ボランティア休暇制度
従業員で青年海外協力隊に参加したいという者が現れました。
事前相談ではなく、選考試験に合格したので、近日中に従業員の身分を保証したまま、出せるか否かの回答を求められています。
当社としては今までに例がないため、どのような取り扱いにするか検討しているところです。
①就業規則にある休職(その他休職の必要ありと認めたとき)扱いとし、無給(社保会社負担のみ)で行かせる。
②ボランティア休暇制度のようなものを新たに作る(月例給与なし→同額支援金or支援金なし)。
③認めない。→自己都合退職。
このようなケースはどういう取り扱いが一般的でしょうか?
また、制度を作る際の注意点などありますか?
人事配属間もないので、分からないことが多くて困っています。よろしくお願いします。
投稿日:2005/08/02 09:28 ID:QA-0001444
- *****さん
- 長野県/機械(企業規模 101~300人)
この相談に関連するQ&A
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
- 髙田 彩子
- 所長
ボランティア休暇制度
◆事前相談もなく、従業員から青年海外協力隊に参加したいという話が来て、ご担当の方もさぞかし驚かれたことと思います。「せめて事前に相談して・・・。」というお気持ちかと思いますが、青年海外協力隊での経験は、中長期的には会社での業務にも役立つでしょうから、貴社にて特段の支障がない限り、従業員の身分を残したまま参加を認めるという対応が良いかと思います。
◆協力隊参加期間中の処遇については、あくまで本人希望による参加であるため、「ノーワーク・ノーペイ」の考え方に基づいて、ご質問にある①の対応でも問題はないと考えられます。
◆一方で、会社としての社会貢献、社名高揚などの観点から、新たにボランティア休暇制度を設けることも意義あることと思われます。ボランティア休暇制度の主なポイントとしては、(1)対象となる活動を明確にすること、(2)休暇の期間をどのくらいの長さとするか、(3)休暇期間中の給与・賞与の取扱い、(4)休暇期間を勤続に通算するか否か、といった点が挙げられます。ただ、ボランティア休暇制度は、社員のボランティア活動を奨励するという性格を有するものなので、(3)及び(4)については、なるべく従業員に不利にならないように設定する必要があるものと考えます。
◆なお、協力隊参加者に給与などを支払う場合は、JICAが一定割合まで補填してくれる制度があります。
投稿日:2005/08/04 14:50 ID:QA-0001483
相談者より
今回のケースは余裕もないことですし、やはり休職扱いを適用して、やりくりしてみます。
新たな制度は継続して研究対象にしたいと思います。
ご回答ありがとうございました。
投稿日:2005/08/05 16:11 ID:QA-0030587大変参考になった
回答に記載されている情報は、念のため、各専門機関などでご確認の上、実践してください。
回答通りに実践して損害などを受けた場合も、『日本の人事部』事務局では一切の責任を負いません。
ご自身の責任により判断し、情報をご利用いただけますようお願いいたします。
問題が解決していない方はこちら
-
退職時の社会保険料 退職時の社会保険料について確認さ... [2014/09/22]
-
退職金制度について 当社は平成9年設立の外資系企業で... [2005/07/11]
-
従業員の死亡の対応 弊社のパート従業員がなくなりまし... [2011/01/19]
-
給与制度変更時の移行措置の計算について 給与制度の変更に伴い、給与が下が... [2011/02/08]
-
退職日前の退職金一部(または全部)支払について 3月末付で退職予定の従業員に対し... [2009/02/13]
-
退職(自己退職と合意退職の相違)について 以下、教えていただけますでしょう... [2008/12/22]
-
休職制度 休職制度についてですが、休職は会... [2008/11/18]
-
キャッシュ・バランス・プラン 退職金制度改定の検討をしておりま... [2008/03/31]
-
定年退職時の退職金 定年退職時の退職金支給について... [2008/02/14]
-
退職金の規定について 就業規則を作成するにあたり、2点... [2006/10/03]
お気軽にご利用ください。
社労士などの専門家がお答えします。
関連する書式・テンプレート
就業規則届
労働基準監督署に届出するための就業規則届です。是非ご利用ください。
フレックスタイム制就業規則
フレックスタイム制における就業規則の例です。コアタイムあり・なしの二例をそろえています。
代休の就業規則
代休制度を就業規則に記載するときの追記案です。
再雇用制度の就業規則
就業規則に定年後の再雇用制度の規定を追加するための例です。自社に合わせて編集しご利用ください。