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無期雇用から有期雇用へ変更していただきたい方への対応

いつも大変参考にさせていただいております。

弊社のグループ内の「特例子会社」にて従事中で、昨年無期雇用に転換した契約社員がおります。
この方は知的障害をお持ちで、特例子会社内に設けられている就労支援事業所での従事において、これまで特段問題行動も無く過ごされて来ました。

近ごろ、業務中に失禁等の粗相を繰り返すようになり、支援員の方が付きっきりに近い状況にまで症状が進行し、周囲の従業員への影響なども顕著に出て来ております。

これを受け特例子会社では、一旦「有期雇用」に戻っていただき、一定期間様子を見た上で、改善の傾向が見られなければ、契約更新を見送るなど、選択肢の幅を持つための方策について、検討をしております。

極論としては「解雇」も視野に入れつつも、しかしいきなりと言うわけには勿論いかないことから、ステップとして一旦「有期」に戻る(戻す)方向で考えたい、というものです。

【ご質問】
 1.無期転換した方を有期雇用に変更することは、上記のような理由であっても、不利益等の兼ね合いから、本人より自発的な申し出が無い限り、不可能でしょうか。

 2.本件の検討を進めるにあたり、障害をお持ちの方という事情の斟酌はどの程度必要でしょうか。障害者と健常者を同列で見るべきか、今回のようなケースでの「配慮」としてどこまで求められるものなのか、過去事例などあればご教授いただきたいです。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

投稿日:2022/04/18 17:59 ID:QA-0114358

三遊亭さん
東京都/ゲーム・アミューズメント・スポーツ施設(企業規模 5001~10000人)

プロフェッショナル・人事会員からの回答

全回答3

プロフェッショナルからの回答

増沢 隆太
増沢 隆太
株式会社RMロンドンパートナーズ 人事・経営コンサルタント

対応

1.本人からの申し出が無くとも、業務に支障があれば会社としての改善を命じることは出来ます。
障害があるから解雇・降格ではなく、業務遂行が出来ないから、改善を命じるのは何ら問題ありません。
ただし業務遂行できないことを具体的に証明する責任が会社にありますので、「介護の方が常にいるから」ではなく、指示した業務において成果が出せない、失敗などの回復回収に時間がかかり、成果が著しく遅れることを記録し、本人を叱責するのではなく、改善出来そうか、病状から難しいかなどを話し合うところからのスタートです。

そうしたていねいな対応を重ねた結果、互いの合意の下、業務変更、労働契約変更、退職も選択肢となります。一気呵成名解決はできないとご理解下さい。

2.業務と成果のバランスです。労働契約において記載された成果がどの程度できないのか、明確に時間や数値で証明できれば合理性が認められるでしょう。

投稿日:2022/04/18 19:41 ID:QA-0114368

回答が参考になった 0

プロフェッショナルからの回答

服部 康一
服部 康一
服部賃金労務サポートオフィス代表

お答えいたします

ご利用頂き有難うございます。

ご相談の件ですが、1につきましては、元から無期雇用の正社員であっても有期雇用契約に変更する場合もありえるのと同様ですので、いかなる場合でも全く不可能というわけではございません。
勿論、これも正社員の変更と同様ですが、当人へ変更を促される場合には、それに値する相応の理由が必要です。

そこで、2の問題になりますが、かなり特殊な案件ですので過去の事例については存じ上げません。その上で申し上げるとすれば、当初は問題なく勤務されていたという事ですので、障がいの程度がさらに重くなっている可能性もあるはずです。そうであれば、やはり新たな対応が必要ですし、仮にそこまでは至らなくとも職場で支障が生じている以上何らかの手立てを検討されてみる必要性が有るものといえるでしょう。

対応としましては、まず実際の当人の障がい状況について専門医に確認し新たな情報を得られた上で、職場での実務対応について支援員等と相談し検討される事をお勧めいたします。

そこで具体的な方策を講じる事が不可能と判断されるか、或いは具体的な方策を講じられても尚問題が改善されないようでしたら、当人の業務負担を軽減されるという主旨で短時間勤務の有期雇用契約の変更を勧められるか、或いはそうした負担減でも問題解決が困難と思われる場合には転職先の支援も含めた退職の線で話を進められる事になるものといえるでしょう。

投稿日:2022/04/18 21:47 ID:QA-0114376

相談者より

大変参考になりました。ありがとうございました。

投稿日:2023/03/01 10:14 ID:QA-0124330大変参考になった

回答が参考になった 0

プロフェッショナルからの回答

川勝 民雄
川勝 民雄
川勝研究所 代表者

知的障害者の雇用対応

▼発達障害者自身は、有期、無期の是非・可否の判断が出来ない場合が多く、担当支援者が関係支援者の意見を聴き、会社に具申することになると思います。

投稿日:2022/04/19 11:16 ID:QA-0114398

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回答通りに実践して損害などを受けた場合も、『日本の人事部』事務局では一切の責任を負いません。
ご自身の責任により判断し、情報をご利用いただけますようお願いいたします。



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