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『アイデム』提携 パート活用のヒント

人材確保のために他社より高い採用時の賃金設定はどこまで有効か?(1/2ページ)

株式会社アイデム 人と仕事研究所 小野山哲朗

2014/6/2
アイデム WEBサイト
アイデム人と仕事研究所は、求人媒体を発行する株式会社アイデムの研究部門です。アイデムは1970年に創業して以来、「人材採用」の側面から、企業経営のサポートをしてまいりました。そうした活動のなかで人と仕事研究所は、「採用後の人材を活かし、企業力を高めていただく」ための、各種情報・サービスの提供を行い続けてきています。
パート・アルバイトの活用を目的に調査・分析を行う「パートタイマー白書」や、人事マネジメントの成功事例記事、募集時賃金を集計し、その動向を伝える各種レポートなど。いずれの情報・サービスも、求人媒体事業を通じ、大手企業とは異なる“中小企業の「人」に関する課題”をつかむアイデムならではの、実践的な内容を旨としています。
詳細はこちらをご覧ください→アイデム人と仕事研究所
文/小野山哲朗(おのやまてつろう) 株式会社アイデム人と仕事研究所でキャリアカウンセラー(CDA)、社会保険労務士資格を持ち、企業・求職者向け研修の講師と企画に携わる。

パート・アルバイトの人件費が「割高になった」要因の一つとして、人材確保のために他社より高い採用時の賃金設定をすることが挙げられています。これは企業にとって、果たして有益と言えるでしょうか。

パート・アルバイトの人件費は増えたか?

平成24年版『パ-トタイマ-白書』で、企業に対し、「パ-ト・アルバイトの人件費について、以前と比べどのようになった」かを聞いたところ、以下の結果になりました。

「割高になった」4.1%
「どちらかと言えば割高になった」23.7%
「どちらとも言えない」58.4%
「どちらかと言えば割安になった」12.1%
「割安になった」1.7%

■パート・アルバイトの人件費
図表 パート・アルバイトの人件費

「割高になった」「どちらかと言えば割高になった」が合わせて27.8%と約3割。「どちらとも言えない」が58.4%となっています。さらに、「割高になった」「どちらかと言えば割高になった」と回答した企業に、そのように感じる要因を聞いたところ、最も多かったのは「最低賃金の上昇」62.0%、次いで「人材確保を容易にするための他社よりも高い賃金設定」42.0%、「パ-ト労働法改正による均衡処遇等の実施」40.0%を挙げています。

■パート・アルバイトの人件費が「割高になった」と感じる理由〈複数回答〉
図表 パート・アルバイトの人件費が「割高になった」と感じる理由〈複数回答〉

ここで注目したいのは、42.0%の企業が割高の要因にあげている「人材確保を容易にするための他社よりも高い賃金設定」。要するに、人が採用できないために募集時賃金を上げたことによる人件費の上昇です。これは企業にとって、果たして有益と言えるでしょうか。平成23年版『パ-トタイマ-白書』で以下のような調査結果があります。

賃金以外に自身の働きぶりに反映されているものは?

パ-ト・アルバイトに、現在の勤務先において、「賃金」以外に自身の働きぶりによって変化するものはあるかと聞いたところ、「ねぎらいや励ましの声かけ」23.4%、「担当業務の範囲」20.0%、「契約更新の有無」15.0%という回答がある一方、「変化するものはない」が47.1%と、自身の働きぶりが何にも反映されていないとする回答が半数近くに上っています。

■基本賃金・賞与以外に、自身の働きぶりで変化するもの〈複数回答〉
図表 基本賃金・賞与以外に、自身の働きぶりで変化するもの〈複数回答〉

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