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買収に伴う人事制度別運用について

この度、弊社の英国本社が買収した会社の日本子会社の社員を受け入れることとなり、現在「労働条件」の最終調整を行っております。
本社側より、受け入れ社員については、現行の弊社の評価制度及び給与制度を適用せずに、日本以外のグローバルスタンダードのしくみを取り入れたいとの強い要望がありました。
来年度からは、日本の他の全社員にもグローバルスタンダードを適用していくべく、今後準備を進めていくことになっていますが、一足先に、この度の受け入れ社員には適用したいとの指示です。
Offer Letterの中に、「評価制度及び給与規程については、別運用とする」旨の記載をすれば、問題はないでしょうか。

アドバイス頂きたく、よろしくお願いいたします。

投稿日:2013/05/12 15:06 ID:QA-0054490

****jinjiさん
東京都/機械(企業規模 51~100人)

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プロフェッショナル・人事会員からの回答

全回答1

プロフェッショナルからの回答

服部 康一
服部 康一
服部賃金労務サポートオフィス代表

お答えいたします

ご利用頂き有難うございます。

企業の買収による吸収合併の場合ですと、従前の労働契約は原則としましてそのまま継承されることになります。但し、そうなりますと実際には職場で混乱が生じてしまいますので、実務上は社員受け入れの際に労使間で協議を行い調整の上、同意を得て新たな職場基準での労働条件に沿った労働契約を締結することで対応します。

文面の場合ですと、仮に既存の御社の評価・給与制度を適用する場合でも上記のように同意を得て新たに労働契約を締結される必要がございます。当人に説明をされることもなく一方的にOffer Letterに追加文言を記載するだけでは有効になりえません。

さらに現行制度にない新たなグローバルスタンダードでの評価・給与制度を適用するとなりますと、まずは労働契約締結に先立ち御社就業規則を改正しなければなりません。仮に当人の同意を得て労働契約を締結したとしましても、現行制度と比較して何らかの不利益が生じる場合には、就業規則(評価・給与規程等も含みます)に記載されている内容が優先し、当該部分の労働契約内容は無効となるからです。

どうしても就業規則の改正無でグローバルスタンダードでの評価・給与制度を適用する必要がある場合には、如何なる場合にも制度比較上で減給等の不利益が発生しないよう、現行制度の処遇を最低限補償するといった特別な措置を採られることが必要になります。

投稿日:2013/05/12 21:44 ID:QA-0054491

相談者より

ありがとうございす。
ステップをよく理解させて頂くことができました。
不利益が生じないことに注意を払い、限られた時間の中で、対応を進めていきたいと思います。

投稿日:2013/05/13 09:40 ID:QA-0054493大変参考になった

回答が参考になった 0

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回答通りに実践して損害などを受けた場合も、『日本の人事部』事務局では一切の責任を負いません。
ご自身の責任により判断し、情報をご利用いただけますようお願いいたします。



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