36協定の締結について
いつもありがとうございます。
さて、そろそろ36協定の締結時期が近づいてきておりますが、
弊社では本社、及び大小40近い支店、営業所で構成されており、これまで
事業所毎に36協定を締結し、各労基署に提出してきました。
今回、一部事業所の規模縮小により、サテライトオフィスとして社員2~3名(非管理者)
が常駐する事務所が発生し、36協定の締結の必要性について確認させて下さい。
このような少数事業所では、労災保険や給与計算の機能を保有しておりません。
また、労務管理については、所属組織の管理者が別支店に在籍し、管理監督者となっております。
この場合、36協定の締結と届出は、所属組織の管理者が在籍する支店での届出に一本化すること
は出来るのでしょうか?
また、これを可能とする場合、そもそも36協定を締結しなければならない事業所の定義というのは、
どういう解釈になるのでしょうか?
基本的な質問で申し訳有りませんが、宜しくお願いします。
投稿日:2012/02/15 10:44 ID:QA-0048262
- *****さん
- 福岡県/鉄鋼・金属製品・非鉄金属(企業規模 1001~3000人)
この相談に関連するQ&A
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
- この回答者の情報は非公開になりました
36協定と事業所
今回のように営業所などが少人数になる場合、上位に位置する組織などに統合して事業所とみなして届出を行うことが認められています。逆に、同一事業所内でも、食堂だったり、明らかに就業管理が異なる場合、別の事業所として届けることもあります。企業が自称するところの事業所と、労基法上の事業所は必ずしも一致しません。
投稿日:2012/02/15 11:00 ID:QA-0048263
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
労働法令における適用事業所ですが、人事機能が無い極めて小規模のオフィス等事業としての独立性を有しないものであれば直近上位の支店・営業所等に含めて一つの事業所とする事が可能です。規模等について明確な定義はございませんが、2,3名で管理者もいないということであれば通常独立性もないものとして認められるはずです。
従いまして、御社のケースでも直近上位の支店に含めて一つの36協定を締結することが可能といえますし、事務手続きの効率化からもそのようにされるべきといえるでしょう。
投稿日:2012/02/15 11:26 ID:QA-0048264
相談者より
いつもご回答有難うございます。
このような事業所のケースですと、効率化が可能
ということがよく分かりました。
ありがとうございました。
投稿日:2012/02/15 12:02 ID:QA-0048266大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
《 人事労務上、場所的、且つ、機能的に、管理可能な適正単位 》 と定義すれば・・
36協定に就いての、「 事業場単位 」 は、「 人事労務上、場所的、且つ、機能的に、管理可能な適正単位 」 と定義 ( 回答者の勝手定義 ) できると思います。すると、36協定を、締結すべき、事業場の単位が大体分ってきます。 .
① 同一の場所にあるものは、原則として分割することなく、一個の事業場単位とする。 .
② 場所的に分散しているものは、原則的として別個の事業場とする。 .
③ 同一場所内でも、診療所、食堂など、異なった労務管理が必要な場所は、一個の事業場単位とする。 .
④ 場所的には独立していても規模が小さく、管理機能が持てないものは、最寄りの事業場の一つとして扱う。 .
投稿日:2012/02/15 12:13 ID:QA-0048267
相談者より
ご回答有難うございます。
おっしゃるとおり、場所、及び、管理機能の観点で事業場の定義を考えると、必然的にいつの事業場であるか否か判断出来ますね。
「管理機能」自体は、労務管理や就労上の管理が出来る管理監督者がいるか否かという解釈で宜しいでしょうか?
投稿日:2012/02/15 13:18 ID:QA-0048268大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
《 人事労務上、・・・管理可能な適正単位 》 と定義すれば・・P2
先ほどは、ややこしくなるので省略したのですが、協定が、説明したような事業場の単位で締結されるべきというのは、必ずしも、その事業場の中に、事業場の長 ( 工場長、所長など ) を必要とする意味ではありません。会社側でいえば、工場長、所長にに36協定を結ぶ権限を与えるかどうかは会社の内部問題です。従って、実質的に労働管理をすべき者がいればよいという意味です。
投稿日:2012/02/15 13:54 ID:QA-0048269
回答に記載されている情報は、念のため、各専門機関などでご確認の上、実践してください。
回答通りに実践して損害などを受けた場合も、『日本の人事部』事務局では一切の責任を負いません。
ご自身の責任により判断し、情報をご利用いただけますようお願いいたします。
問題が解決していない方はこちら
-
36協定は10名未満でも必要ですか? 36協定は10名未満の事業所でも... [2012/10/14]
-
36協定の締結及び届出について 今回は36協定の締結及び届出につ... [2011/01/21]
-
事業場毎の協定届 36協定等は、事業場毎に管轄の労... [2005/11/14]
-
36協定の締結 36協定について教えてください。... [2013/03/09]
-
36協定 36協定は、時間外労働と休日労働... [2007/10/27]
-
適用事業所 当社では、本社以外に10営業所が... [2012/05/19]
-
労使協定の締結拒否について いつも利用させていただいておりま... [2009/12/02]
-
有効期間中の36協定の変更について 今回有効期間中の36協定の内容を... [2016/03/20]
-
管理職ってどういう定義 事業の種類に関わらず監督若しくは... [2005/04/11]
-
事業場外みなし労働の事業所に関する、三六協定の締結義務は? 三六協定書の締結範囲について質問... [2017/06/02]
お気軽にご利用ください。
社労士などの専門家がお答えします。
関連する書式・テンプレート
与信管理表
会社の取引を管理するための一般的な与信管理表です。
休暇管理表
従業員の休暇をまとめて管理するためのExcelファイルです。複数名の休暇状況を管理する際に役立ちます。
ノートPC貸出管理表
テレワークなどで社内のノートPCを貸し出す際に使える管理表です。
休暇管理表(個人用)
年次有給休暇、特別有給休暇をまとめて管理するためのExcelファイルです。個人が記載する際に役立ちます。