。 .
【 評定基準 】 ⇒ 有効性・実現性・持続性
【 評定手順 】 ⇒定量化・ウエイト付与
【 評定結果 】 ⇒3段階程度
【 募集方法 】 ⇒ 重要な規則変更に準じた周知、徹底(Q&Aによるフォローを含む)
【 判定体制 】 ⇒ 全部署からの選任者による査定会・決定者は社長、又は社長指名者 ( 人総労部署は事務局に留め、決定に参加しない )
【 褒章方法 】 ⇒ 賞与時に、分る形で、加算金として同時支給
【 提出義務 】 ⇒ ノルマ化は不適当
【 その他 】 ⇒ 優秀な提案に対する手応えある褒章金額
投稿日:2011/11/05 11:25 ID:QA-0046872
相談者より
ご回答ありがとうございました。
投稿日:2011/11/07 12:45 ID:QA-0046898大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
- この回答者の情報は非公開になりました
職場の改善提案に対する報償など
職場の改善提案に対する報酬ですが、とくに定められていませんが、高額にならないようにし、金一封とすべきだと思います。高額になると、生活給になってしまうからです。また、募集方法は改善提案箱などを用意するとともに、発表会を開催してはいかがでしょうか?精査の仕方は責任者、関係者による審査が必要でしょう。提出することへのノルマはない方がいいでしょう。質の維持ができないからです。
投稿日:2011/11/07 09:41 ID:QA-0046886
プロフェッショナルからの回答
他社例
あくまで御社の政策上決めるべき点とは思いますが、一例をご紹介します。
①報償の金額や支給方法はどうすべきか(一時金、定時、ボーナス時等)
一時金のケース(金一封)では5万円以下、1万~3万が多いのではないいでしょうか。
人事考課に反映させる例も見ましたが、結果として給与等への反映が遅れるため、モチベーションの維持が難しかったようです。
②募集方法
メールや社内便等で応募へのアクセスが容易であることが必要です。
③精査の仕方
最初から担当役員をトップとして、審査委員等をあらかじめ決めておくことで、定期的に審査する。3ヶ月ごと、半年ごと等あります。1年に一回ですと少なすぎるかと思います。
④提出ノルマの有無
こうした制度でノルマは目的に合いませんので普通は「無」でしょう。
投稿日:2011/11/08 00:05 ID:QA-0046913
相談者より
ご回答ありがとうございました。
投稿日:2011/12/08 12:32 ID:QA-0047321大変参考になった
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