職場に“会話”はありますか?
アイデム人と仕事研究所
古橋孝美(ふるはし たかみ)
話せる上司なら、叱責はウザくない
では、上司との会話は、職場においてどのような影響を及ぼすのでしょうか。
例えば、日々の仕事の中で“叱る”ことが発生したとき。まず、叱る側の上司を見てみましょう。パート・アルバイトをきちんと叱ることができているか聞くと、「できている」「どちらかと言えばできている」と回答した者の割合は、普段会話を「パート・アルバイト全員としている」者では73.1%、「全員ではないが多くのパート・アルバイトとしている」者では69.7%と7割に上ります。一方、普段会話を「一部のパート・アルバイトとはしている」者では54.6%、「まったくしていない」者にいたっては27.3%と、叱れている割合が極端に低くなっています。
叱られる側のパート・アルバイトも、上司から叱られた際の“響き方”は、日常会話の頻度に左右されているようです。調査では、パート・アルバイトに、上司から叱られたことがあるか、またそれについての納得度を聞いています。
「叱られたことがあり、納得できることが多い」の回答割合は、上司との会話が「よくある」パート・アルバイトでは36.5%、「まあある」者では24.1%、「あまりない」者では19.9%、「まったくない」者では14.3%と、上司との会話の頻度が高いパート・アルバイトほど、叱られたときの納得度も高くなっていました。上司の叱責の内容がハラオチすれば、
同じ間違いを繰り返さず以降の業務に活かせますし、業務改善にもつながります。
※『平成29年版パートタイマー白書 定着のための上司のチカラ~信頼感とコミュニケーション~』
企業調査:【調査期間】平成29年6月16日~18日 【有効回答数】1,644人
個人調査:【調査期間】平成29年6月13日~15日 【有効回答数】1,648人
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