月額定額制の研修について
いつも大変参考にさせていただいております。
月額定額制の研修についてです。
最近、上記の内容での広告をたまにみます。
確かに定額でなおかつ価格も割りと安価なのは非常に魅力的に感じます。
ただ、その分内容や効果には少々不安を感じるのも事実です。
そこで、定額制の研修のメリットとデメリット、おすすめの研修(定額制の)が
ありましたら、お教えいただきたく思います。
どうぞ宜しくお願いいたします。
投稿日:2011/07/14 15:24 ID:QA-0044890
- *****さん
- 東京都/美容・理容(企業規模 301~500人)
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プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
- この回答者の情報は非公開になりました
定額制の研修について
まずは、以前、同様の質問に対して お答えしました内容を再掲いたします。その後、補足のご説明をいたしたいと思います。
↓(再掲部分)
=======
弊社は、毎日新聞社主催の定額制セミナー「毎日ビジネス講座」(大阪のみ)
http://mainichi.jp/kansai/etc/business/
http://www.ini-p.co.jp/category/1372241.html
の講座運営協力を行っており、その経験からお答えしたいと思います。
まず、良い点。
・社員各々の状況や課題、興味関心に応じて、学ぶことが可能ということ。
研修のカフェテリアプランですから、人事主導の企画では実現できない柔軟性があります。
・ご指摘の通り、様々な業界、職種の人達との交流が生まれる。
アンケートにもよく、「グループ討議などで、普段とは異なる見方や意見に触れることが
できた。」といった声があり、名刺交換などが行われることもあります。他流試合のよさは
公開講座ならではと言えます。
・制度として、従業員からの評価が高い。
スポーツクラブへの加入や、各種施設の割引利用といった福利厚生制度が導入されている
企業は多いですが、そのような福利厚生的な意味合いで捉える方も多く、いつでも容易に
学べる機会があることに対して評価する声を、会員企業や受講者からよく聞きます。
・何と言っても、安い。(通常の研修の費用、手間と比べれば一目瞭然です。)
・特に、管理職層、リーダークラスの体系化に効果的。
一定の経験を積んだ方から、「経験を総括するのに役立った」という声が多くあります。
原理原則、一般的な理論を学ぶことで、自分のスキルが持つ意味や目的を体系化でき、
メンバーに指導する際に 分りやすく、論理的に説明できるようになるようです。
次に、利用に当たっての注意点。
・受講者が偏る。
当然ですが、積極的に受講する人と、全く興味関心がない人がはっきりと分かれます。
それで構わないと考える会社もありますが、「3ヶ月に1講座受講」をルールとし、何を受講
するかを人事に届け出るといった仕組みを設けている会社もあります。他にも、毎月1名が
指名され、学んだことを発表する。受講レポートを回覧するといった工夫も 各社で
行われているようです。
・講座レベルと受講者のレベルに、ギャップがある場合も。
公開講座ですので、受講者のレベルはもちろん、業界や職種の特性に合わせた内容には
なっていません。そのため、「難しかった」「簡単すぎた」といった感想は 当然出てきます。
また、原則や一般論を聞いて、自分の仕事に当てはめて考えることが出来るかどうかが、
問われることもあります。原則や一般論を聞いて、「自分の仕事ならどうか」と考えられない
方には、ピンと来ない講座が多いかもしれません。
基本的には、いい仕組みだと思いますし、導入も容易ですので、お勧めしたいと思いますが、加入しただけで誰も利用しないといったことにならないよう、しっかりルールを作るなどして、運用していただきたいと思います。
======
ここからは、補足の説明となります。
1.導入企業は、どんどん増えています。
弊社が講座運営協力をしております、「毎日ビジネス講座」も、開始して2年4ヶ月となりますが、100社を超える会員数となりました。会員企業に伺いますと、安さと導入しやすさが魅力のようで、これまであまり研修をやってこなかった会社も、熱心だった会社も、この点は 同じように言われます。
2.効果は、「人による」「人事による」
研修の効果は、講座の内容や講師の問題もありますが、学ぶ人の問題意識や意欲、理解力にも大きく左右されます。これは、インハウスの研修においても同じことで、定額制だから、自主選択だからといった形式面で、その効果がインハウスのものと異なることはないと思います。
ただし、受講しなければ意味はありませんので、上にも書きましたが、周知、受講させる仕組み、学びが身につくようにする方法、などは工夫のしどころです。
3.お勧め
先駆けは、イノベーション・クラブで、会員企業も図抜けて多いようです。ただし、その後に出てきたサービスを見ても、講座のラインナップなどに、大きな違いはありません。
私が講座運営をしていて大切だと思うのは、「一方的でないこと」「人数が多すぎないこと」です。講師がしゃべり続ける、50名を超えるような講座は講演会のようで、受講者にはリアルな学びが得にくいのではと感じます。
ケースを題材に自分で考える、それをグループで討議するような場面があり、講師と受講者が近い状態で行われていることが大切だと思います。
参考になさってください。
投稿日:2011/07/14 16:50 ID:QA-0044891
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
月額定額制の研修ですが、メリットとしましては、原則としまして費用が一定となることから多くの研修利用をされる場合に低コストとなる点、予算管理が行い易くなる点、そして研修会社に細かい相談や頼み事を行い易い点が挙げられます。
一方、デメリットとしましては、コストパフォーマンスを考えてしまい必要性の少ない研修まで頼んでしまう点、他社と比べて見劣る研修内容であっても事実上利用せざるを得なくなってしまう点、そして研修会社によっては定額サービスの対象外となる研修等を設けている可能性もある点が挙げられるでしょう。
結局のところ、研修は実際に職場で役立つものでなければいけません。従いまして、定額か否かといった問題以上に、まずは個々の研修内容・手法が御社に適しており有効であるか否かを十分に比較検討してから契約されることが最重要といえます。特に定額制の場合、一旦契約すると心理的に断りにくくなり、結果としまして利用頻度に比べ契約期間が長期化しコスト高になってしまう可能性もございますので、単発契約以上により慎重な判断が必要といえます。ちなみに、こちらで特定の研修サービスをお勧めする事は出来かねますのでご了承下さい。
投稿日:2011/07/14 22:53 ID:QA-0044895
相談者より
ご回答ありがとうございました。
投稿日:2011/07/29 10:38 ID:QA-0045098大変参考になった
回答に記載されている情報は、念のため、各専門機関などでご確認の上、実践してください。
回答通りに実践して損害などを受けた場合も、『日本の人事部』事務局では一切の責任を負いません。
ご自身の責任により判断し、情報をご利用いただけますようお願いいたします。
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