緊急アンケート 東日本大震災への企業の対応
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地震発生日(3月11日)の帰宅困難者への対応
「社内施設の開放」は78%、「通常以外に要した(タクシー代など)交通費を全額支給」は53%が実施
地震が発生した3月11日には、主要な鉄道がほとんど止まるなど、公共交通機関の多くが利用できなくなり、 首都圏では多くの帰宅困難者が出ました。各企業の帰宅困難者への対応を尋ねたところ(複数回答)、最も多いのが「(2)社内の施設・設備を開放・提供し た」で77.7%、次いで「(3)通常以外に要した(タクシー代など)交通費を全額支給した」が53.0%で、この2者は5割を超えました。なお、 「(4)通常以外に要した(タクシー代など)交通費を一部支給した」とする企業では、“公共交通機関の費用は支給するが、タクシー代は不支給”や、タク シー代を支給する場合も“出張旅費規程の宿泊料限度内”“実費の50%または1万円の低いほうを限度とする”など一定の限度を設けた例が散見されました。
その他の対応
「従業員の自宅待機」「採用活動の延期」は各24%の企業が実施
人事部門として、採用活動、春季交渉の回答、人事異動などその他の面で行った(平年から変更した)こととし ては、「(5)従業員の自宅待機を、一定期間命じた」と「(7)採用活動を延期した」が各24.4%で多くみられました。後者については、被災地の学生に 配慮するのがねらいです。以下は、「(4)春季交渉(賃上げ・賞与等)の回答を延期した」が12.4%、「(8)定期人事異動を延期した」が10.7%な どとなっています。
なお、「(3)採用内定を取り消した」「(6)操業停止となった事業所の従業員を解雇した」とする企業はありませんでした。
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