人事白書 調査レポート掲載日:2020/07/07

人事白書調査レポート2020 新しい人事課題
人手不足で約8割の企業が悩む。技術職で顕著

501人以上の企業では「問題になっている」が過半数

人手不足が問題になっているかどうかを尋ねたところ、「問題になっている」(41.6%)、「少し問題になっている」(39.3%)で、合わせて80.9%の企業で人手不足が問題化しています。一方、「問題になっていない」(5.6%)、「あまり問題になっていない」(13.4%)は、合わせて19.0%という結果でした。

従業員規模別に見ると、中~大企業で人手不足の問題が深刻化しており、501人以上の企業では「問題になっている」の割合が5割を超えています。

●501人以上の企業では「問題になっている」が過半数(全体)
501人以上の企業では「問題になっている」が過半数(全体)
●501人以上の企業では「問題になっている」が過半数(従業員規模別)

特に不足しているのは「技術職」。大企業でスタッフ系職種の不足が目立つ

「人手不足」が「問題になっている」「少し問題になっている」と回答した企業に、人手不足となっている職種を聞きました。最も多かったのは「技術職(IT・ソフト・電気電子・医療・バイオ・化学など)」で49.4%と、約半数が挙げています。その後は「営業関連」(36.0%)、「人事・労務・人材開発・採用・総務」(24.4%)、「企画・マーケティング・調査分析」(19.8%)、「経理・財務・会計」(17.7%)、「販売・サービス(小売・旅行・ホテル・医療福祉など)」(16.0%)、「専門職(コンサルタント・金融・不動産・士業など)」(12.2%)、「広報・法務・事務」(11.0%)となっており、幅広い職種で人手不足となっている実状がうかがえます。

●特に不足しているのは「技術職」(全体)
特に不足しているのは「技術職」。大企業でスタッフ系職種の不足が目立つ(全体)

従業員規模別に見ると、大企業で人手不足となっている職種が多く、中でも「人事・労務・人材開発・採用・総務」「経理・財務・会計」など、スタッフ系職種の不足が目立ちます。一方、中小企業では、「営業関連」で不足していることがわかります。

●大企業でスタッフ系職種の不足が目立つ(従業員規模別)
特に不足しているのは「技術職」。大企業でスタッフ系職種の不足が目立つ(従業員規模別)

本誌ではさらに、人手不足により起こった課題や、解決への具体策などの調査結果を掲載!

【調査概要】
実施時期2020年3月16日~4月10日
調査対象『日本の人事部』正会員
調査方法Webサイト『日本の人事部』にて回答受付
回答数4,620社、4,783人(のべ)
質問数168問
質問項目1.戦略人事/2.採用/3.育成/4.評価・賃金/5.ダイバーシティ/6.働き方/7.HRテクノロジー/8.新しい人事課題

出典:『日本の人事部 人事白書2020』

「日本の人事部 人事白書」

企画・編集:『日本の人事部』編集部

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この記事ジャンル 雇用管理
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