「20代を対象としたキャリア採用」の難易度に関する調査
8割近い企業が20代対象のキャリア採用「難しい」。「条件面の希望高い」の声。昨年より「難易度アップ」は半数近く。「安易に転職活動」など求職者の質変化の指摘も
株式会社学情(本社:東京都中央区)は、企業・団体の人事担当者を対象に、「20代を対象としたキャリア採用」の難易度についてインターネットアンケートを実施しました。20代キャリア採用について、8割近い企業が難易度が高いと答えました。「易しい」「やや易しい」との回答は計1.3%だけで、企業の苦戦ぶりが浮き彫りになりました。「給与アップを望む人が多い」「条件面の希望が高くなっている」「給与や休日面でなかなか他社に対抗できない」といった声が上がりました。また半分近い企業が昨年より難易度が上がったと回答。「他社とのスピード競争がより激しくなっている」「中小企業で争奪戦になっている」「好条件の企業が増えてきた」など、企業間の競争激化を指摘する声が寄せられました。加えて「募集企業が数多あるので、選択を迷い、自己分析が曖昧で決められない応募者が増えている」「なぜ転職して何をしたいのかといった思いを持たずに安易に転職活動をしている印象」「志望動機が不明な人が多い」などと求職者の質の変化に言及する声も目立ちました。
【TOPICS】
(1)20代を対象としたキャリア採用は「難しい」と回答した企業が8割近く
(2)半数近い企業が「昨年より難易度が上がった」
【調査の背景】
キャリア採用(経験者採用)の拡大に伴い、20代を対象とした採用を強化する企業が増えています。20代対象のキャリア採用の難易度について調査しました。
(1)20代を対象としたキャリア採用は「難しい」と回答した企業が8割近く
20代を対象としたキャリア採用の難易度について、「難しい」と回答した企業が39.2%に上りました。「やや難しい」38.6%を合わせると、8割近い企業が採用難易度が高いとしています。「易しい」「やや易しい」との回答は計1.3%だけでした。「給与アップを望む人が多い」「条件面の希望が高くなっている」「希望年収と応募者のスキルがマッチしていない」「初任給が低いため応募がない」「給与や休日面でなかなか他社に対抗できない」といった声が上がりました。人材獲得競争が激しくなり、求職者が求める待遇や働き方の条件が高くなっているようです。「腰を据えて長期的に働こうという人の割合が30代と比べると少ない」と、30代と比較する声もありました。
(2)半数近い企業が「昨年より難易度が上がった」
20代キャリア採用の難易度を昨年と比較して「難しくなった」と回答した企業は24.1%。「やや難しくなった」の21.9%を合わせると、半数近い企業が難易度が上がったと感じていることが分かります。「他社とのスピード競争がより激しくなっている」「中小企業で争奪戦になっている」「好条件の企業が増えてきた」など、企業間の競争激化を指摘する声が寄せられました。加えて「条件面のこだわりが強い人が多く、わがままになってきた」「募集企業が数多あるので、選択を迷い、自己分析が曖昧で決められない応募者が増えている」「なぜ転職して何をしたいのかといった思いを持たずに安易に転職活動をしている印象」「志望動機が不明な人が多い」「いい企業があったら転職してもいいかなぐらいの情報集め段階の転職予備軍が大幅に増え、即転職を希望する人は減っている感じ」など、求職者の質の変化に言及する声も目立ちました。
■調査概要
・調査期間:2025年3月24日~2025年4月16日
・調査対象:企業・団体の人事担当者
・有効回答数:338社
・調査方法:Web上でのアンケート調査
※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合あります。
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社学情/5月20日発表・同社プレスリリースより転載)
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