出戻り社員
どの企業も人手不足の中、会社にとって有益だった社員が会社を離れ、新たな道を歩むことも少なくなく、離職の抑制に努めている昨今です。
ただ、世の中そんなに甘くなく、転職先でうまくいかずその後転々としているような噂も聞こえてきます。
そこで会社として「戻ってきても欲しい社員」に対して、退職時に「転職先でうまくいかなかった時は、同待遇で無条件で再入社の手配をするのでその際は気兼ねなく連絡して欲しい」といった趣旨の簡単な案内文を送るよう上から指示がありました。
ただ、調べてみると俗にいう「ジョブリターン制度」というのはプライベートな事情で会社を離れた人に対しての制度であって、普通の退職者を対象にするものではないような感じでした。また、何かしらの理由で当社を離れ、心機一転して新たな道を歩もうとしている社員に対して「いつでも出戻っておいで」というような文章を渡すことが、優しさというより余計なお世話という気がして非常に違和感を覚えます。
転職する社員に渡す書面を作ろうにも適当な言葉が思いつかず、手が止まってしまっているのですが、何かアドバイス頂ければ幸いです。
稚拙な相談で申し訳ありませんが、ご教授願います。
投稿日:2018/05/25 09:34 ID:QA-0076792
- showingさん
- 岐阜県/運輸・倉庫・輸送(企業規模 1001~3000人)
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プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
ご相談の件ですが、仮にご自身が同じ立場になられた時にどのような文面であれば気分を害されないかを考えて作成されるのがよいでしょう。
受け取り方は千差万別ですので、最善の文言といったものまではございませんが、少なくとも貴方の場合にはこうした文書の案内に違和感を感じているという事ですので、それを少しでも緩和するように感じられる言葉を考える事は可能なはずです。
あくまで参考に過ぎませんが、例えば「転職先でうまくいかなかった時」等といきなり書かれますと確かに縁起でもないと思われかねませんので、そのような否定的な文言は使われない方が望ましいでしょう。代わりに長年勤められた労をねぎらう感謝の言葉から始められ、客観的事実として希望者への復職制度をこの度導入されたという内容を記載されることで受け取り方は随分変わってくるものといえるでしょう。
投稿日:2018/05/25 11:04 ID:QA-0076796
相談者より
ご回答ありがとうございます。
概ね、「当社での活躍ありがとうございます」というような内容にし、追記で出戻り優遇の文言を入れるように致しました。
投稿日:2018/06/09 09:33 ID:QA-0077104大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
「是非、再雇用したい退職者」に的を絞ってみては
▼ 日本でのジョブリターン制は、急速な高齢化に依る働き手減少対策としての、厚生省主導の出産・育児等を機に離職した女性の復帰支援がキッカーとなっています。( https://www.kaonavi.jp/dictionary/job-return/)
▼ 「単に離職者を追っかける」とか、「いつでも帰っておいで」といった姿勢ではなく、退職者リストから、「是非、再雇用したい退職者」に関する情報をモニター、アップデート」し、一定期間、リターンの可能性を求めるのは十分意義のある行動だと思います。
▼ 具体的な方法、手段は、弊職にも無経験の分野なのですが、退社後、半年、一年の辺りが、本人にとって、「転職が成功だったか、失敗だったか」実感する時期だと思いますので、そのタイミングに焦点を当ててみては如何がでしょうか?
投稿日:2018/05/25 12:25 ID:QA-0076799
相談者より
ご回答ありがとうございます。
退職時に渡すのもやはり違和感がありますので、しばらく時間を置いてから案内を出すということも手法として検討させて頂きます。
投稿日:2018/06/09 09:35 ID:QA-0077105大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
退職事情
退職理由はそれぞれで、円満退社や真のステップアップで転職もあれば、上司や上司を支持する会社に深い恨みをいだいて退職する場合もあります。統一したベストな表現はありません。
退職時に、当社は退職者に対しても受け入れていることや条件不利益がないことなどを事務的に情報として伝えるだけで十分ではないでしょうか。
投稿日:2018/05/26 19:31 ID:QA-0076811
相談者より
仰る通りで、円満退社かどうか、「退職の本当の理由」というのは当人の腹の中ということがあります。
そう考えると、余計なことを書かずに事務的な感じで伝えておくのが無難な気もします。
ご助言ありがとうございます。
投稿日:2018/06/11 09:15 ID:QA-0077120大変参考になった
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