無料会員登録

日本の人事部への登録は45秒で完了!
※登録内容はマイページで確認・変更できます。

※「@jinjibu.jp」からのメールが受信できるようにしてください。

既に会員の方はこちら

または各SNSで登録

日本の人事部があなたの許可無く投稿することはありません

既に会員の方は
こちらからログイン

ログイン

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・ログイン

ありがとうございます。会員登録が完了しました。
メールにてお送りしたパスワードでログインし、
引続きコンテンツをお楽しみください。

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・自動ログイン

会員登録とログインが完了しました。
引続きコンテンツをご利用ください。

マイページ

会員登録済み


選択したSNSアカウントは既に会員登録済みです。

ニッポンの「雇用」と「採用」のあるべき姿とは?
~日本企業の構造から雇用問題と新卒採用について考える

株式会社ニッチモ 代表取締役
株式会社リクルートエージェント ソーシャルエグゼクティブ

海老原 嗣生さん

中小企業に求められる新卒採用活動とは

その他に、新卒採用において改善していくべきことはありますか。

採用活動を春休みの期間に集中することです。現在は4月からの選考を要請していますが、それを前倒しにするのです。3年生の春休みの間、つまり2月から3月の間に説明会から応募・選考までを全てパッケージ化してやり切るようにしてほしい。何より、この時期に採用を行えば、学業を阻害することはありません。

これが実現すれば、かなりの改革になると思います。その結果どうなるかと言うと、3年生の春に落ち続けた学生が、4年生の同時期にもう一度受験することができます。つまり、2度のチャンスが与えられるわけです。その際、企業には選択権があって、4年生の春に受けた学生をその年の新卒として採用することもできるし、1年間の猶予を置くこともできるようにするということです。景気緩衝材ともなるでしょう。

ところが、これを「通年採用」としてしまうと、学生にいつまでも大企業への夢を与え続けることになってしまいます。すると、中小企業にはなかなか目が向きません。

中小企業の人材不足は明らかですが、依然として新卒学生を採用することが厳しい状況です。学生の目を中小企業に向かせるにはどうすればいいでしょうか。

学生が目を向けてくれるような努力をすることです。しかし、中小企業にはそういった努力が足りないと思います。優秀な学生を採用できている中小企業もありますが、そういう企業は自社の論理ではなく、学生に付き合ってあげる、助けてあげるという論理に立って採用活動をしています。

例えば、大学の中に積極的に入っていき、大学生のための「模擬面接会」を自社の社長と人事担当者で開催するなど。まだ面接慣れしていない学生に対して模擬面接を行うことで、学生と知り合い、仲良くなるのです。あるいは、自社の取引先に有名企業があれば、その企業を受けたい人のためのセミナーを開催したり、普通では知り得ない情報を教えてあげたりすることです。これらは全て、学生を資するためにやることです。さらに進んで、営業に同行させて彼の志望企業の責任者クラスの人に会わせてあげる、というようなことも行うのです。でも、大手は難しいから、9割がた落ちてしまうのですね。そんなとき、このように学生のために献身的に尽くしていたら、あなたの企業に目を向け、就職を意識していくことになるでしょう。

こうしたことを全く行わずに、自社や業界事情について説明するばかりで、ぜひウチに来てほしいと言っても、大企業に目が向いている状態の学生を採用することは困難です。相手の立場に立ち、相手が嬉しい、助かると思うようなことを行っていくことが大切なのです。

いろいろと手助けをしてあげた学生が、大手企業に入ることが叶わなかった時に頼るのはいったい誰でしょうか。それは、それまでいろいろと面倒を見てくれた企業に他なりません。そこで、初めて自社のことを説明して、ウチに来ないかという話をするのです。

海老原 嗣生さん Photo

要は自らそのような対応を仕掛けていかない限り、知名度などで劣る中小企業が欲しい人材を採用することは難しいということです。それなのに、多くの中小企業は、大企業と同じことをしています。求人サイトに掲載し、お金がない場合にはハローワークのサイトに広告を出して、その後で会社説明会を開催する。さらに履歴書とエントリーシートと面接で採用する、といった大企業が行う採用の取り組みをまねているだけなのです。これではなかなか良い人材を採用できません。

大企業はなぜこのようなやり方をするのかと言えば、大量人数に対応するための導線として、一番効率的だからです。そもそも応募者が少ない中小企業が、大企業と同じようなやり方をしては、採れる人も採れません。

常識となっている採用プロセスでも、本当に効果があるのかどうかについて、きちんと考えなければいけません。5月23日に開催される「HRカンファレンス2012-春-」の新卒採用に関するパネルセッションでも、参加者の皆さんと共に考えていきたいと思っています。

本日はお忙しい中、雇用問題と新卒採用について貴重なご意見をうかがうことができました。ありがとうございました。

(取材は2012年3月16日、東京中央区ニッチモにて)

企画・編集:『日本の人事部』編集部

Webサイト『日本の人事部』の「インタビューコラム」「HRペディア「人事辞典」」「調査レポート」などの記事の企画・編集を手がけるほか、「HRカンファレンス」「HRアカデミー」「HRコンソーシアム」などの講演の企画を担当し、HRのオピニオンリーダーとのネットワークを構築している。

キーパーソンが語る“人と組織”

キーパーソンが語る“人と組織”

? このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します
フォロー

無料会員登録

フォローすると、対象ジャンルの新着記事が掲載された際に通知します。
利用には『日本の人事部』への会員登録が必要です。

メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

さまざまなジャンルのオピニオンリーダーが続々登場。それぞれの観点から、人事・人材開発に関する最新の知見をお話しいただきます。

この記事ジャンル 採用計画

無料会員登録

会員登録すると、興味のあるコンテンツをお届けしやすくなります。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

この記事を既読にする

無料会員登録

「既読機能」のご利用には『日本の人事部』会員への登録が必要です。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

  • 参考になった0
  • 共感できる0
  • 実践したい0
  • 考えさせられる0
  • 理解しやすい0
  • その他1
オススメ1
最新順 人気順 古い順

*****さんがその他でオススメしました

東京都 繊維製品・アパレル・服飾 2012/06/27

とても参考になった

1件中1~1件を表示
  • 1

この記事をオススメ

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

オススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

キーパーソンが語る“人と組織”のバックナンバー

関連する記事

【用語解説 人事辞典】
ギグ・ワーカー
構造化面接
ワークサンプルテスト
ファーム・スペシフィック・スキル
雇用契約書
離職票
ペルソナ
アルバイト・パート
コンピテンシー導入の企業事例
コンピテンシー導入のポイント