在籍出向時の有給休暇の給与保障について

お答えいたします

利用頂き有難うございます。

ご相談の件ですが、年休取得日を欠勤扱いされる事は当然ながら労働者への不利益な取扱いとしまして違法な措置となる為認められません。

但し、当人の勤怠管理上で「欠勤」扱いさえされていなければ、年休分の賃金をいずれが負担されても法令上問題とはなりません。従いまして、賃金負担に関しましては会社間でご相談の上決められるべきですが、年休取得分についても賃金である事に変わりはございませんので、出向契約で特約がなければ通常賃金を負担されている会社側で負担されるのが妥当といえるでしょう。

投稿日：2019/10/21 17:51　ID：QA-0087855

「差引0」にならなくても格別問題ない

▼在籍出向では、「出向先・出向元」間、「出向元・出向者」間で契約が結ばれます。通常、就労に関する事項は、出向先の条件が、賃金、身分に関する事項は、出向元の条件が適用され、夫々の契約に明記されます。
▼ご質問の事案では、本人にとって有休権利は変わりませんが、両社の負担割合が変わるだけです。因みに、出向に伴う費用負担には、応益の原則が適用され、「差引0」にならなくても格別問題はありません。

投稿日：2019/10/21 19:20　ID：QA-0087860

本来、出向社員への賃金（年休取得時の賃金も含む）の支払い義務は、出向元、出向先のどちらが負担してもかまいません。

一般的には、就業規則によって定めることになりますが、出向元と出向先の協議でどちらが支払うかを定め、その定めに従う限り問題はありません。

出向元、出向先間で何の定めもなかった場合は、基本的な雇用契約は出向元と出向社員との間に締結されており、基本的には出向元が賃金支払い義務を負うことになるでしょう。

投稿日：2019/10/22 12:08　ID：QA-0087873