出張時の取扱
お世話になっております。
質問事項は以下の通りです。
出張先にて休暇取得、若しくは、土日絡めて私的旅行出来るか?
【例1】
8月9日(月)午後より出張にて東京から札幌入り
8月10日(火)出張目的に従い札幌にて業務遂行
8月11日(水)休暇取得、札幌観光、帰京
・・・・通常であれば、10日(火)の夕刻に帰京出来る
【例2】
8月12日(木)午後より出張にて東京から札幌入り
8月13日(金)出張目的に従い札幌にて業務遂行
8月14日(土)休日を利用し、札幌観光、帰京
・・・・通常であれば、13日(金)の夕刻に帰京出来る
個人的考えとして出張は、
「直路直行、業務遂行後は速やかに直路直帰」
が原則だと思います。
が、現実問題として北海道出身の者や九州出身の者に週末地元に出張の機会を与え、同週末は実家等へ滞在、帰京することもあるかと思います。(現実問題として以前の会社でも地方単身赴任者は、週末に本社での会議を設定し、帰京していることもありました)
公平という観点では、上述の原則論が良いと思いますが、従業員の権利を否定・阻害することになれば運用方法を考え直さねばないと考えますが如何でしょうか?
従業員管理、会社としての注意義務、労災の適用などの諸問題もあるかと思いますので各人のお考えをご教授頂けたら幸いです。
宜しくお願い致します。
投稿日:2010/09/09 11:49 ID:QA-0022805
- hakaseさん
- 東京都/商社(総合)(企業規模 51~100人)
この相談に関連するQ&A
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
- この回答者の情報は非公開になりました
出張時の旅行は?
時代は変わってきています。日本人の実直すぎる働き方が問題になっています。休暇取得も進んでいない会社も多いです。個人的には札幌や東京などに出張をするのに合わせて1日程度の観光を行なうのはその部分が個人負担であれば、何ら問題なく、むしろそういうあり方が促進される方がリフレッシュされると思います。
従業員の精神疾患、うつ病潜在予備群は莫大です。リフレッシュできていないことが大きな問題です。
なお、企業と異なる出張文化を持つ大学の場合、2泊3日の学会出張が一般的ですが、金曜に入り、土曜日はフルに参加し、日曜は必要でない以外、観光などに行き、日曜の夕方、夜に移動して戻ります。学会資料として観光ガイドマップも配布され、土曜日の一部を観光に充てる人も多いです。
学会も2日間ではなく、3-5日間で実施される例もあります。理系では学会が長いです。観光だけではなく、企業の接待があったりもします。
学会開催は首都圏と地方が交互に開催され、地方での開催が好まれます。地方での開催を繰り返す学会もあります。わざわざ観光地を選び、観光シーズンを選んで開催することもあります。
大学世界と企業は異なりますが、仕事一徹、会社一筋の文化はストレスを過剰に与え、余裕をなくしていると考えます。
投稿日:2010/09/09 12:30 ID:QA-0022819
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
出張帰りに会社独自の休暇を付与したり、私的旅行を認めるか否かにつきましては、法的に定めのある事柄ではございませんので、あくまで御社で任意に判断される事で対応すべき問題といえます。
文面の原則論につきましても、労働者に法的義務があるものではございませんし、業務遂行さえ済めばその後の時間の使い方は当人の自由といえます。特に急ぎ帰社して処理すべき業務がなければ認めてもよいでしょうが、不公平にならないよう他の出張者も同様の取り扱いをされることが求められます。ちなみに、当人が年次有給休暇の取得を希望した場合には当然認めなければなりません。
但し、出張後直ちに私的旅行へ行くとなりますと明らかに業務から逸脱していますので労災適用はなされませんし、その間に起こった事故等につきましても会社に管理責任等は発生しません。そのような説明は事前にしておく事が必要です。
投稿日:2010/09/09 12:49 ID:QA-0022821
相談者より
服部先生
事前に当該従業員への説明は勿論、都度申請時に注意喚起をしていきたいと思います。
ありがとうございました。
投稿日:2010/09/09 14:05 ID:QA-0041181大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
- この回答者の情報は非公開になりました
原則のとらえ方
御社の裁量でお決めになる問題ですので、正しい間違っているではなく、経営判断の一つとしていただければと存じます。
出張を私用、私的旅行に利用するのは、公平性の点から問題が多いと考えます。御社の全社員が平等に出張回数、場所等あるのであれば考えられないこともありませんが、通常は営業や幹部社員等に偏って出張は行われることが多いのではないでしょうか。
そうなりますと事務職の担当等、通常は出張をすることなく業務に携わる者は、全て自腹で私用を済ませることになります。
またリスク管理の点から申し上げれば、事故時の責任が懸念されます。出張者本人が軽傷で済んだ場合はまず自己責任で済むでしょうが、最悪の事態、死亡等の際、遺族と御社が対峙する場合はいかがでしょう。
自己責任ではなく、会社が黙認していた以上責任がある、と訴えられればかなり手間のかかる争議になる可能性もあります。
以上の点から、レクリエーションや福利厚生はあくまで全社員平等に与えられるべきであり、リスクの点からも出張時は会社としては業務以外は認めていないという態度を貫かれるのが良いと考えます。
投稿日:2010/09/10 00:00 ID:QA-0022841
プロフェッショナルからの回答
日当の視点から
既にいろいろなかたがお答えしているので、違う視点の日当とシステムから考えてみたいところです。
出張の日当などはどうなっているのでしょうか?
2つの例のうち、いずれも最終日は休み(有休と休日)なので、2日目に帰れるのであれば、日当は2日分です。
これが例えば、3日分請求しているなどであれば問題でしょう。また、当たり前ですが、2日目のホテルなどの宿泊費は自費負担でないといけません。
そうでなければ、1日、自分の休暇や公的な休暇(土日祝日)を用いているので大目に見ても良いと感じます。
ただ、出張後の経費精算など、今はグループウェアやワークフローなどのシステムを用いている会社が多いので、問題になる場合もあります。
帰りの日付、特に切符の領収書などをエビデンスとして添付する場合、3日目の日付が搭乗日になるので、システムによっては勝手に日当計算してくれるものがあります。
システム上で業務なのかプライベートなのか判断ができないので、承認者が手動で修正をするなど、むしろ、職場におけるコミュニケーションも大事です。出張者が「仕事は2日で終わるけど、1日、実家でゆっくりしてくる」などという会話が、ごく普通に職場内でできることも、また良いことだと思います。
投稿日:2010/09/25 02:48 ID:QA-0023054
回答に記載されている情報は、念のため、各専門機関などでご確認の上、実践してください。
回答通りに実践して損害などを受けた場合も、『日本の人事部』事務局では一切の責任を負いません。
ご自身の責任により判断し、情報をご利用いただけますようお願いいたします。
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