職場に“会話”はありますか?
アイデム人と仕事研究所
古橋孝美(ふるはし たかみ)
話せる上司となら、阿吽(あうん)の呼吸で進む仕事
また、上司との会話は、効率的な業務進行にもつながります。
パート・アルバイトに、上司と業務上の意思疎通はできているか聞くと、「できていると思う」と「どちらかと言えばできていると思う」を合わせた回答割合は、上司との会話が「よくある」パート・アルバイトでは90.6%、「まあある」者では75.0%、「あまりない」者では42.2%、「まったくない」者では11.4%と、上司との会話の頻度が高いパート・アルバイトほど、業務上の意思疎通もできているという結果でした。普段から会話を通したコミュニケーションがあることで、話しやすい雰囲気が作られ、ホウ・レン・ソウがしやすいのかもしれません。
もしくは、「この前こんなことを言っていたな」などちょっとした会話の内容から、仕事の先を読んだり気を回したりすることができているのでしょうか。上司と業務上の意思疎通ができている、ということは、会社の業務がスムーズに進み、生産性の高い仕事へとつながっていく可能性があります。
以上のように、日頃の「会話」の積み重ねが、円滑な業務進行につながる可能性があるのです。上司もパート・アルバイトも、会話を通じて双方の人となり、仕事の考え方などを共有することで、親近感や連帯感、信頼感、尊敬感情など、さまざまな気持ちを持つきっかけになるでしょう。職場のポジティブな雰囲気を醸成するためにも、「会話」についてより一層意識してみてはいかがでしょうか。
※『平成29年版パートタイマー白書 定着のための上司のチカラ~信頼感とコミュニケーション~』
企業調査:【調査期間】平成29年6月16日~18日 【有効回答数】1,644人
個人調査:【調査期間】平成29年6月13日~15日 【有効回答数】1,648人
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●文/古橋孝美(ふるはし たかみ)
2007年、株式会社アイデム入社。求人広告の営業職として、人事・採用担当者に採用活動の提案を行う。
2008年、同社人と仕事研究所に異動。「パートタイマー白書」、新卒採用・就職活動に関する調査等のアンケート調査を担当。雇用の現状や今後の課題について調査を進めている。2015年出産に伴い休職。2016年復職
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